(…前は渚くんとよく一緒にいた気がする…)
ルナは授業を受けながらカルマのことを知りたいその気持ちが大きくて彼のことを考えていた。
この進学校でそんな余裕を見せていることは誰にも言えないだろう。
(でも、今はもう一緒にいることすらなくて…いつも一人でいる)
黒板に書かれている文字をひたすらノートに写しながら考えていたらいつも一人でいることに気付いたルナはシャーペンをピタリと止めて一瞬固まった。
(…それってさみしいことじゃないのかな)
カルマを思って悲しい気持になったルナは再びペンを走らせて黒板を見ていた。
◇◇◇
「ねえ、赤羽くん」
「…今日はしつこいね、藤原さん」
全ての授業が終わり、帰ろうとしているカルマの後ろをルナは追って彼に声を掛けると呆れたようにカルマはルナに声を掛ける。
「えへへ、ちょっと気になったことあって」
「それで何?」
カルマは話しかけられることを諦めたのかちゃんとルナと会話をしており、その事実が嬉しいのか彼女ははにかんだように笑ってカルマに言葉を返すとカルマは要件を言えとばかりに問いかけた。
「赤羽くんって誰も頼らないの?」
「頼ってんじゃん、先生に」
「それは勉強でしょ?」
ルナはカルマの顔を覗き込むように気になっていた疑問を問いかけるとしれっとカルマはその問いかけに答えるが彼女の求めている答えではないようでむっとした顔をして彼女は言葉を返す。
「オレ頭いいから大抵許されるし、頼る必要なくね?」
「む〜…」
彼はおそらくこの学校の生徒達を敵に回すような挑発的な言葉を吐く。
まるで自分より下の人に頼る必要はないとばかりの言葉にルナは難しい顔をして唸っていた。
「何、その声」
「頼ってくれたらいいのになーって思っただけです〜」
「藤原さんって俺より頭良かったっけ?」
変な声を出したルナにきょとんとした顔をしたカルマは彼女に声を掛けるとルナは拗ねたように思ってることを伝えると意地悪い顔をしてカルマはルナを馬鹿にしたような言葉を問いかける。
「悪いよー、悪いの知ってるくせに聞くんだから意地悪だよねー」
「ははっ!」
更に不貞腐れるルナは言い訳もせず棘のある言葉で素直に事実を認めるとカルマは思わず笑ってしまい、はっとして口元を手で押さえた。
(…笑ってくれたの、初めてかも)
「……何?」
「…ふふ、なーんでもないっ!」
声を出して笑う姿にルナは目を見開いて驚くとじわじわとその実感が湧いたのか自然と口角を上げる。黙ってじっと見つめる彼女に居心地悪いと思ったのか少し照れた顔をしながら素っ気なくカルマは問いかけると彼女はふにゃと笑って言葉を返した。
今日も笑顔探して
―隣を歩きます―