「もう!何考えてんの!?中島くん!!」
ライブが終わり、楽屋に戻ってきた私は開口一番、ATSUSHI…中島くんに文句を言った。
当たり前でしょう、私の知らない企画を始めたと思ったら私が勝者にご褒美と称したハグと廓言葉とか!!
「確かにあれはやり過ぎだよな…上手くいったからいいけどな」
「くるみもよく頑張った」
「悪い悪い、つい思いつきで…盛り上がったから許せよ〜」
隆さんも呆れながらも中島くんに注意してトシさんはこの私があそこまで頑張ったことに頭をぽんぽんと撫でてくれた。
しかし、注意されてる中島くんは反省の色を見せずに軽く謝ってくる。
「あれ、私がやんなかったらどうなってたのよ」
「やるしかないって思うからお前ならやってるよ、それに俺、及川が勝つと思ってたしー」
私は怒りが収まらずに文句を垂れるとよく分からない信頼をされ、私ならやると断言されたと思ったらあのジャンケンは徹が勝つと思ってたとか言い始める。
「……来てるの知ってたの?」
「あいつ目立つじゃん、ライブ始まってすぐ分かったよ」
「今日の勝者、くるみも知ってるのか?…って、お前ら同じ学校か」
「それもあるけど及川は日暮の幼馴染だよ」
私はピタリと固まって中島くんをじっと見ながら徹が来てたこと知ってたのかを問うと中島くんは飄々と私に答える。
……気付かないほど、緊張してたってこと、私。
そんなことを思っていたら隆さんが徹のことを知ってるのかと問う途中で私と中島くんが同じ学校であることを思い出すが中島くんは付け足すよに私と徹が幼馴染であることを伝えると隆さんとトシさんは納得して頷いていた。
「……次からああ言うのやめてよね、敦くん?」
「わ、わかった。」
疲労でどうでも良くなってきたけど次あれはやめて欲しいと本気で思った私は中島くんを睨んで珍しく下の名前で呼ぶと流石にまずいと思ったのか中島くんは焦りながら首を縦に振ってやめることを意思表示してくれた。
「もう、今日は色んな意味で疲れた……先に上がります…」
「お疲れ、反省会は火曜な。明日と明後日は疲れを取れ」
「分かりました…お先失礼しまーす」
私は疲れきって気力も無くしていた。
既にあの衣装から着替え終わっていたので皆に声をかけると隆さんに背中を軽く叩かれ労りの言葉をもらうとバンドのスケジュールを言われる。
少し、休めるなと思いながら隆さんの言葉に頷いて楽屋を後にした。
思い出したかのように私はスマホを取り出してはじめちゃんに文句のLANEを送り付けていると外に出ていた。
そして、私の目の前には徹が立っていた。
何故かそこには
―思いがけない人物がいた―