「及川くん、あの…ずっと好きでした!付き合って下さい…!!」
俺はくるみに出された問題と向き合ってるけど一向に答えが見いだせないままでいた。
そんな中放課後中庭に呼び出されてただ今女の子に告られ中。
普通に可愛い子だし、きっと勇気出して言ってくれたことも分かる。
緊張のせいか震えてるようにも見えていじらしい感じだ。
いつもなら告白されてら即OKするんだけど…
「ごめんね、気持ちには応えられない」
そんな気持ちになれなかった俺は珍しく断りの言葉を口にしていた。
「…そっか」
「俺、いつも付き合ってもすぐ別れるからさ。くるみにこれ以上俺の被害者を生産すると思うと不憫でならないって言われてて……どうしたらそうならないか考えないといけなくて…ごめん」
告白してきてくれた子はあまり期待してなかったのか残念そうな顔をして納得をしていた。
いつもなら言わない言葉を何故か彼女に言い訳みたいに言って告白を断った。
「…やっぱり日暮さんには適わないんだね」
「えっ、何で?」
告白してくれた彼女は悲しそうに俺に向かって思いがけない言葉を掛けてくるので俺は驚いて彼女に聞いてみた。
「だって、及川くんにとってやっぱり特別な子でしょ?」
「そりゃ、幼馴染だから…」
「………もしかして、気付いてないの?」
俺が問いかけたことが疑問なのか彼女は不思議そうに首を傾げて問い掛けてくるが、俺は何言ってるんだろうと思いながら言葉を返すとその子は目を見開いて驚きながら俺に問い掛けてきた。
え、何が??
彼女の言っている意味が分からず首を傾げると彼女は笑い出した。
「ふふっ、…及川くんって日暮さんを見かけるといつもずっと見てるよ?」
「え、嘘。マジ?」
「本当だよ」
少し彼女は眉を下げながら俺がいつもくるみの姿を目で追っていることを教えてくれた。
俺は全く意識してない…つまり、無意識で目で追っていたことを気付かされると驚いて目を見開いた。
彼女はくすくす笑いながら事実を肯定する。
「…というか、よくそんなところまで見てたね」
「当たり前だよ、好きな人の姿みたら目で追っちゃうんだから」
「えっ……」
彼女が俺の無意識の行動にまで目を向けていたことに驚きを隠せなくて俺は彼女に感心していると困ったように笑いながら俺のことをずっと見ていてくれたと言った。
その言葉に俺は言葉が詰まった。
…好きな人の姿を見たら目で追っちゃう?
それって、俺は…くるみが好きってこと?
「…本当に気付いてなかったんだね。困ったモテ男だね。だから、フラレちゃうんだよ」
「……うん、気付かなかった。教えてくれなかったらずっと気付かないままだったかも…」
「それは困ったね」
俺が自分で気づいていない事に彼女は段々呆れてきていて砕けた言葉を掛けてくれる。
俺は彼女に言われた言葉に呆然としながらも言葉を返すと彼女はまた困ったように笑った。
「……最後にもう1つ、聞いてもいい?」
「何??」
「好きの反対は嫌いだけど愛してるの反対ってなんだと思う?」
俺は告白してきてくれた子に甘えることになるってわかってたけど今この答えを知らないといけない気がしたから彼女にくるみに出された問題を聞くことにすると彼女は快く質問を受け付けてくれて俺はくるみに出された問題を彼女に出した。
「……無関心」
「え、?」
「愛してるの反対は無関心だよ」
彼女は少し考えてからポツリと言葉をこぼすけど、俺は聞き取れないでいると彼女は優しい笑顔で答えを教えてくれた。
「無関、心…」
「うん……じゃ、私もう行くね」
「うん。教えてくれてありがとう」
彼女のつむぎ出した答えに俺もオウム返しをして呟いた。
彼女は見えない表情で頷くと俺に一声かけて去ろうとするから俺はお礼を言って彼女の背中を見送った。
……そっか。
好きの反対は嫌いで愛してるの反対は無関心。
好きでも嫌いでもなければ無関心なんだ。
よく考えたら…俺、今まで付き合った彼女のこと見た目しか分からない。
"どんな子だったの?"
くるみが聞いていた意味が分からなかったけど、こういう意図だったのか。
本当に酷い男だ、俺は。
今までの彼女たち本当にごめん。
中島敦との関係がきになったり、モテてるくるみの事実を知るとイライラしたりするのはヤキモチだったんだ。
俺はくるみが好き。好きなんだ。
そう思ったら心の中でその言葉がすとんと落ちた。
「うわー…だっさー…」
自分の気持ちがわかった瞬間、
今まで何やってたんだと自分のダサさにその場にしゃがみこんで落ち込んだけど、妙にスッキリしたような感じがした。
自分の気持ちに
―やっと気付くことが出来た―