「え…ど、どうしてですか?」
『なんとなく』
「実は…音楽用語テストのことで……」
昼食を取り終わった明莉たちはのんびりそのまま雑談をしているとどことなく落ち込んでいるように見えた春歌に明莉は彼女へ問い掛ける。まさか、バレると思っていなかったのか春歌は驚いた顔をして分かった理由を聞くと雑なうえにふわっとした答えを返す明莉に春歌はぽつりと悩んでいることを話し始めた。
『へー…そんなテストあるんだ』
「そんなテストあるんだ…じゃなくてアンタも受けるんだけど」
「渋谷、突っ込んでいたらきりが無いぞ」
明莉はテストがある事実を知らなかったのか他人事のように言葉を返すと呆れたように友千香が彼女へ突っ込みを入れるが、翔は突っ込みを入れた友千香に半目になりながら突っ込むだけ無駄とばかりに言葉を掛けた。
「明莉ちゃん、なんだか余裕そうですね」
『曲作ってれば嫌でも覚えるでしょ』
「「「あ」」」
「………。」
テストと言えば誰でも嫌がるものにも関わらず、明莉は余裕そうな表情をしているのが不思議だったのか那月は彼女に問い掛けると明莉はアイスティーを手に持ってストローに口をつけながら彼の言葉にしれっと言葉を返した。
明莉のその一言に那月、真斗、音也、友千香は声を合わせて言葉を漏らすと春歌はしょんぼりした顔をして俯く。
「…もしかして七海、お前……」
『音楽用語が悩みってこと?』
「というよりも…楽譜が読めないところから、です…」
『わお、重症だ』
Aクラスのメンバーの反応を見た翔と明莉は春歌の落ち込んでた理由が分かったようで二人して春歌に向って問い掛けると春歌はしょんぼりしたまま二人の問い掛けに言葉を詰まらせながら答える。明莉にとって春歌の言葉は予想外だったのか目を見開いてぽつりと余計な一言を零した。
「明莉ちゃん…」
「お前…」
「言葉がストレートすぎだ…」
『あ、つい本音が…でも、楽譜読めなくてあんな曲作るの?』
那月は悲しそうな顔をし、翔は目を瞑って呆れたように彼女の名前と第二人称を言うとはっきりと真斗が明莉に注意するように言葉を掛けると明莉ははっとして申し訳なさそうな顔して口元を抑える。しかし、また言わなければいい一言をぽつりと零しては不思議そうに春歌に問い掛けた。
「へ…?」
「あれ、アンタ春歌の曲聴いたことあるの?」
『まーね…まあ、楽譜の読み方を早く覚えるならピアノ弾きながら覚えるのが早いと思うよ』
明莉のまさかの問い掛けに驚いて春歌はきょとんとした顔をしていると友千香が不思議そうにクラスが違うのに春歌の作った曲を聴いたことがあるような言葉に明莉に問い掛けると明莉は友千香の言葉に肯定しては春歌に簡潔にアドバイスをする。
「確かにそれは一理あるな」
「マサってピアノ得意だよね」
「じゃあ、真斗君せんせぇにお願いしましょう!ね!ハルちゃん」
明莉のアドバイスに頷いて同意した真斗に音也は彼の得意楽器を言うと那月が両手を合わせてニコニコ笑いながら話を進めていき、春歌に声を掛けた。
「え、い、いいんですか…?」
「俺でよければ微力ながら力になろう」
「ありがとうございます…!」
どんどん進んでいく話に戸惑いながら春歌は真斗に問い掛けると彼は微笑んで快諾する。その言葉に春歌は明るい笑顔を見せて真斗にお礼を言った。
『にしてもテストとかだるいなぁ』
「アンタ受けないとか言わないわよね」
『そこまで不良じゃなーい』
話が丸く収まったところで明莉は面倒くさそうに言葉を零すと呆れたように友千香が彼女に突っ込みを入れる。友千香の言葉に明莉はむっとして否定の言葉を返したところを見るとテストは受ける気はあるようだ。
「じゃあさ、勉強会しない?」
『勉強会?』
「そそ、皆でやったら覚えるし、お互い教えられるし!」
友千香はにっと笑って勉強会の提案をすると明莉は眉を潜めて彼女の言葉を鸚鵡返ししながら首を傾げると友千香はうんうんと頷きながら言葉を返す。
「楽しそうですね〜」
「俺も入れて!」
『いいけど、この大人数でできる場所あるの?』
友千香の提案に那月と音也がノッて参加を希望すると明莉も肯定するが、勉強会の場所をどうするのかを問い掛けた。
「問題はそこよね」
「僕たちの部屋はどうですか?ね!翔ちゃん」
「いいぜ!」
友千香も眉を下げて明莉の言った言葉に同意しながらどうしようかと考えていると那月が場所を提供すると翔も快く快諾したことによって7人の勉強会の場所を確保することが出来たのだ。
『でも、音楽用語テストってそんな勉強することある?』
「何でも古典やロマン、バロックなどの作曲家に関しての問題もあるらしい」
『うげー…めんどいやつじゃん』
明莉はふと思った疑問…それは音楽用語に関するテストについてを問い掛けるとその問いに真斗が答える。音楽用語以外にもテスト範囲があることを知った明莉はまずそうな顔をして気だるそうに言葉を零した。
「授業で言ってただろ、…お前授業聞いてんのか?」
『聞いてるけど、テスト範囲は知らん』
「えばることじゃないんじゃ…」
「というよりも、聞いてると言えないな」
翔はあきれたように言葉を明莉に掛けると彼女は堂々と胸を張って言葉を返した。その言葉に音也は困ったように笑って言葉を零すと真斗はまたはっきりと皆が言いたい言葉を口にする。
『…ベートーヴェンは女たらしだったとか出んのかな?』
「そーだったの!?」
『美男子じゃないにしろ多彩な女との関係はあったらしい』
二人の言葉を聞いてるのか聞いてないのか明莉はふーんとそっけない態度をしながら突然豆知識的な問題も出るのかとばかりに言葉を漏らすとその衝撃的な言葉に音也葉驚きの声を上げる。明莉は首を縦に振って肯定してはもう少し細かい情報を皆に提供した。
「へぇ…って何その豆知識」
『何かの本で読んだ』
「でも、多分…」
感心したように言葉を零した友千香だったが、やはり急に出てきた豆知識に突っ込みを入れると明莉はさらっと言葉を返す。春歌が眉を下げて言葉を紡ぎかけた。
「出ないと思う…」
春歌の言いかけた言葉を引継ぐように頬をぽりぽり掻きながら音也はぽつりと皆が思っているだろう言葉を代表して口にしたのだった。
皆で
テスト勉強しよう