小ネタ帳

此処は、お話に昇華出来なかった小ネタや、これからお話に昇華するかもしれないネタ達を書き留めた、所謂ネタ置き場です。主に、管理人の覚え書き処。名前変換物は*で表記。鍵付きについてはインフォページ参照。


▽昔日に見る過去。

企画夢『光もあわきゆめに別るる』の元ネタとなった、とある歴史改変された世界に居る審神者本丸のお話のベースとなるもの。
当初は刀さに中編の番外編で書くつもりだった。
が、諸々思案した結果没ネタ扱いに。
追記分は、『光もあわきゆめに別るる』の本ネタとなった部分+前章的お話ネタ。
今回刀さに中編に上げた番外編『過去に抱きし傷も含めて今を生きよ』の補完ネタでもある。
▼以下、没ネタ文(部分的ネタ書き調と本書き調混じってる)。

当該本丸(歴史改変された枠の)審神者は、西暦2018年(平成30年)の02/28に就任、所属は陸奥国、始まりの初期刀は加州清光だったが進軍中時間遡行軍に相対し交戦する。
だが、力は拮抗状態に思われたかに見えて戦況は不利に傾き、結果的初期刀であった彼は出陣先で折れ刀剣破壊。
(後に調査で聞いた話を分析するに、“その時出現した敵は蒼い光を纏わせていた”という事から相手は検非違使だったのではないかと推測する。次いで、当時の彼等は検非違使なる第三者勢力の存在の事は知らなかったとされる。)
よって、彼の意志を継いだ同じく初期刀組に組みし、同じ幕末を生きた刀である陸奥守吉行が後釜として初期刀を名乗る(二代目初期刀)。
この頃より、当該本丸の主は精神不安定に陥り、日課任務すらまともに執り行えなくなりだす。
後に誰にも何も伝える事無く失踪したと思われたし。
しかし、当該本丸に残る多くの刀達は主の帰還を待ち、“きっと長い間留守にしていてもいつかは帰ってくるのだ”と信じ祈り続け本丸を守り続けているというのが現状である。
其処へ、或る事を切っ掛けに刀さに(たぬさに)中編主の審神者が迷い込む。
彼女はまるで我が本丸の審神者の生き写しの様だと言われる。
数日その本丸で過ごしてみて或る違和感が生じ、彼等との間に齟齬を感じるようになる。
結果、彼等は歴史改変された側の世界の者であり、我等が敵とする時間遡行軍の者達である事が判明。
(此れには二代目初期刀を名乗る陸奥守のみ薄ら勘付いていた模様。)
後に味方勢である己の本丸の者達が審神者救出の為、審神者不在ながらも独断で一致団結して動き、こんのすけ・政府レーダーで捜索の下、反応があったとされる地点へと出陣、歴史改変された側の世界へ干渉。
そして、歴史修正主義者側の本丸の者達と交戦を開始。
その時点で彼女は漸く合点がいったと悲哀の表情を作る。
相手が敵あらば容赦はしないのがモットーである事に悩みながらも現実と向かい合い、涙を飲んで彼等を討伐する事を決意。
元より理解していた敵方陸奥守は其れを承知の上で戦いに挑む。
結果、彼等は敗北、多くの者を亡くし、降伏を願い出る。
此れ以上戦う意志は無い事を確かめ、聞き入れた彼女達は必要最低限の事だけ尽くし、本丸を後にする。
直後、件の本丸から火の手が上がり、忽ち焔が本丸全てを飲み込まんと焼き尽くした。
恐らくこうなる事を予期していた初期に連なる者達が用意していたのだろう。
悲しい程に激しく燃え上がる真っ赤な炎の色を見つめ、この事は彼の審神者の代わりにずっと忘れずに覚えている事だろうと、優しい彼女は一人ひっそりと彼等の想いや何もかもを背負い込み、一筋の涙を流す。
「俺達も俺達の本丸に帰ろう」と促した隊長を務めていた同田貫に一つ頷き、最後に一度だけ彼等の本丸の方へと振り返り、一礼して、気休めの手向けだと本丸の目の前に在った小さな祠に一輪、道端に咲いていた花を摘んで手向けた。
彼等もまた彼等の正史とする歴史を守ろうと動いたのだ。
ただ、少し道を違えていただけなのである。
其れは、些細な点だったに違いない。
例えば…審神者の就任日が早かったか遅かったかによっても、また違った結果となっただろう。
何方共がそれぞれの歴史、そして守るべき正史なのである。
決して彼等の戦いは歴史に刻まれるものではないが、確かに其処に想いを繋げ生きているのだ。
其れこそ…、物が語る故の物語。
其処に一人の人間が関わるのが、この物語なのである。


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2021/04/10(21:53)

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