何処も彼処もまろい。触れれば忽ち手に吸い付くような肌触りは、何度触れようと飽きぬものだ。其れも、白磁器のような真白さであれば、尚の事。柔く甘い香を漂わせる
忠心を誓っておきながら、なんと浅はかな欲か。我ながら呆れる程の有り様であった。然し、既に押し留める事も儘ならぬくらいには、欲して止まなくなっている。視界に入れるだけで己の懐は熱くなり、腹の内は煮え滾るかのように沸騰し、下穿きの下では己の息子が愚かにも勃ち上がり、今すぐにでも欲を発散したいとばかりに怒張し、視界すらも何処か夢見心地にぐらついた。嗚呼、なんと浅はかで醜き姿よ。こんな一面が知れたら、
一先ず、熱が収まるまで人気の無い場所へ身を隠し、ぐっと歯を食い縛って熱が引くのを待つ。そうしてやっと、平常を取り戻すのだ。
誠、人の心というものは、末恐ろしくてならない。いつか、己の心が思うところより外れ、欲のままに貪り喰らってしまわぬか……其れだけが気掛かりである。
公開日:2023.06.27