其れは、久方振りに見かけた顔だった。随分見ない内に成長したと思しき肢体は、まこと大人の女らしく美しき丸みを帯びた曲線を描いていた。
賑やかな街中のお洒落な店で一人ショッピングに勤しんでいたら、不意に名前を呼ばれたと同時に背後へ飛び付くように何者かに抱き付かれて、驚きの悲鳴を上げる。次いで、振り返った先で見た顔が、
遥か昔の面影を残した顔付きで、しかし、すっかり大人の女らしく成長した様子で、彼女は再び声を発した。
「ふ〜じこ! 久し振りだね!!」
「アンタ……ッ、もしかしてあの、琥珀……っ!?」
「そうだよ! 吃驚した?」
「吃驚するも何も、なぁんでアンタが此処に居んのよ……っ!」
「偶々通りがかったお店の前立ち止まったら、中に不二子が居るの見えたから思わず入ってきちゃった! 此処、とってもお洒落なお店ね! 不二子に似合いそうな服がいっぱい並んでるわ!」
「ちょっと! 話はまだ終わってないわよ……っ! さっきの質問に答えなさいよ!」
「答えならか〜んたんっ! 今、私の暮らしてる根城がこの近辺にあるからで〜す! おまけに言うと、仕事先という今回のお客もこの近辺在住ってな訳! 其れで偶々通りがかったんだよ! ……あ、言っとくけど、嘘は一つも
そう言ってにこやかに笑って見せた彼女の嘘偽りの無い事を再認識して、警戒を解く。
その後は、欲しかった服を何点か購入して、彼女と話をする為に近くのオープンカフェへ寄った。アイスティーを飲んで喉を潤しながら、改めて口を開く。
「さっき言ってた事が本当だったにせよ、何でアンタがこの街に……? 記憶が確かなら、アンタはこんな都会らしい街に住んでなかった筈だけど」
「成人迎える頃に、“こんな糞な家出てってやる!”つって一人上京したのち、定職に就かずフラフラとあちこちに移ろいながら転々としてたの。今は、この近くのお店でアルバイトしながら、別枠で小遣い稼ぎしつつ生活してる」
「本業は?」
「主に夜がお仕事な別枠、と言ったら分かるかしら……?」
「当時未だ子供だった筈のアンタがねぇ〜……すっかり此方側の人間に染まったって事かぁ」
「ふふっ……当時の時点で既に縁は切ってるようなものだったけど、ウチの親がロクデナシ野郎だったのは、あの時助けてくれた不二子なら知ってるでしょ?」
「そうね……そのせいで、アンタがこれ迄まともな人生送れて来れなかった事も容易に想像が付くわ」
「売春なんて何処の時代、何処の国行ってもやってるものよー。そもそもが、私を産んだ人自体がその手の人間で、元は日本生まれな筈なのに、気付いたら海外に売り飛ばされてて、汚い大人の相手させられてたんだから……。まっ、その経験が根っこにあるせいで、今の職に就いてるんだけどね〜」
そう言って苦く笑った彼女は、アイスのレモンティーと一緒に頼んだスウィートポテトタルトをフォークで一口大に切って口に運んで顔を綻ばせていた。声音小さめに語られたこれ迄の経緯を察して、僅かに顔を顰める。
「アンタ、まさか……」
「そっ、そのまさか。子供時代碌な生活送れてなきゃ、その将来だってまともな仕事に就ける訳無いでしょ……? そもが、私が
「其れであちこち転々としてたって訳……」
「そゆ事〜っ! でも、実際普通の仕事と比べて稼ぎが良いんだから、普通の仕事就けないよねぇ〜。まぁ、時には“普通の暮らし”ってもんに憧れない事もないけども……私、根っこがまともじゃないから、きっと“普通の暮らし”が出来ても途中で飽きが来ちゃうわ……っ」
「……そう」
「でも、今が楽しければ其れで良いから、何だって良い! だから、哀れみとか感情は要らないからね?」
嘗て見た景色での彼女は、薄汚れた家で薄汚れた服しか着せてもらえずの何とも哀れでしかない姿で、おまけに親なのだろう男に危うく殺されかけていたところであった。其れを偶々助けたのが、彼女と初めて出逢った時の記憶である。その後、彼女と逢う事など無いと思っていたのだが……何とも稀有な運命だ。奇しくも、あの時助けた哀れな少女が大人の姿になって再び目の前に現れた。しかも、聞くところに寄れば、どうも同業者臭い。仮に同業者だったならば、標的が被らなければ良いのだ。ただ其れだけの話である。
けれど、どうしてだろう……。幾度と同じような光景に立ち会った事など山程ある筈なのに、更生するどころか、結局同じ道に引きずり込んでしまったようで罰が悪い。ついでに言うと、何か内で引っ掛かってモヤモヤとしてしょうがない。端的に言って、スッキリとしない。そんな感情が面に出ていたのだろう、察した様子の彼女が小さく笑ってこう言った。
「大丈夫! やばくなったらさっさとトンズラこいて逃げるくらいの危機回避能力はあるから……っ! 心配しなくとも良いわよ〜! 不二子程の手腕は無いけれど、私は私はなりに上手くやるわ。ちゃんとお客も選んでるし」
「でも、いまいちなぁ〜んか信用ならないというか、心配が残るのよねぇ……っ」
「其れは、同じ女としての勘……?」
「そうね、同じ女としての勘よ」
「ふふっ……不二子ったら、相変わらず私に優しいのね。有難う……その気持ちだけで嬉しいわ。でも、私……さっきも言ったけど、根っこがまともじゃないから、きっと何処まで行ってもまともじゃ居られないわ。だから、哀れみは要らないの。現状に満足出来れば、其れで十分だから」
「じゃあ、これ以上余計な事言うのも逆に失礼ね」
「んふっ、今日偶々だけども不二子と再会出来て良かったわ! ねぇ、何時まで不二子はこの街に滞在するの?」
愛らしくも大人の女らしく化粧を施した顔が無邪気に笑って、小首を傾げて問うてくる。其れに一瞬はぐらかそうとも考えたが、何となく事実だけを述べる事を選んだ。
「う〜ん……まぁ、あと二、三日程度は居る予定かしら? 今、狙ってるターゲットと仲間との進捗次第ね」
「そっか、じゃあもう暫くはこの街に居るのね……! 仲間って言うと、噂に名高い“ルパン”の事? 不二子達は有名人だからねぇ〜、風の噂で色々聞いてるよ。今回もお宝盗む為にこの街に来てたんだ……!」
「そういう事。お願いだから、邪魔だけはしないで頂戴よ?」
「しないよ〜! というか、まず不二子が狙うような大物なんて、分に合わなさ過ぎて端から諦めちゃうもの……っ! 私は不二子みたくはなれないから、精々が夜のお仕事に努めてお金稼ぐだけ。丁度今担当してるお客の羽振りが良くってね! 指定してる報酬額の二、三倍は上乗せしてくれるのよ! お陰で私、普通の生活する以上に潤ってて助かっちゃうわ〜っ!」
「其れさぁ……普通に考えて怪しいんだけど。その客、明らかに裏でやばい事してない?」
「仮にそうだったとしても、私はお仕事分の報酬さえ貰えれば其れで満足だし、下手な詮索はしない主義なの。私に関係の無い事なら尚更ね。まぁ、いざとなったら本気で逃げるくらいの覚悟は何時でも持ってるけども」
「アンタが良いんなら私も何も言わないけども……本当にやばい状況になったら、何が何でも逃げなさいよ? あと、一応言っとくけど……アンタも歴とした女なんだから、女としての幸せは忘れちゃ駄目よ。アンタだって幸せになれる権利くらいあるんだから、諦めないで幸せになりなさいね。そうじゃなきゃ、アンタ報われないわよ」
「はははっ……やっぱり不二子は優しいなぁ。昔と変わんない……。ナイスバディーで美人で誰もを虜にするくらいの良い女、其れで居て同性にも優しいんだから……本当罪な女よね、不二子って」
いつの間にか空になった皿にフォークを置いた彼女は、そう呟いて残りのアイスティーを呷った。皿の上にあった芋のタルトは、話している内に平らげてしまったらしい。早い事である。
「ねぇ、こうして再会出来たのも縁だし、明日も同じ時間くらいに逢えない? 勿論、そっちに時間があって都合が付けばで構わないわ」
「あら、私は全然構わないわよ。場所は、此処で良いかしら?」
「オッケー! じゃあ、明日の午後の三時に此処でまた逢いましょ! ちょっとお茶した後、近くのお店で一緒にショッピングしたいの! せっかくだから、私の服選んで欲しいなぁ〜っ。不二子のセンス抜群に良いからさ」
「しょうがないわねぇ〜。まぁ、相手が動くまで暇だし、付き合ってあげても良いわよ」
「やったぁ! じゃあ、また明日ね! バァ〜イ!」
元気良く明るく返事をして、お茶代だけを置いて先に店を出て行った彼女の背を見送って、一人残った紅茶をゆっくり啜りつつ思う。何だか嫌な予感がする。同時に、やけに胸騒ぎがするような気がして、密かに顔を顰めた。
(取り越し苦労ならば其れで良いのだけれど……)
グラスを空にして、会計をする為に店員を呼び付け、支払いを済ます。そうして、胸に蟠りを残したまま、その日はカフェを後にした。
翌日、再び同じ場所で彼女と逢う為、時間より少し前に来て待っていれば、約束の時間より数分遅れたくらいに彼女は姿を現した。約束を取り付けた本人が時間に遅れるとは何事か、文句を言うつもりで呆れた溜め息を
「ちょっと……! この私を誘っておきながら遅刻した挙げ句待たせるとかどういう了見…………、」
「本っ当に御免なさい……! ちょっと支度に手間取っちゃって……! いやぁ〜、十年来に逢う知り合いとお茶するのに、適当な服着て行けないなってコーデに迷いに迷っちゃってさ……っ。気付いたら時間なってて、慌てて家飛び出して来たのよ〜! 待たせちゃってマジで御免ね、不二子ぉ……! お詫びに、今日のお茶代奢るから許して!」
「そんな事よりっ……ちょっと、どうしたのよその腕の痣!?」
「へ……、アハハハハハッ……見苦しいもん見せちゃって御免なさいね! 気分悪くさせたのなら謝るわ。その、ちょっと昨日のお客は
「本当に大丈夫なの? その客……。アンタが勤めてるっていう店の方もまともかどうか気が知れたもんじゃないけれど」
「ああ、心配しないで、お店の方は比較的まともで安全な体制でやってるから……! 私の経験が言うんだから、大丈夫よ!」
「いや、逆に心配しか無いわよ、ソレ……っ。ちゃんと給料払われてるんならまだマシな方だと思うけどもさぁ……」
「本当に大丈夫だから! 昨日の今日でこんなん見せられたらそりゃ不安になる気持ちは分かるけども、本当の本当に大丈夫だから! ねっ! そんな暗い顔しないで……! 美人の顔が曇ってるのは勿体無いわよ!!」
「アンタねぇ……他人の事より自分の心配をしなさいよね?」
「あはははっ、御免ってば……! さっ、この話題はお終いにして、お茶楽しもう! 私、慌てて走って来ちゃったから喉渇いちゃった! すみませーんっ! アイスのレモンティーを一つ〜!!」
強引に話題を打ち切ると、近くに居た店員を呼び付けて昨日頼んだ物と同じ飲み物を注文した。次いで、此方の方を見て、「不二子は何か頼みたい物ある?」と訊いてきたので、お詫びに奢ってくれるとも言うし、素直に二杯目の珈琲とフルーツタルトを一つ追加で頼む事にした。注文を受けて下がっていった店員の姿を見送ってから、なるだけ声を落として口を開く。
「悪い事は言わないわ……その質の悪い客の事は、店側に通報しときなさい。そして、仮に相手の男から直接電話が来たとしても放置してなさい。最悪、携帯買い換えれば済む事だわ」
「うん……今夜もシフト、っていうか指名入っててね……。アレだったら、先に店行って苦情入れて断ってもらおうかな……っ。流石の私でも、命は惜しいしね……」
「其れが良いでしょうね。最悪、やばくなったらココに連絡寄越しなさい。貴重な私の番号よ」
「あら、嬉しい。不二子から直接連絡先貰えるだなんて、夢みたいだわ……!」
大層嬉しそうに微笑んで、テーブルの上に差し出した連絡先を記したカードを受け取った。其れを大事そうに鞄の中へと仕舞う彼女に、念を押すように告げる。
「本当にやばくなりそうだったら、電話しなさい。最悪な奴から、私が逃がしてあげるから」
「んふふっ……心配してくれて有難う、不二子。でも、コレくらい慣れっこだから大丈夫よ。昔の酷い時に比べたら、まだ我慢出来ない事もないから」
「馬鹿ね、我慢する前にそういう事されたら即助けを求めるものなのよ。普通の人なら、酷い事されそうになった時点で叫んで助けを求めるわよ。その点、アンタは其れが欠けてる。だから、危機管理がなってないのよ……っ。アンタ、そのままで居たら、何時か本当に破滅するわよ?」
「ねぇ、不二子……貴女の言う“普通”って、何? 基準は? 何処から何処までが“普通”で、何処から何処までがそうじゃないの? 私、根っこが既に“普通”じゃなくなってるから、時々分からなくなるの……。どうしたら、周りに居る“普通の人”みたくなれるんだろうって……心の底で、ずっとモヤってる」
昨日はあんなに無邪気な笑顔を浮かべていたのに、今日の彼女の顔は曇っていた。何処か鬱々とした影の差す顔色に、昨日感じた嫌な予感が的中して内心頭を抱えた。どうも今日の彼女に違和感が拭えない。其れをはっきりさせる為にも、再度口を開いて問うた。
「ちょっと訊きたい事があるんだけど……その腕の痣以外に外傷を受けた箇所はある? もし、あるとしたら、服の下に隠れる範囲かしら……? 正直に答えて」
「……流石は、大怪盗ルパンの一味と謳われる事はあるわね……。今のちょっとした間だけでバレちゃったか。……そうね、正直に白状したら、腕以外にあと数ヶ所痣があったわ。全部服に隠れる範囲内だったから、普通に生活する分じゃ困らないけども……お腹と内腿にも一ヶ所ずつよ」
「全然大丈夫な事無いじゃない。この嘘吐き……っ」
「ふふふっ、不快に思ったなら御免なさい。でも、この程度、今更に思えちゃうから、何か……ね」
本当にどうしようもない子。其れが第一の感想だった。このままだと、この子はきっと確実に色んな意味で危うくなる。そう思えて仕方がなかったから、余計なお世話かもしれないけれど、その日彼女と別れた後、泊まっているホテルの部屋に戻って
「ねぇ、ルパン、ちょっと相談事があるのだけど……一つ頼まれてくれないかしら……?」
「うん? 不二子ちゃんからの頼み事は基本的には断らないけどもさぁ……この俺に相談事ってぇのは何よ?」
「今狙ってるターゲットの使用してるホテルと店の来歴データが欲しいの。確か、ターゲットの男……定期的に夜、ラブホに女連れ込んでたわよね? 重点は、指名してる女の子の方に絞って調べておいてくれないかしら。出来る限りなる早でお願い」
「何々……不二子ちゃんが女の子関連で俺に頼み事なんて珍しいじゃなぁ〜い? まさかのまさかで、不二子ちゃんの知り合いだったりしちゃう?」
「最悪のケースはね。予感が外れてくれるのなら其れで良いのだけど……」
「うーん、罪の無い女の子が酷い目に遭ってるかもしれないってなら紳士たる者として見過ごせないよなぁ〜! ふふんっ、このルパン様にまっかせなさぁ〜い! すーぐに調べちゃうんだから……っ!! あっ、ちなみに、この件の報酬の程は聞いてなかったけど……?」
「今回の件が無事片付いたら、次の仕事入るまでの期間限定で、丸一日何でも私が言う事聞いてあげるわ」
「んっふふふ〜! そうと決まれば俺様頑張っちゃう!! 不二子ちゃんと丸一日デートの為なら、あんな事やそんな事だってあっ何のその〜!!」
条件を付けただけで彼は有頂天になった様子でパソコンと向き合い、凄まじい勢いで調べを進め始めた。
ルパンの調べにより判明した結果は、予想した通り最悪なケースと出た。なんと、今回不二子達が狙っていたターゲットの利用していた店が彼女の勤務先で、ここ最近連日で指名しているのが彼女であったのだ。おまけに出てきた、他の店でのやらかしてきたあれやこれやの情報に、揃って顔を顰めた。
「ターゲットの裏事情は大抵調べが付いちゃいたけどよ……コイツァ結構な数やらかしてきてる奴だな。しかも、自分の身が危ういとなると、大金ばら撒いて黙らせて行方を暗ますと来たもんだ……。コイツ、恐らく常習犯だぜ。たぶんだが、全部偽名名乗って店利用してる筈だから、店側は認知してねぇだろ。でも、ブラックリストに入ってる客の情報は何処も取り締まってる筈だろうから、通報すれば最低限の対処くらいはしてくれんだろ。もし仮に其れも無けりゃ、店丸ごとブラックって事になるな……。不二子ちゃんが気にしてるっつー嬢ちゃんも不憫なこった」
「あの子、今夜も指名が入ってるから外で会う約束があるって言ってた……。危機管理に欠けてる子だから、きっと指名は断らないと思う。昼間逢った時は店側に苦情入れるとかどうとか言ってたけども、ちょっと心配だわ……っ」
「準備自体は既に整ってる。後はターゲットが動くまでを待つだけのつもりだったが……予定早めて、今夜決行にするか? 俺としても、嬢ちゃんの事が心配だ。万が一が起こっても寝覚め悪ィだろ? どうする……?」
「今夜動きましょ。彼女に何かある前に手を打つべきよ。同じ女なんだもの、此れくらいの世話焼いたってバチは当たらないでしょ? 寧ろ感謝すらするくらいよ」
「んふふふっ! 不二子ちゃんのお友達救出だぁいさっくせぇ〜んっ!」
「んもうっ! 真面目な話してるんだから
「アイテッ!! 不二子ちゃんってばつれないんだからぁ〜」
そうして、今夜決行する事を決め、事が起きる前に、男が利用予定のホテルへ乗り込む事が決まった。しかし、現実は残酷であったのだった。
なんと、予約されていた時間に男は姿を現さず、あろう事か、裏でキャンセル料を支払っている事が判明したのだ。男の行方は何処か? そんなの一つしか思い当たらなかった。その場所とは、彼女の自宅である。
昼間逢った時に、万が一を想定してこっそり彼女に発信器を取り付けていたのが功を奏した。発信器を頼りに彼女の自宅を突き止めると、彼女の自宅にターゲットの男の車があった。確定である。
次元大介の調べによると、店側へは、“ホテルで逢う事になっている”という話しか伝わっていない。という事は、此方の動きを察知してか、直前に予定を変更した事になる。よって、店側は事情を知らない。此れは、彼女にとって大いなる不利となる展開だ。最悪のケース、彼女が後から店側へ訴えたとしても、その時は既に“口止め料”を支払われた後であるだろう。そうなったら、幾ら訴えたところで何も解決はしないだろう。
不二子は行き当たってしまった現状に腹を立てて、苛立たしげに愚痴を零した。
「コレだから世の中の男共は屑ばっかだって言うのよ……ッ!! 皆寄って集って女を色道具の玩具くらいにしか思ってないんだから! 男ってば本っ当サイテーよ!!」
「不二子ちゃ〜ん、お怒りなのは分かるけども落ち着けって……」
「落ち着いて居られると思う!? 知り合いがむざむざ殺されるかもしれないのよ!? 其れも、散々好き放題凌辱した後に口減らしの為にね!! 本っ当男って屑ばっかね……ッ!!」
「まぁ、罪も無い女の子を痛め付けるのが趣味だなんて野郎は碌な奴じゃねーって事だけは確かだな」
「お宝の方はルパンに任せたわ。私は彼女を助けに行く」
「了解。……じゃあ、此れより作戦を決行する。合図の後に突入だ。行くぞ……一、二の、三――…っ!」
彼の合図と共に彼女の自宅内へ突入し、同時にブレーカーを落とす。突然家のブレーカーが落とされれば、奴は動揺して行為を中断せざるを得ないだろう。時間稼ぎにしか過ぎないが、その僅かな時間内で彼女が居るであろう部屋まで移動する。目的地に到着したら、ブレーカーを元に戻し、照明を点ける。そうして奴が油断している隙を叩く……というのが、今回の彼女救出作戦の流れである。
予定通り目的地に辿り着き、合図を送って予め落とした照明を復活させる。直後、不二子は勢い良く彼女の居る室内へ突入した。
「其処までよ! この銃でその頭ぶち抜かれたくなかったら、今すぐその女から手を離しなさい!」
「なっ、何なんだいきなり……!?」
室内へ突入すると、ターゲットの男は上半身裸で、下はパンツだけという何とも情けない格好であった。そんな男の真下には、強引に組み敷かれたのだろう、無理矢理衣服を剥かれて首を絞められていた彼女の姿があった。家に押し掛けられた時点で助けを求めようと電話を架けようとしたのだろう、直前にその連絡手段を奪われたのか、窓際の方へ投げられて画面の割れた携帯端末が転がっていた。彼女は必死に抵抗したのだろう、ベッドの上の物は酷くぐしゃぐしゃに乱れ、悲惨な状態になっていた。
そうまでして女と行為に及びたいのか、ターゲットの男は飛んだ頭の沸いた屑野郎だったらしい。彼の頭を照準に収め、視線を一切逸らす事無く口を開いた。
「今すぐその女から離れて両手を挙げなさい。従わなければ撃つわよ。言っとくけど、コレは脅しでも何でも無いから」
「い、いきなり乱入してきて、何のつもりだ……っ!! 俺が何をしたって言うんだ!?」
「分からないようなら、貴方がこれ迄してきた数々の悪行を喋ってあげても良いけど? 社会的に抹消されたいなら、其方の選択肢を取ったって構わないわよ」
「いい加減な事を言うな!! この女へはきちんと報酬は払ってるんだから店側のルールは侵していないぞ!?」
「本当の本当にルールを理解していれば、彼女の身を害するような手は出さない筈よね? 此れは、店側が掲示するルールに対しての立派な違反行為よ。其れも、常習的に繰り返していた事を勘定に入れたら、貴方は即ブラックリスト入りからの出禁コースよ。おまけのおまけに、警察のお世話にまでなったら、完全に社会からは抹消されちゃうわねぇ。……さて、どっちを選ぶ? 今此処で罪を告発されるか、警察のお世話になるか、好きな方を選びなさい」
射程距離内にターゲットの男を定めながら、一歩も譲らずに銃口を突き付けて脅す。根性の無い奴ならば、この時点で意思消沈して指示に従うだろう。しかし、質が悪く物分かりの悪い輩の場合は、抵抗の意思を見せ、歯向かって来ようとする可能性がある。今回の場合は、その後者であった。
「クソッ!! 足が付く前に始末する予定だったのに、俺の事を嗅ぎ回ってる奴が居るらしい噂を聞いたから慌てて予定を早めたってのに……!! 飛んだ無駄足かよ!! クッソ、其れも此れも全部お前のせいだ! この糞
「あぐッ!? ……ぅ゙ッ、……はな…じてッ……!!」
「ハハッ! どうせ堕ちるなら、テメェも道擦れだァッッッ!!」
瞬間、彼女の一室に一つの銃声が響き渡った。不二子が握っていた拳銃の引き金を引いたのだ。射程距離内に居た男の耳からは赤い血が滴り落ち、ベッドの頭部分には男の身を掠めて撃たれた弾がめり込んでいた。
当然男は動揺から悲鳴を上げて下敷きにしていた女から手を離し、出血をする場所を押さえてよろめく。其処へ、不二子は容赦無く告げた。
「最後の警告よ……。今すぐ其処から退きなさい。然もなくば、今度こそ冗談抜きで脳天ぶち抜くわよ」
「ヒッ、ヒイィッ……!!」
硝煙を上げる銃口の射程距離内に未だ自分の身は捉えられている事を知り、恐れを為した男は、情けない声を上げてベッドの上から退き、部屋から飛び出ていった。後の事は、ルパン達が通報した警察の方が片付けてくれるだろう。不二子は銃を下ろし、未だ呆然としたままの彼女の元へと近寄って、努めて優しく声をかけた。
「よく私達が駆け付けるまで頑張って堪えたわね……っ。本当はもう少し早くに駆け付けれたのなら良かったのだけど……」
「ッ……ふ、じこ…………!」
「もう我慢しなくて良いのよ。泣きたいだけ泣きなさい。私が付いてるから……アンタはこれ迄よく耐えたわ。でも、もう耐えるのは終わり。アンタはよく頑張ったわ、琥珀……偉いわよ」
「ふ、ぇ……っ、恐かったよぉ……!! ほっ、本気でしっ、死ぬかと、思っ…………ぅあ゙ぁ゙〜……ッ!!」
首元に痛々しくも締め付けの後を残す彼女を抱き締め、ひきつけを起こしたように泣き崩れる彼女の背を優しく撫ぜて宥めた。今まで何度と同じ目に遭おうと耐え抜き、懸命に生き抜いてきた彼女の頑張りと辛さを労うべく、不二子は常に無い程に優しく寄り添い、言葉をかけた。兎にも角にも、此れにて一件落着である。
ターゲットの男の件は、一先ず警察に任せる事にし、まずは彼女の身の安全を確保する事を優先する事にした。取り敢えず、最も最初にすべきは、彼女の受けた傷の手当て等である。事態が事態だ、通報と共に連絡を受けた救急隊員がその内駆け付けて来るだろう。其れまでに、せめてもと
無惨にもビリビリに破かれた衣服の代わりになる物をと、部屋にあったクローゼットの中から適当に無難な洋服を引っ張り出し、彼女へと手渡す。
「ハイ、此れでも着てなさいな。そのままの格好じゃ病院にだって行けないし、何時までも下着同然の格好じゃ風邪引いちゃうでしょ?」
「う、ん……ありがと、不二子……、ッッッ……!!」
「琥珀? ちょっと、大丈夫?? 琥珀!?」
「痛ッ……動いた拍子に、……さっき、アイツに蹴られたお腹が……ッ〜〜〜!!」
「ちょっと、しっかりしなさい!! もうすぐ救急車来るから、其れまで堪えて……っ!! 琥珀!? 琥珀……ッ!!」
「どうした不二子!? 何があった!?」
不二子の上げる声の異常さに聞き付けてやって来たルパンが側へと駆け寄ってくる。その彼へ、急に身を捩って苦しみ始めた彼女に寄り添う不二子が、急を要した様子で訴える。
「さっきこの部屋から逃げてった男のせいよ!! あの屑男、一度や二度ならず何度も琥珀の腹を蹴り付けてたらしいのよ!! 昼間聞いた時点で痣が出来るまで殴るか蹴るかされてたんだから、そりゃ具合悪くなって当然よ!! ましてや彼女は女でこれ迄散々凌辱されてたってなったら、最悪のケースどうなるか分かってるでしょ!?」
「ソイツは不味いなッ……取り敢えず、嬢ちゃんが楽な体勢にさせた方が良い。あと、救急隊員が駆け付けるまでに羽織れる何かを……っ」
「バスタオルらしき物ならば、先程通り掛かったバスルームに綺麗に畳まれて置いてあったでござる」
「でかした、五ェ門……!!」
彼と同じく異常事態に駆け付けたのだろう、彼女に掛けられる物の在処を教えてくれた石川五ェ門に感謝を述べて部屋を飛び出ていく。入れ違いでやって来た次元が素早く状況を判断し、着ていたジャケットを脱いで彼女へと掛けた。
「気休めにしかならんが、少しでも人目に付かんようにした方が良いだろう」
「有難う次元、助かるわ」
「さっきルパンの奴が連絡した話によりゃ、あと五分程で救急車は到着するそうだ。其れまでの辛抱だぜ、お嬢さん」
「琥珀、もうすぐ救急車来るそうだから、其れまで頑張るのよ……っ!」
「ふじ、こ……ッ、わた、し……どうな、ッ!? ゲホッ! ゴホッゴホッ……!! カハッ……、」
「やだッ、吐血!? ちょっ、重傷じゃないアンタ……!! っもう、救急車はまだなの!?」
「慌てふためいても仕方がなかろう。酷な事を言うようで申し訳ないが、我々はただ待つのみである」
「ぶっちゃけ、この状態のを無理に動かすのも憚られるしな。運ぼうと思えば運べなくもないが……今の状態が更に悪化しても不味い。直に専門の医者が来るんだ、運ぶ手は止めといた方が無難だろう」
「救急車来るまで大人しく待ってるなんて出来ないわ! 応急処置くらいはしとかないと……っ!」
「バスタオル持ってきたぜい、不二子!!」
「しっかり持ちなさい、琥珀……!! せっかく私が助けに来てやったんだから、こんなとこで死ぬなんて許さないわよ!!」
懸命に励ましながら、救急車が来るまでの間応急処置だけを施し、何とか持った彼女の元へ、漸く到着した救急隊員が駆け付けてくる。彼等へ状況を説明して救急車へと運ばれていくのを見送り、後は病院での適切な治療を受けるのみである。
彼女の自宅が比較的大きな病院の近くにあった事も幸いしたらしい。自宅近くにあった病院へ運び込まれる事となった彼女のその後は、通報を受け取った銭形の警部から“一月程入院する事になった”という話を聞かされた。幸い、命に別状は無く、今は状態も安定しているとの事だそうだ。
救急で運び込まれた翌日の午後、見舞いに病室へ顔を出しに行けば、比較的元気そうな顔をした彼女が迎えてくれた。
「全く、一度ならずに二度も心配掛けさせるんだから……っ、本っ当世話無いわよ!」
「ははははっ……今回ばかりは本気で申し訳なく思うわ……っ。面倒な事に巻き込んで御免なさい、不二子……」
「詫びなら、また元気になった時に一緒に買い物付き合って頂戴! 其れで手を打ってあげるわ……っ!」
「ふふっ……不二子ったら、やっぱり私に優しい人だわ。貴女みたいな素敵な女……私が男だったならとっくに口説いてるわね。きっと秒で砕け散ってた事でしょうけど」
「体の具合はどう……? お腹どころか、体中酷い痣になってたし、吐血までしてた程酷い状態だったけども……」
「ん、今は大丈夫。しっかりした処置も受けて、投薬での治療も受けてて安定してるから、痛くないよ。私も、昨晩は本気で死ぬかと思っちゃった! 痣出来る程殴られたり蹴られたりは、昔子供の時ので慣れてるから平気な方だったけど……流石に死を過る程痛みを感じる事は経験した事無かったから、堪えたねぇ〜っ!」
「笑い事じゃないわよ、馬鹿ッ……!! 本気で心配したんだからね!?」
「うん、不二子達には本当に助けられたよ。有難う。この恩は、きっと一生懸けてでも何処かで返すから……っ」
「別にそんな事する必要無いわよ。アンタが元気になってまた幸せな暮らしに戻ってくれさえすれば、其れで十分。どうしても気になるなら、教えた連絡先にメール頂戴。アンタが元の生活に戻れて元気に過ごしてるって分かるだけでも安心するから」
「分かった……じゃあ、退院して、今の家から引っ越し諸々済んで落ち着いたら、連絡するね」
「ええ、其れまで待ってるわ」
穏やかに笑む彼女に安堵して、不二子もホッとした様子の笑みを零した。病衣を身に纏い、真っ白な寝台に凭れ掛かる姿は何とも痛ましいが、本人が至って元気そうならば他人が気にし過ぎるのも返って迷惑になるだろう。其れは分かっていたのだが、嘗ての彼女の事情を知っていただけに、現在の彼女の状態を人伝に聞いた不二子はどうしても気に掛かった。
「ねぇ、琥珀……アンタ、子供を望めない体になったって聞いたんだけど……その、もし気分を害したのなら御免なさいね」
「ううん、別に然程気にしてないから良いよ。元々、昔にも医者の診断を受けた時に“将来もしかしたら子供は産めないかもしれない”とか何とか似たような事言われてたし、今回ので其れが確定したってだけで、だからどうこう思う事とか更々無くって。ただ、“はい、そうですか”と事実を鵜呑みにするくらいでさ。だって、別に子供産めなくったって、其れ以外にも女の幸せはあるんだしさ? わざわざ気遣ってくれなくっても大丈夫よ。でも、有難うね。不二子の気持ちは純粋に嬉しかった!」
「アンタが気にしてないんなら、私がどうこう言うのも余計よね」
「うん、うん……っ。そもそもが私、元々子供欲しいとかってひとっつも思った事無いくらいだから、今更改めて子供出来ない体になろうが一切気にしないわよ! 結婚だって、そんなに必要性感じる質じゃないし。これからも変わらず独身貴族謳歌していくわ……!」
「まぁ、確かに独り身は色々と楽だものね」
「あっそゆ事〜っ! もし、こう言いつつも私に好い人が出来たら笑ってよ! “前はあんなに独身貴族楽しい〜! とか何とか言ってた癖に!”ってさぁ!」
「そうね。もし結婚する事になった暁には、私の事招待してよね?」
「もっちろん! “私、今すっごく幸せだよ!”って此れでもかと見せ付けてやるんだから……っ! そしたら、もう……不二子の不安要素は無くなるでしょう?」
そう言って笑った時の彼女は、今までに無いくらいに美人でとっても綺麗に思えたのだった。
後日、無事退院し何事も無く引っ越しも済ませて落ち着いた様子の彼女から便りが届いた。どうも、逢わない暫くの間に好い人が出来たらしく、その人は彼女の全てを受け入れた上で『一生貴女の隣で生きさせてください』とプロポーズまでしてきたそうだ。其れを受け入れた彼女は、見事言っていた通りに人妻となり、近々結婚式を挙げる事が決まったらしい。その事を報告ついでに招待状を送りたくてメッセージを送ってきたらしかった。何とも幸せ順風満帆そうで何よりである。
そのまた後日、招待状を受け取った不二子は、ルパン一味全員でサプライズで結婚式場にお邪魔した。すると、小さな披露宴であったにも関わらず、皆一様に笑顔で幸せそうな顔を浮かべて笑っていたのだった。どうやら、彼女はもう一人じゃなくなったから、本当に大丈夫らしい。勢い良く思い切り高く遠くへ投げられたブーケを受け取って、峰不二子は美しい微笑みを浮かべるのだった。
執筆日:2022.06.22
【後書き】
テーマが「悪女」という事でしたので、初めこそ何となく刀剣夢で、「花街に勤める色事慣れまくりの女審神者と、色事には不慣れで恋愛事にも初な刀剣男士を弄ぶ」みたいな感じのお話を思い浮かべてました。
けれど、なぁんか違うよなぁ……という感情に嵌まり、うんうん悩む事数日。
その内、いつぞや見ていたアニメ「ルパン三世part.6」の録画を見返す機会があり、加えて他作品の漫画やら何やらを読んでいる内に構想が定まり、今回のストーリーに相成った次第です。
私の中で知っている「悪女」キャラが、dcの『ベルモット』か、lpVの『峰不二子』ぐらいしか居らず、思い当たるキャラが他に居なかった事も今回のお相手キャラと話の構成に悩んだ節がありますね(笑)。
でも、偶には女性キャラクターお相手兼メインなお話を書いてみたかった事もあり、不二子ちゃんお相手で書いてみました。
私、基本的には男性キャラクター専門でしか書けないタイプの夢書きらしく、あまり……というか、ほぼ女性キャラクターと絡みのあるお話を書けていないんですよね……。過去に書いた事があっても、当時映画を見たインパクトの影響を引き摺って書いたdc夢でのキュラソーとか、偶々思い付きで書いた某企画夢のkbnr夢の無名ちゃんとかぐらいでしょうか?
お話の中でちょろっと女の子キャラと絡む描写はあれど、ガッツリお相手に単体夢として書いた事は数少ない為、貴重な経験となりました……!
其れは抜きにしても、不二子ちゃんは理想の女性キャラクターですよね。美人でナイスバディーでだけじゃなく、可愛い時もあれば格好良かったりする時もあり、はたまた時には冷徹でクールな一面もあったりする……等々、何とも魅力の溢れたキャラクターです。
作品その物自体が世代を超えて愛される作品ですので、キャラクター自体も世界中に広く知れ渡っているキャラクターですよね。そんなルパン夢且つ不二子ちゃん夢は初めて書きましたが、テーマとタイトルに沿えたお話を書けて満足なのです!
後書きを締め括るにあたりまして、素敵な企画を用意してくださった宮様には大変感謝致します。
この場をお借りして、改めて御礼申し上げたいと思います。
この度は、素晴らしき企画にて私の稚作な作品を並べてくださり、誠に有難うございました。
テーマが「悪女」という事でしたので、初めこそ何となく刀剣夢で、「花街に勤める色事慣れまくりの女審神者と、色事には不慣れで恋愛事にも初な刀剣男士を弄ぶ」みたいな感じのお話を思い浮かべてました。
けれど、なぁんか違うよなぁ……という感情に嵌まり、うんうん悩む事数日。
その内、いつぞや見ていたアニメ「ルパン三世part.6」の録画を見返す機会があり、加えて他作品の漫画やら何やらを読んでいる内に構想が定まり、今回のストーリーに相成った次第です。
私の中で知っている「悪女」キャラが、dcの『ベルモット』か、lpVの『峰不二子』ぐらいしか居らず、思い当たるキャラが他に居なかった事も今回のお相手キャラと話の構成に悩んだ節がありますね(笑)。
でも、偶には女性キャラクターお相手兼メインなお話を書いてみたかった事もあり、不二子ちゃんお相手で書いてみました。
私、基本的には男性キャラクター専門でしか書けないタイプの夢書きらしく、あまり……というか、ほぼ女性キャラクターと絡みのあるお話を書けていないんですよね……。過去に書いた事があっても、当時映画を見たインパクトの影響を引き摺って書いたdc夢でのキュラソーとか、偶々思い付きで書いた某企画夢のkbnr夢の無名ちゃんとかぐらいでしょうか?
お話の中でちょろっと女の子キャラと絡む描写はあれど、ガッツリお相手に単体夢として書いた事は数少ない為、貴重な経験となりました……!
其れは抜きにしても、不二子ちゃんは理想の女性キャラクターですよね。美人でナイスバディーでだけじゃなく、可愛い時もあれば格好良かったりする時もあり、はたまた時には冷徹でクールな一面もあったりする……等々、何とも魅力の溢れたキャラクターです。
作品その物自体が世代を超えて愛される作品ですので、キャラクター自体も世界中に広く知れ渡っているキャラクターですよね。そんなルパン夢且つ不二子ちゃん夢は初めて書きましたが、テーマとタイトルに沿えたお話を書けて満足なのです!
後書きを締め括るにあたりまして、素敵な企画を用意してくださった宮様には大変感謝致します。
この場をお借りして、改めて御礼申し上げたいと思います。
この度は、素晴らしき企画にて私の稚作な作品を並べてくださり、誠に有難うございました。
