嫌われ組
世間から嫌われている(嫌われるであろう)4人組。ハデスは人間に戻る方法を探して、シクルは同じ境遇の人を捜すため、スピンドルは一人ぼっちは嫌だから、バキュアスは殺し損なった兄を殺すため、それぞれ理由を持って4人で各地を転々としている。
ハデス

2022/10/19 20:41

-爪を隠した地獄の番犬-
(hellガー♂)
20歳、男性、186p
一人称:俺
二人称てめえ
人間でありながら、強力な魔力を持つ。
魔力の使い道は負の精神状態(憎悪、怒り、悲しみなど)の際に爪か牙で相手を傷つけると相手は傷口が火傷になりひどい熱を出すというもの。
負の気持ちが強ければ強いほど火傷も酷いものになり、相手を殺すことも出来る(今のところまだ死者は出していない)。
人間であるがゆえ、魔力をコントロールすることが出来ず、ただ人を寄せ付けない外見をして(腕のタトゥーもその目的で彫った)、自分から他人を守っている。

魔力が開花するきっかけは継母のひどい虐待だった。
普段から実の子である弟をかわいがって血のつながらないハデスには家事をやらせたり気に食わなければ殴ったりしていた。
ある日義弟を誤って怪我をさせてしまった仕置として、焼けた鉄を背中に押し付けられた。
その時パニックになって継母の顔を引っ掻いたところ、みるみる継母の顔は焼けただれた。
ハデスはあまりに驚いてそのまま家を飛び出してフラフラしてる所をバキュアスに拾われる。
ハデス本人は何もかもどうでもよくなってバキュアスについて行った感じ。
今でも年上の女性が苦手でバキュアスのことも彼女の性格なども含めて大の苦手。
年下のシクルとスピンドルに対しては傷つけてしまうのも恐れて強く当たることもあるが、根が優しいので上手くいかない。
シクルとスピンドルもそれ(実はハデスが優しいということ)に気付いていて寄ってくる。

「やめろよ俺の傍に寄るんじゃねえ!…なんでわかんねえんだよ」


家族の話

ハデスの実の母は魔力を持っていた。それを使って薬を作り人助けをする事を何よりの喜びにする薬師を生業とする魔女だった。そうして街で人と共に暮らす中、一人の普通の人間と恋に落ち生まれたのがハデスだった。ハデスは母の血を受け継ぎ魔力を持っていた。
母はハデスの魔力を悪い使い方をしないようある一定の年齢になるまで使えないようにする呪文をかけた。そしてその歳が来るまでに魔力の正しい使い方をゆっくり教えるつもりだった。
ある日街にやってきた旅人より嫌な噂が流れる。魔女がこの街を滅ぼそうとしている。魔女の作る薬はその時こそ効果があるが徐々に身体の自由が効かなくなり魔女の従者になってしまう薬なのだと。この街の1番の薬師の存在を知らないはずの旅人のお告げのような言葉に人々の心は惑わされる。
街の人々はハデスの母を街から追放した。
ハデスはハデスを失いたくない一心の父親によってその街に残る事になった。
ハデスは己に魔力があることを知らないまま、正しい使い方も知ることが出来ないままあの日を迎えるのである。


前へ次へ