西洋の国
この世界の西の方に広く土地を有する国。 あまりに雄大なその土地は多くの民族が暮らし生活を営んでいる。
アイザラ

2022/10/24 00:06

(ツュバルゴ♀)
19歳、女性、168p
一人称:私
二人称:君

くちとさんナイズに提出した子です。

代々王家に騎士として仕える家の生まれ。
男さながら武術や剣術馬術など厳しく教えこまれ育てられた。
本人も将来騎士になると思っているためそれを受け入れ、それだけをして生きてきた為に世俗に疎い。
騎士たるもの如何なる時も平然を装うべしと考えているため表情が乏しい。(というか、周囲に表情を出せるような同等の人間がいなかった)
その為か彼女のことをよく知らないもの達は彼女のことを「鉄の女」だの「鉄面皮」だの好きに呼ぶ。
陰で悪く言われることも父親が娘にあまり期待していないのも自分が半人前であるからだと思っており、早く1人前になりたいと日々研鑽している。
左内腿に薔薇のような痣がある。

ちなみに仕えることになるのは西洋の国第1皇子のこすい。こすいが世間勉強の為に旅に出る前に何度か顔を合わせている。性格が似ているためお互い気が合う様子。
本格的に仕えるようになるのは彼が王に即位した後であるがそれはまた別のお話。

〇。クルーヴとの出会い。〇
クルーヴとは鹿狩に出た森で出会った。
アイザラの愛馬が怪我をして暴れて逃げ出したのを諌めて治療してくれたのがクルーヴ。
アイザラがお礼を言った際、クルーヴは不遜な言葉を吐くが、アイザラにとっては直接そんな言葉を投げかけてくるクルーヴが面白くて仕方がなかった。
以後クルーヴに興味を持ったアイザラはクルーヴに会いに森へ足を運ぶ。

「もし良ければ従者になってくれないだろうか」

友達などいた事も無く仲良くなる為に持つ言葉などなかったからそう投げかけた。
クルーヴは渋い顔をしてアイザラを追い返した。

○。クルーヴとのその後。○
その気持ちがなにか分からず興味のままクルーヴの元に足を運ぶアイザラ。一緒に過ごすうちにお互いに自分の家の事をぽつりぽつりと話すようになる。そこでお互い似ている部分があると知りさらに心惹かれる。
クルーヴもクルーヴで最初こそアイザラを邪険に扱ったが、彼女が家に自分の居場所がないことを知り自分が傍に居ることで彼女に心安らぐ時が来るのでは、と従者になることを了承する。それを伝えた時のアイザラの表情は歳相応の笑顔だった。クルーヴは自分がアイザラの事を好きになっていることにようやく気付くのだった。
ここら辺でクルーヴ→→→←アイザラに変わります

○。家との決別。○
アイザラには兄がいる。出来がよく、しかし驕らず、性格も完璧の兄だった。次期騎士団長になるだろうという噂でもちきりで、両親も彼に期待をしていた。特に父は騎士団長になれなかったのもあり、騎士団長というものに固執していた。
アイザラはそんな完璧で親の期待を受ける兄を到底適わない物として苦手意識すら持っていた。同じ家にいながらアイザラから話しかけるような事は無かった。
兄がいれば自分はなんの為にここにいると思いながら暮らしていたある日、アイザラに縁談が持ち込まれる。それは騎士にならずに他家の子を産み育てよ、という両親からの暗黙の命令だった。アイザラは見放されたのだ。
クルーヴへの気持ちをまだ理解していないながらも誰かのところに嫁ぎ騎士の道を捨てることに抵抗を覚えたアイザラはその申し出を断る。
父は当然烈火の如く怒った。そして吐いたのだ。「騎士にも女にも中途半端なお前はこの家の恥だ。あの時みたいにお前も早いうちに外に出していれば」 と。
アイザラはその言葉がひっかかり普段話しかけることのない兄に問い質した。
アイザラには妹 ユメル がいた。
兄の記憶では朧気で確かでないが、屋敷に仕えていた若い女中に連れられて行ったという。
その事実を知ったとき彼女は父への嫌悪を抑えきれなくなった。
その日の夜、皆も寝静まったころアイザラはクルーヴとともに妹を捜すために家を出ることにした。それはもうこの家に戻らない覚悟の元だった。
※書き途中
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