西洋の国
この世界の西の方に広く土地を有する国。 あまりに雄大なその土地は多くの民族が暮らし生活を営んでいる。
クルーヴ

2022/10/24 00:10

-人入らぬ森の山羊飼い
(goゴート♂)
18歳、男性、176p
一人称:俺
二人称:あんた

くちとさんナイズに提出した子です。

森にて数匹のヤギや動物達と暮らす人間。
幼い頃は牧畜が盛んな村で暮らしていたが、同い年くらいの羊飼いの少年に「オオカミが来る」と騙され自身の飼っていたヤギ含め村中のヤギを全員逃がしたところ、村の大人達に酷い目に遭わされた。それが羊飼いの少年の嘘だとわかりクルーヴは村民に謝られたがその頃から人間への不信感は拭えず、独り立ちした時に村から出た。
人間不信の末、人と話す時はまず皮肉や卑屈が出る。
なるべく人と関わり合いになりたくない為、服や靴は何度も直して使っている。その為だいぶボロが来ている。
動物達は裏表が無いため、動物の前では素直になれる。

〇。アイザラとの出会い。〇
アイザラとはクルーヴが暮らす森で出会った。
傷ついた馬がこちらに駆けてきて、馬がいるということは近くに人がいることに気づきつつも、傷ついた馬を放っておけず介抱してやった。
あとから息を上げてやってきた馬主のアイザラはクルーヴを見て感謝の言葉を述べたが、その礼儀正しい態度や身なりへの反感からつい粗野な言葉を放ってしまった。
言った後に不遜だと罰を受けるかもと後悔したが、アイザラはそんなことはせず、後日礼をすると去っていった。

「お貴族様なんて馬も使い捨てだと思ったけど、なんだ案外大事にするんだな」

〇。アイザラとのその後。〇
その後お礼として森にやってきたアイザラに自分の暮らしぶりを見られてしまう。
人間とは付き合いたくない、とそっけなく家から突き返すクルーヴだが、アイザラは時間を見つけてはクルーヴの元を訪れる。
そんな中、なんと従者になってほしいと切り出される。クルーヴはふざけるなとまたアイザラを追い出した。
しかしアイザラはまたやってくるのだ。
最初こそ貴族が物珍しさに貧乏人にかまっているのだろうと持っていたが、徐々に彼女に全くそんな気がないことに気づく。
じゃあなぜ従者になってほしいなんて言い出したんだ、これこそ俺のことを下に見ているからではないのか?と疑問が生まれたクルーヴは彼女の話に耳を傾け始める。
彼女の話を聞くにつれ、アイザラがたくさんの人と物に囲まれつつも孤独に生きていたのだと知る。それに少なからず共感し、理解したときに気付いた。彼女のあの言葉は不器用な彼女なりの仲良くなりたい人への近づき方だったのだ、と。
そう思ったとき彼は口にしていた。彼女の従者になることを。

以後、アイザラに連れられ彼女の屋敷にて共に暮らすことになるが、両親(特に父)の異様なまでのアイザラへの無関心さに胸を痛め、またアイザラの兄であるスタグノのひっそりとした愛情には彼女は気付いていないのだと感じた。この家で孤独を感じるアイザラを自分が守らなくては、とクルーヴは躍起するようになる。
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