ソード
クエルクス〜ドーセットまでが旅パメンツ。
ルプス

2022/09/18 23:06

街の新聞屋の息子。
街の構造がまるまる頭に入っており、どのルートを通ればより早く新聞を配り追えるかを知っている。足の速さが自慢。
街に唯一のその新聞社は記事作りから印刷、配達までひと所にて行うがルプスにはまだ記事を書くのは早い、と印刷と配達の手伝いしかさせてもらっていない。
早く一人前になりたいと思い、新聞を配りながらスクープを探している。
情報を仕入れる為に街じゅうの人と仲良くして常にどんな噂でも耳に入れるようにしている。
ウゥルペス とはたまたま彼が街におりてきた時に知り合った。
ルプスの誰にでも気兼ねなく話そうとする性格はウゥルペスの眉間のシワを和らげるにはちょうど良かった。

実はウゥルペスと知り合う前にウゥルペスの先祖は貴族の位を買っただけの平民だという情報を仕入れたこともあったが、それはウゥルペスと友人になってからは完全に封印した。彼にとって知られたくない情報だと思ったが故に。

ウゥルペスと親しくなるにつれ、ウゥルペスの屋敷に度々訪れるようになる。せっかちでよく服にほつれを拵えているルプスに屋敷のメイドである ヘーゼル が手直しをしてあげるようになってから、歳が近く同じ平民出なのもあってか、お互いに惹かれ始める。

ある日急に旅に出るというウゥルペスを見送りに来た時、彼は隠しているようだったがあまりにも思い詰めた表情をしていた。

「ウゥルペス、何か気に病むことがあったのか。友人の俺にも相談できない事だったのかな…。…旅でリフレッシュされるといいな。」
「号外!号外だよ!そこのお姉さん方今日の新聞、買わないと損するぜ!」
「なあヘーゼル、ウゥルペスが旅から戻ったらなんだけど…良かったら俺と付き合ってくれないかな」

性格はややせっかちで過去を省みない。
新聞印刷の際に腰に巻いた汚れたエプロンを巻いたまま出来立ての新聞を抱えて走り出す事もしばしば。それでも配達忘れは無く、仕事はきっちりやる方。
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