2022/09/19 13:04

若いペアの煙突掃除屋。
母親はメアリを産んですぐ、煙突掃除屋をしていた父親はメアリが4歳の頃、仕事中屋根で足を滑らせ亡くなっている。

兄のバートは2人で暮らすため父の仕事を継いで煙突掃除屋になった。父の仕事を近くで見ていた為、慣れるのには時間はかからなかった。ただあまり動かない表情筋と強面の為になかなかお客が続かない。
妹のメアリはそんな兄を支える為に仕事について回るようになった。口が達者で生意気だが愛嬌のあるメアリはお客さんに少しずつ仕事を貰えるようになってきた。

若い二人が支え合う姿は街の人達の心を温かくさせた。

｢兄ちゃ、あそこの家暫く行ってないよねえ？！飛び込み訪問してもいいと思うんだけど！｣
｢…あそこのご主人は気難しい人だから連絡があるまで待つ方がいい。｣
｢さっすが兄ちゃ、よく覚えてんな〜！｣
お互いの呼び方は
バート→メアリ：｢メア｣
メアリ→バート：｢兄ちゃ(にいちゃ)｣

仕事後はバスタブに湯を溜めて浸かるのが日課。(普段はシャワーで済ます)

バートはこの危険な仕事をメアリにさせたくないと思っており、また仕事に行くことで学校を欠席する事になる事を懸念している。
メアリはメアリで不器用な兄が1人で懸命に仕事をしているのに自分だけ学校に行っているのは我慢できない。もっと大きくなったら自分の食い扶持は自分で稼ごうと思っている。から早く大人になりたい。