04
「運命がどうとか変われねえとか、そんなつまんねぇことでメソメソ言ってんじゃねーよ…お前はオレと違って落ちこぼれじゃねーんだから」
「まじかよ…」
「あのネジが負けるなんて…」
ナルトが勝ってネジが負けた。まさかあの落ちこぼれが天才を上回るなんてと、双子も同じ顔をしながら驚いている。
「ネジ、大丈夫かな…」
「お見舞いに行ってみる?」
「うん…」
試合の途中で抜け出して医務室に向かうと、そこにはネジがいた。
「ネジ!」
「様子見にきたわよ、具合はどう?」
「ああ、問題ない…」
「酷い怪我…見せて」
「やめろ。その術は使うなと言っているだろう」
でも、その姿はボロボロだった。見て見ぬふりができなかったナツメは明遁術を使おうとしたが、ネジに手を払われてしまった。
「気を落とすことないわ!ナルトが勝つなんてまぐれだもん!次は絶対…」
「いや、それはいいんだ…」
「どういうこと?」
「少し前にヒアシ様がいらした…オレ達分家は命が尽き、この呪印が白眼の能力を封印して消える時まで自由になることなどない…そう思ってきた…だが父は違ったようだ。足掻いても変わらないものは確かにある…しかし、オレは全てを決めつけすぎていたのかもしれないな」
「ネジ…」
しかし、ネジの表情はどこかすっきりとして晴れやかだった。まるで肩の重荷がとれたような顔をしている。
「ネジ、変わったね」
「…そうだな。あいつと戦ったら少し気が楽になった気がする」
「そう、よかった…」
それに気づいたナツメはきょとんと首を傾げた。そんな彼女に頷いたネジの言葉に、小さく微笑むナツメ。
「ね、会場に戻らない?ガイ先生とリーも来たし、うちはの試合面白そうよ!」
「そうだな…」
「うわ!」
そんな二人をテンテンが促そうとしたー…その時。
「なんなの、あれ…!」
木の葉崩しが始まったのだ。
「白眼!」
大蛇丸の大蛇と、音と砂の裏切り。
「それじゃあまるで…!」
これは戦争だ。そう察したナツメ達はネジの白眼を頼りに会場へと向かった。