05.SecretDesire

「いや服着ましょうよ」

「どうせすぐ脱ぐだろ。お前も脱げよ」

「………………暗くしてから脱ぎます」

「へいへい」

バレットは部屋の明かりを消して、ベッド脇の間接照明を点けた。
以前と同じように、バレットはベッドの上に足を投げ出した状態で座って、裸になったシユウがその上に跨る。

「慣らしたか?」

「一応……洗うついでに。でも、挿れるなら何か潤滑剤になるものが欲しいんですけど……」

「そんなもん置いてねぇだろ、ここ」

「ですよね……」

「自分で出して塗りゃいいじゃねぇか」

そう言って、バレットは躊躇なくシユウのものに触れた。
最初の頃は「触りたくない」と騒いでいたのに、慣れたものだとシユウは苦笑する。

「何笑ってんだ」

「いえ。……多分すぐイくので、優しくして下さいね」

「……おう」

バレットは一度手を離して、シユウの腰に腕を回して引き寄せた。
大きな掌で自分のものと一緒に握りこんで、緩く上下に擦ると、シユウの方はすぐに先走りが溢れてくる。

「出てきたぞ。自分で塗れっか?」

「んっ……、はい」

シユウは指で精液を掬って、後ろに塗り込み始めた。
その間もバレットが前を弄るので、両方の刺激でシユウは達してしまう。

「本当に早ぇな」

「……っ、すみません……」

「別に責めてるわけじゃねぇよ。挿れていいか?」

シユウは膝立ちになって、反り立っているバレットのものを自分で肛にあてがった。
ゆっくりと腰を下ろして、竿を呑み込んでいく。

「う……っ……」

「…………痛けりゃ無理すんなよ」

「だい、じょうぶ、です……このまま……っ」

根元まで咥え込むのは苦しいのか、シユウはあと少しのところで止まって、上下運動を始めた。
バレットは動かず、気持ち良くなっていくシユウを眺めていたが、目の前で揺れている胸の突起が気になって、指先で弄ってみる。

「ここどうだ? 気持ちいいか?」

「……っ? わ、かりません。気持ち良いって、言うか……擽ったいです」

「ふーん」

ちょうど顔と同じ高さにあるので、バレットはその膨らみを舌で舐ってみた。
すると、シユウの動きが鈍る。

「ちょっと、そ、れ……やめて、下さい……」

バレットは無視して、舌先で転がしたり、吸ったりして弄ぶ。
シユウは動くのをやめて、その刺激に身を震わせた。

唾液で濡れてピンと立った乳首は扇情的だった。
バレットは反対側も同じようにして立たせる。

「なんっ、ですか、急に、そこばっかり……美味しいんですか?」

「んなわけねぇだろ。でも、こうした方がエロい」

客観的に自分の姿を見れないシユウには理解出来なかったが、バレットは気に入った様だ。
胸の愛撫が終わると、シユウはまた腰を振り始める。

バレットはそんなシユウを抱き抱えて移動し、ベッドの縁に座らせた。
自分はその前で床に膝を着く。

「?」

「これならお互い姿勢楽だろ。今度はオレが動くから、お前はじっとしてろ」

バレットは一旦は引き抜いた竿を、再度ゆっくりとシユウの中へ押し込んだ。
前立腺の辺りを数回擦ってから、時間をかけて引き抜き、完全に抜けてしまう前に、また押し込んで前立腺を擦る。

「……変な、動き方、しないで下さい……」

「優しくしてやってんじゃねぇか」

緩慢な動きに耐えかねて、シユウは腰をくねらせたが、バレットは規則的な動きを繰り返すだけ。

気がどうにかなりそうだった。
足りない刺激を補おうと、シユウは自分で前を弄り始めたが、バレットに与えられる刺激の方がずっと気持ちが良い。

「……っ、そこ、もっと……下さい……」

「どこだよ?」

「今、擦って…………ぅあっ、そ、こ……ッ!」

シユウの腰が跳ね、爪先が伸びた。
バレットは執拗に一点を攻め立てて、シユウが絶頂する寸前で竿を引き抜く。

「あっ……、…………っ?」

シユウは欲情した顔で、物欲しそうにバレットを見詰めた。
バレットはそれを見下ろしながら、自分のものを扱いている。

「ちょっと……何で止めるんですか……」

「あ? 中に出されんの嫌なんだろ? 腹壊すって言ってたじゃねぇか。ゴムも無ぇしよ」

確かに以前そうは言ったが。
シユウはバレットが一人で達しようとしているのを阻止する。

「今日は、いいですから……一緒にイかせて下さい……」

「…………後で文句言うなよ?」

頷いたシユウの中に、バレットは怒張した竿を突き入れた。
先程までとは違い、腰を叩き付けるような激しい動きで奥を攻める。

「ちょっ――ぁ、うぁっ、――っ、イッ……!」

シユウは痙攣してすぐに達した。
強く中で締め付けられて、バレットも達する。

「――っ……! は……ッ、すげぇ……」

「は……あっ…………ん……っ」

想像していたよりも遥かに気持ちが良い。
余韻でピクピクと反応しているシユウを、バレットは抱き締めた。シユウもバレットの背に腕を回して、荒くなった呼吸を整える。

暫くすると、どちらからとも無くまた腰を揺らし始めた。
始めはゆっくりと。少しずつ速く。中で掻き混ぜられた精液が音を立てる。

「あっ……ぁあ……っ」

「……っ、く……」

行為が激しくなるにつれ、二人の口数は減っていった。
ただ目の前の快楽を追うことに没頭する。

シユウは二度目の射精を迎えようとしているバレットの腰に、両手を添えて引き寄せた。
バレットはその誘うような動きに応じてピストンを速める。

今度はバレットが先に達し、シユウはその射精を受け止めて達した。
二人は腰をピッタリと合わせて、余すこと無く精子を奥に注ぎ込む。

「……っ、はぁ……、まだ足りねぇか……?」

ギュッと目を閉じ、快感に震えているシユウは、バレットの問いにコクコクと頷いた。
バレットは絶頂を味わっている最中のシユウの内壁を竿で擦る。

「あっ、ッ」

「もうグチョグチョになってんぞ、ここ」

動く度に、ぬちゅぬちゅと粘ついた音が鳴るソコから、バレットは一度自分のものを抜こうとしたが、シユウが止める。

「抜いたら……溢れる、から……抜くなら、浴室で……」

「タオル敷いてんじゃねーか」

「なるべく……汚したく、ないです……」

バレットはその意見を尊重し、繋がったままのシユウを抱えて、浴室に向かった。
竿を引き抜くと、ボタボタと精液が溢れ落ちる。

バレットはシユウの背後に回って、精液塗れの肛に立ったまま挿入。
ピストンが始まり、バランスを崩したシユウは、目の前の壁に手をついた。

そして、そこに掛けられた鏡越しに、バレットに抱かれる自分と目が合う。

「――――――っ!!」

散々気持ち良さそう≠ニ言われていた顔を見せられて、たまらずシユウは目を背けた。
バレットも、羞恥で真っ赤になっているシユウの顔を見ながら腰を振る。

「イイな、これ」

「……っや、めて……くださ……っ」

途端に今の状況が恥ずかしくなって、シユウは逃げ出そうとしたが、バレットに抱き竦められる。

「満足出来てねぇんだろ? 最後まで付き合ってやるから、大人しくしてろ」

「やっ……ぅあ……」

下腹部に与えられ続ける淫らな刺激が、シユウの身体から抵抗する力を奪っていった。
嬌声が浴室の中で反響して、耳までも犯される。

せめてもの抵抗に、シユウは手で自分の口を押さえたが、その様がバレットの加虐心を煽った。
先程から放置されていたシユウの竿を、バレットの手が掴んで弄り始める。

そうして、前と後ろを同時に攻められたシユウは、三度目の絶頂を迎えた。
バレットはその波が収まるまでは動きを緩めていたが、落ち着いてきたところでまた激しく攻め立てる。

おかしくなってしまうと、シユウは頭を左右に振ったが、バレットは構わず竿への愛部とピストンを続けた。
シユウは為す術無く何度も達し、その度にバレットの竿を締め付ける。

もう何回目の絶頂かも分からなくなった頃、バレットが漸くピストンを終えた。
精子をしっかり中に出し切ってから引き抜くと、立っていられなくなったシユウが床にへたり込む。

「……大丈夫か?」

呼吸するのが精一杯のシユウは、「大丈夫じゃない」と頭を振った。
バレットは溜まった精液を掻き出す為に、シユウの肛へ指を差し込む。

最初は真面目にやっていたが、シユウが感じていることに気付いて、指の動きを愛部に変える。

「あっ……、も、やめ……、 っく」

シユウの竿から殆ど透明に近い精液が溢れ、中にあるバレットの指に内壁が吸い付いた。
シユウは息も絶え絶えになりながら、「も……いいですから……」とバレットの腕に寄り掛かる。

「こりゃあ、お前は明日の試合は欠場だな」

「……出られます……この程度…………」

「無理すんなって」

今度こそきちんと洗って、バレットはぐったりしているシユウを抱えてベッドに運んだ。
殆ど汚れていないバスタオルも一応取り替えて、放られていた下着とパジャマを互いに着せる。

「他の連中には、適当に誤魔化しといてやるよ」

そう言って離れようとするバレットを、ベッドに横たわるシユウが引き戻す。

「あ? なんだ?」

「…………部屋、戻るんですか?」

そうして欲しく無さそうな顔で見上げてくるシユウに、バレットは目を丸くした。

「この部屋、ベッド二つありますし……こっちに泊まっても……」

「オレは別にどっちでもいいけどよ。一緒がいいのか?」

「……………………出来れば」

バレットはシユウのベッドに座り直した。
シユウの顔にかかっている髪を指先で払って、耳に掛ける。

「…………付き合わせて、すみません……」

「気にすんな。もう辛くねぇか?」

「……身体ですか?」

「それもだけどよ。精神的に」

「……身体は怠いですけど、気持ちは……お陰様でマシになりました」

「なら良かった」

いつになく優しい声だった。
安心したシユウは、睡魔でうとうとし始める。

「……眠いです」

「寝ろよ。傍に居てやっから」

「…………バレットさんは、俺とするの……嫌じゃなかったですか……?」

「…………見てりゃ分かんだろ」

「分からないから聞いてるんですよ……普段は正直ですけど……優しいから……」

「嫌々やってるんじゃねぇかって? 流石にそこまでお人好しじゃねぇよ」

そう言って、バレットはシユウの頭を撫ぜた。
シユウはされるがままになりながら、目を閉じて深い眠りに落ちる。
バレットはその隣に寝転がって、同じように目を瞑った。
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