俺はまた生かされた。(普)

正直なところを言えばいつ消えてもおかしくない存在なのだろう。
そもそも俺はドイツ帝国が誕生した時点で消えるべき存在だったのだろう。
それの運命を免れたのはヴェストがそれを望まなかったからだ。
だが、今回はそんなことはないだろう。

プロイセンは正式に解体される。

もうどう足掻いたってこの地図上に俺の存在は無くなってしまう。
まあ、かなり前から覚悟はしてたんだけどな。
ヴェストも立派に育ってくれたことだし思い残すことは何もない。

あ、でもこの先のあいつの成長をこの目で見られないのはちっとばかり心残りかな。
ヴェストは俺がいなくてもしっかりやっていけるだろうか?
イタリアちゃんとお兄様は上手く世の中渡っていけるだろうか?
日本の奴はきっと強かにこれからも生き延びるんだろうな。
あの腐れ坊ちゃんは道に迷わずに目的地にたどり着けるだろうか?
ハンガリーとは上手くやっていけるかな?
フランスは?スペインは?

・・・・・・何だ俺、未練ばっかじゃねえか。

まだ消えられねえ。
そう思っていたら俺はロシアに連行された。
ドイツ騎士団はプロイセンとなり、そして東ドイツ―オスト―になった。

俺はまた生かされた。

ALICE+