円の紋章
※ヒクサク捏造です。閲覧注意。
「私はすべてが欲しいんだ」
法と秩序をもたらす、というなんだかよく分からない力を持った、底の読めない表情をしたよく分からない男が、やっぱりよく分からないことを言った。
「・・・・すべてって?」
とりあえずそこから攻めてみる。
金が目当てだというのなら、全く見当違いな奴に声をかけてしまっていることを教えてやらなければ。
・・・・というか、この男は目が悪いのだろうから先に医者のところへ行くことをすすめた方がいいのか?
こんな汚い身なりをした子供に声をかけてくるくらいなのだから。
身代金が欲しいっていうのも出来ない相談だ。
とっくの昔に身内は死んじまってるからな。
だけど、この男が俺の持っている別のものを狙っているのだとしたら?
もしも、男がこの忌々しい死神を狙っているのだとしたら?
「すべては、すべてだよ。小さな死神さん」
すべてを見透かすような瞳には狂喜の光が浮かんでいた。