高校一年 04/25(金)


※お下品トーク


それはある日の出来事。いつものように休み時間に小春に会うため1組に向かった。教室では白石の席に小春がおって、俺は背後から抱き着こうと忍び寄ったんやけど。思わず足が止まった。


「せやから、どうかと思うねん。今回の府知事。」
「ん〜なんやいろいろ巻き起こしとるしな。」


こ、こいつらほんまに高一か?普通休み時間に政治の議論とかせえへんやろ。世界がちゃう。


「あ、ユウく〜ん!」


小春が気付いて、俺に手を振っとる。かわええなぁ。小春の名前を呼びながらスキップで近寄った。


「白石いいいぃぃぃぃぃ!」


そこで疾風のごとく現れたんはケンヤやった。ものっそい勢いで白石の前に立ちはだかった。ちょお、鼻息荒いで、こいつ。


「お、おん、ケンヤ。」
「白石!俺思ってん。」
「なんや?」
「叶姉妹のおっぱいってどないなっとんの!?」
「はぁっ!?」


突然の発言に外野である俺らも声を上げる。な、何言うてんのケンヤ!


「ケンヤ!アタシらはそないな子に育てだ覚えないで!」
「せやせや!そない知識どっから仕入れたんや!箱入り息子のくせに!」


小春と手を取り合って泣く振りをする俺らに、俺はモーホーラブルスに育てられた覚えはあらへん!と声を荒げた。


「え、ちょ、ケンヤどないしたん?」
「さっきクラスで叶姉妹の話になってな、あのおっぱいはどないなっとんのか思たんや。白石は彼女持ちやし、分かるやろ?」


ええぇぇぇ!と俺ら三人は声を上げ、そのあと俺と小春はハレンチや!を連呼した。したら教室の端でこっち見ながらこそこそ話しとる女子のかたまりが視界に入った。あーあ、俺知らへん。ケンヤ、モテたいっちゅーてたのに、その願いもおじゃんやで。残念やったな。


「なんであの二人はあないにおっぱいでかいんじゃ!」
「知らんわ、ほんま。」


白石が呆れとる。そりゃそうやな。と、肩を組んでハレンチハレンチ言っとった小春が俺から離れてもうた。


「ユウジ!おまえも意見言うてみ!」
「えぇっ?俺?」
「おん、おまえや。」
「まぁ確かに小春よりかは叶姉妹のがでかいんかな…。でも俺は小春くらいがちょうどええ。」
「小春っちゅーても、あれテニスボールやん。」


白石の冷静にツッコミを入れたが、ケンヤは相変わらず、っちゅーことは叶姉妹のおっぱいはテニスボールよりかでかいっちゅーことか!?なんて叫んどる。


「ちゅーかおっぱいおっぱい連呼すな。きしょい。」
「なんや、ユウジはおっぱいよか胸派か?けどあれやんな、胸っちゅー響きはこう、柔らかさが伝わってけーへん。な、白石!」
「せやなぁ…まぁ俺は胸派やけど。」
「小春は?」
「アタシはおっぱい派やでー?」
「小春ぅ!?な、な、」
「ユウくんは?」


悲鳴をあげたなった。な、なんでこないな話に…。っちゅーかどっちでもええねん!俺は小春にしか興味ないんやもん!女のむ、胸とか興味ない!


「おまえらハレンチや!」
「あ〜ユウくん照れ屋さんやから胸派やろなぁ」
「せやなぁ。っちゅーことはおっぱい派二人に胸派二人か!ちょお、俺、銀さんとかにも聞いてくるわ!」


浪速のスピードスターや!って叫びながら教室から出てった。嵐のようやった。なぜか沈黙が漂い、いたたまれななったから俺も教室から出た。なんやったんや、今日の休み時間…


その後、昼休みにケンヤから結果報告を聞いたけど、さすが銀さん。


「銀さんな、乳房派やった!」