Long StoryShort StoryAnecdote

アフターダーク


第1話


「お前の命運もここまでのようだな、ブライト」
 マスターに与えられた名前をダークソウルに呼ばれ、ブライトの拳は怒りに震えた。

 惑星侵略を目論む悪の巨頭ダークソウルは、青い水の惑星・地球に目をつけた。
 ブライトがこの惑星に生まれたのは恐竜が生まれるよりもさらに昔のことだが、永い間ここで安寧の時を過ごしていた。
 姿形のないブライトの存在に気づいたのは世界的な科学研究機関「スペクトル」の科学者、鏡山光太郎(かがみやま こうたろう)教授だ。
 教授は三角柱のプリズムに光を集め、ブライトをエネルギー体に置換し集約する方法を見出した。
 元々は光エネルギーを軍事兵器に利用するつもりだったらしいが、ブライトは人間達と対話し、共にダークソウルの魔の手から地球を守る使命を受けたのだった。
 ブライトを擁したプリズムをペンライトのような形に仕立てたものを、鏡山教授は「プリズマイト」と名づけた。
 プリズマイトを太陽光にかざした人間はブライトと融合し、光のエネルギーを得て肉体のピークを引き出した姿に変身することができる。
 ブライトとの融合実験で最も優れた成果を出したのが、鏡山教授のひとり息子である光一(こういち)という11歳の少年だった。
 光一は左目の下にある泣きぼくろが特徴の快活な少年だ。勉強は少し苦手だが、友達思いで正義感が強い優しい、人懐こい子で、誰からも愛された。
 ブライトもすぐにこの少年のことが好きになったが、「マスター」と仰々しい呼び方をするブライトに対し光一は言った。
「おれ達は仲間で、相棒で、親友だ。だからマスターなんて呼ぶなよ。おれがお前に名前をつけてやる。お前の名前はブライト。光の戦士、ブライトだ」
 それまで形式的な数字で呼ばれていた彼にとって、光一に与えられた名前は何にも変えがたい最高の贈り物だった。
 そうして2人は互いに力を合わせ悪敵と戦ってきた。無限のように湧いて出る悪の手下シャドウズを、そしてダークソウルの元に集結した強敵達を。
 しかしダークソウルの力は絶大だった。四天王を引き連れスペクトルを急襲し、施設は壊滅的な打撃を受けてしまった。
 ブライトと光一は一体となって四天王を1人、また1人と葬ったが、その間にもダークソウルの召喚した黒雲によって上空は覆われ、太陽光の遮られたブライトの力は弱まってしまった。
 そして──ダークソウルを仕留めんとするところでついにブライトは地に膝をついてしまったのだった。

「光がなければお前の力など恐るるに足らん。さて、どう料理してやろうか?」
 濁った声で嘲けりながら、ダークソウルは倒れ臥すブライトの側頭部をブーツで踏みつける。
 鈍い痛みに歯を食い縛りながらもブライトは起き上がれない自分の身を呪った。変身している間、光一の意識は眠っているからいい。しかし物理的に光一の肉体が傷つけられていることには変わりないのだ。
 ブライトはエネルギーの拡散を防ぐために特殊素材のスーツを纏っているが、その肩や膝は擦り破れて人間の皮膚から血が流れている。ゴーグルは片目を割られ、光一とブライトの融合した緑色の瞳が覗いていた。
「どれ、お顔を拝見……」
 ヘルメットを蹴り上げられると、豊かな金色の髪がふさと溢れた。
「ほう……光一とかいうガキは茶色い髪だったが、融合するとこうなるわけか。フッ、なかなかいい面構えじゃないか」
 ブライトの体格は程よく筋肉のついた均整の取れた身体だ。年齢でいえば20代半ばといった風貌も、目元のほくろの共通点は別にして、光一がそのまま成長してもこうはならないだろう。光一の肉体はあくまで媒介でしかないからだ。
「お前にはさんざん手こずらされた。楽に死なせてやるのは惜しい……」
 ダークソウルは歪な、甲殻類のようなスーツを身につけた腕を伸ばすと、ブライトの裂けたスーツの上に手を這わせ脇腹に空いた裂け目から直接肌に触れた。
「なっ……触るな!」
「クク、お前の大好きな光一の身体だからか?」
 手はいやらしく、愛でるように腹を撫で、胸を。
「くっ……やめ、」
「この身体にわたしの子を孕ませるというのはどうだ」
 ひたり、冷たい手がブライトの臍の上で止まる。ブライトの背筋にゾクリと悪寒のようなものが走った。
「な、に……?」
「わたしには器さえあればそれができる」
「ふぁっ、」
 いやらしい手つきが股間に伸びてその膨らみに触れると、ブライトはビクリと膝を震わせた。
「おや?何だその甘い声は。お前か、それとも光一の?」
 ブライトのような存在に、性感などない。しかし人間の身体と融合すれば感覚や感情はその肉体に引っ張られる。本来光一が感じるだろう喜びや悲しみや怒り、そして痛みや、快感も。
 光一と過ごした日々や戦いの最中、自分の頬に笑みが浮かんだり涙が伝う度、ブライトは奇妙な気持ちになった。その「奇妙な気持ち」自体も光一の感覚なのだろうが、ついぞ味わったことのない感情を知る度に光一が、人間達すべてが、この惑星が「愛おしい」と感じた。
 ブライトにとって光一はそうしたものの象徴といってもいい。
「やめろ、離せ……っ!」
「人間などという下等な生き物に触れるのは初めてだが、生暖かくて柔らかくて……妙だな。ここは地球の流儀に合わせてやろうか」
 言うと、ダークソウルはブライトの顎を掴み強引に口づけた。
「ングッ!? うっ……ふ、あ!?」
 グジュル、と異音を立てると口内に苦いような甘いような味が広がり口端から零れる。さらに、人間の舌とは明らかに別種の触手のようなものが押し入ってきた。
「ぐうっ!」
「クク、どうだわたしの甘いキスの味は? 融合しているとはいえ、人間の肉体には刺激が強過ぎるかもしれんが」
「ぐ、ンッ……!」
 喉奥まで舐めるように撫でられて横隔膜が痙攣する。せり上がってきた胃液を吸い取り、ダークソウルは触手を引き取ってジュルルと啜りあげた。
「可愛い顔をするじゃないか。思ったよりも楽しめそうだ」
 ブライトの身体は口内から注がれた妙な粘液のせいか、全身が痺れ身動きが取れない。
 さらに地面に浮かび上がった影が手や足に纏わりつくと、縫い止められたように身動きが取れなくなった。シャドウズ──ダークソウルの従える手下達だ。
「やめろ、……やめろぉッ!」
 今まで出したことのないような苦鳴を絞ったが、ダークソウルはそれさえも愉悦の材料にするかのように哄笑しながらブライトのスーツを引き裂いていく。
 首や手首、膝にボロ切れが纏わりつく程度にまで剥かれても、ブライトには身体を起こす力は戻らなかった。
「いいザマだ。そうだ、今までさんざんお前に同胞を殺されてきた彼らにまず味見をしてもらうとしようか」
「なにっ……あ!?」
 シャドウズからグン、と黒い触手が伸びてブライトの身体を這う。それはやがて細い生殖器のような形をなすと、ブライトの尻に一直線に挑みかかった。
「ぐあっ!?」
 くすぐるように何本もの触手が尻の窄まりに侵入し、じわじわと押し拡げる。そこを人間の男性器ほどの太さの触手がズプリと貫き、いきなり中を擦りあげられた。
「ひっ……あ……!?」
 未だ味わったことのない感覚を言葉にできない。ブライトは口を大きく開けると仰け反って声を上げた。
「あっ……は、あっ!」
「クク、ハハハ! いいぞ、好い声だ、もっと鳴け! 人間のメスのようにな!」
「はうっ……ん! あっ、……あ!」
 ずくん、ずくん。奥を突き上げる動きに背中が弓なりに浮く。
 痛みはすぐに形容しがたい快感に変わった。触手の表面はヌルヌルとした粘液を帯びて抽挿を容易くし、さらには媚薬のような効果があるのか、それで擦られた肉襞はじん、じんと痺れるような熱を帯びていく。
 ブライトの感覚神経が、そして光一の肉体が異種族によって陵辱されているのだ。
「やめっ……ああ!」
「そら、よがっているとすぐに身体の奥までグズグズに蕩けてしまうぞ? もうだいぶ好いみたいだが……光一の身体は感度が高いようだな」
「はぁ、あっ……は、」
 ぐぢ、ぐぢゅん、と中を突き上げながら、触手はブライトの全身に絡みついて動きを封じた。背中に回された腕を拘束し、両足は誘うようなM字に固定される。自ら下半身を差し出すような態勢で後孔を責められ、ブライトの身体は快感に溶かされていく。
「くぅっ、うっ──!」
 びゅぐびゅぐ、と音がしたと思うと、尻の穴に濡れた感覚。男根を模した触手から粘液が体内に吐き出されたのだ。
 蜂蜜のように淡い黄色みを帯びた透明の液体はトロリと地面に落ちて糸を引く。抜き出された触手にも伝って、ぽっかりと開いた穴からいやらしく銀糸を残した。
「そろそろわたしの相手もしてもらおうか」
 ダークソウルはブライトの顔を跨ぐように腰を落とすと革のような素材の黒い上着の前を寛げた。途端、目の前にそそり立つものが目前に晒されてブライトは息を飲んだ。
「咥えろ」
「やめ、……ンッ──!」
 強引に押し込まれたそれはブライトの口内でさらに存在を主張する。頭を掴まれ前後に揺さぶられて、喉の奥を亀頭部が突き上げる。
「ぐっ、う、ング、うぶっ!」
 そうしている間にも別のシャドウズの触手が閉じた穴を再び拡げ、強引に押し入って奥を突き上げた。
「ぐうっ、う、う、ンッ!」
「ふ、は……そうだ、上手いぞ……クク、」
 息が詰まる度、触手を食んだところがキュウ、と切なくなる。食い締めた状態で引き抜かれると、堪らない快感でブーツの中の爪先がピンと伸びた。
 口内は性器で満たされ、大き過ぎるそれには歯を立てることもできない。喉の奥を突かれて、同時に腹の奥をいやらしい触手に遠慮なく責め立てられては思考力も奪われていく。
「よくできたな、ブライト」
 ダークソウルはブライトの頭を撫でながら腰を上げると、すっかり太く硬くなった性器を自分の手で数度扱いて見せた。
 黒光りする禍々しいものを見せつけられて、ブライトは息を荒くしながら顔を歪める。半開きになった口からは唾液と、ダークソウルの性器から滲んだ体液が溢れ伝っていた。
「く、そ……っぐぁ!?」
 触手がズルリと体内から出て行く感覚。そして間髪開けずに押し入ってくるものに、ブライトの全身が緊張した。
「ひッ、あ"っ──!?」
「クッ、ハハ、凄い締めつけだ……っ! ブライト、お前の中は熱く潤ってわたしのものにいやらしく絡みついてくるぞ……!」
「ぎっ……ぃ……! はっ、ひあぁっ……!」
 ゴヅン、と突き上げられて肩が、膝が跳ねる。
 ゴツ、ゴツ、ゴン、ゴン、グヂュンッ。
 激しいピストンで奥を刺激され、ブライトの性器も硬く上を向いて揺れた。先まで触手に犯されていたがその比ではない質量のもので激しく貫かれて、穴の縁は赤くなりジュクジュクと粘液が溢れて垂れる。
「うっ、ぐ! ぐぅ、うっ」
「色気がないな。もっと甘い声を聞かせてみろ」
 顎を押さえられ、唇を塞がれる。口内にぬるりと舌を差し込まれて腰を動かされると、ブライトの腰も自然と動いてしまう。
「んく、んっ! ふっ……ふあ、ンッ」
 ヌヂュ、ヌチ、グヂュ、と濡れた音を立てている部位が熱く痺れて、ヌポォ……と焦らすように引き抜かれては追い縋るように締めつけてしまう。
 緑の双眸には生理的な涙が浮かび、やがてこめかみに流れ落ちた。
「泣いているのか? そんなに好いか。……もっとだ。もっと感じて、泣き喘げ」
「ん……は、あっ! あんっ、ンッ! いやだ、あぅっ、あ、あ、アッ──」
 速くなる律動に思考力を奪われていく。
 ドヂュ、ドヂュッ、バヂュンバヂュンバヂュン!
 シャドウズの出した粘液も手伝って深いところまで犯されている。肌と肌がぶつかる度に頭が真っ白になった。光──激しい突き上げに真っ白な光を感じて、ブライトの身体は痙攣し、そして。
「ひ、あっ!?」
 ビクビクと全身が震え、立ち上がっていたペニスから白濁が迸った。吹き上がった精液はブライトの顔にまでかかり、快楽に蕩けた表情をさらに淫猥に彩る。
「あ、や、やめっ、いやだっ……」
 達しているのに、ダークソウルは動きを止めない。敏感に痙攣し続ける中を執拗に抉られ、引き延ばされる絶頂は快楽を通り越して苦痛でさえあった。
「ひっ! ひぃっ! ひっ! ひぎ、」
「くっ、締まる……いやらしく痙攣する肉筒に搾り取られるようだ。さぁ、わたしの子種だ。たっぷり飲めよ……っ!」
 腹の奥で熱いものがビクンビクンと震えた。ブライトもそれに呼応するように拡げられた両足を痙攣させる。
 体感ではわからない。わからないはずなのに──腹の奥にビチャビチャと濃い精液が吐き出されているのを感じて、腰が震えた。自分の、そして光一の身体がダークソウルの手に堕ちた瞬間だった。
 ダークソウルはしっかりとブライトの腰を掴んでいたが、長い震えが止むと一気に抜き取った。
 ぐぽ、と音を立てて離れる瞬間、塞がれていた秘部から大量の精液が飛散し引き締まった尻を伝う。
「すまない……こ、いちくん……」
 ブライトはそのままふっと意識を失った。



 遠くで子供の悲鳴が聞こえる。
 気のついたブライトは、自分の肉体がないことに気づく。意識を手放したために自動的にプリズマイトの中に戻されたのだ。
 じゃあ、この声は──。
「クハハ! 鍛え上げられた身体もなかなか楽しませくれたが、お前のここは熱くて狭くて極上の……まるで子羊の柔肉だ!」
「ひぎ、あっ──!!」
 泣きじゃくる光一の両手はシャドウズに引き絞られて磔のようにされ、立ったまま後ろからダークソウルが腰を振っている。白い小さな尻に禍々しい一物が乱暴に突き込まれると、光一は高く泣き叫んだ。
『こ、光一くん──』
「ひっ、ひいっ! ひんっ、いや、いやあっ!」
 変身の解けた光一は元の少年の姿に戻ってしまっていた。シャツを開かれ胸を晒し、ズボンを下ろされて、破かれた下着の隙間から禍々しい性器を突き込まれて乱暴に揺さぶられている。
『光一くんッ!』
「いや、あ"あっ──!」
 絶叫する光一にプリズマイトの中のブライトの声は聞こえていない。見られていることも知らずに光一は腰を捩り唇から悲痛で甘い吐息を漏らす。
「やぁっ、もうやだ、やめっ……いや、いやっン"! んは、あ"あ"ッ!」
 悲痛な鳴き声も聞き流し、ダークソウルは禍々しい性器を小さな尻の割れ目に深く埋め込み、抉るように前後させた。
「クハハ、小さいのもいい。狭い肉襞の奥の奥までわたしのもので支配してやる……壊れるまでグチャグチャにな!」
 長く太いそれはとても光一の身体に収まるものではないはずなのに、すでに肌は密着しブライトが味わったよりも深いところまで責められているだろう。
「あっぅ……! あ、そんな……おく……ぁ……っ」
「腹の奥まで犯すと先が狭くてキツくて堪らないな。そう……ちょうどこの辺り、か?」
 ぞろ、と大きな手が光一の薄い腹を撫でる。瞬間、光一の身体が電気でも走ったかのように大きく震えた。
「ひぃっ!? いやっ、やら、さわんなっ……いや、やああぁっ!」
 光一の顔には恐怖も浮かんでいる。
『やめろ、もうやめてくれ!』
 ブライトの叫びにダークソウルは腰の動きを止めると、深く突き挿れたまま光一の下腹をねっとりと撫でさすった。
「子供の身体はかくもか弱い……クク、いたぶり甲斐があるというものだ」
「ひっ……、ひぐっ……、」
 一旦は止んだ責め苦に光一は唇を戦慄かせながらしゃくりあげた。その子供じみた様子がいっそう悲壮感を漂わせ、ダークソウルの嗜虐心や征服欲を満たしていく。
 いつも明るく、どんなに辛い時でも光一は笑って見せた。そんな気丈で健気な少年が――怒りのあまりブライトを擁したプリズマイトが真っ白に発光したが、しかしなすすべもない。
 ダークソウルが再び腰を動かすと光一は甘く喘ぎ背を反らして痙攣する。激しく中を掻き混ぜられて、性感に不慣れな身体は容易く翻弄されてしまう。
「あ、やぁ、なんかクる、キちゃうっ……いや、やだぁっ……!」
 ビクビクと痙攣すると、光一はダークソウルの腕の中でくたりと脱力した。
「おや、これはこれは……」
 光一のペニスはヒクヒクと震えてはいたが、精液を零してはいなかった。彼はまだ精通を迎えていなかったのだ。
「な、に……これ……っ」
「クク、可愛いねぇ。殺すには惜しい。大人になる前に死ぬほど絶頂を楽しめるんだ、いいじゃないか……そら、イけ!」
 ズンッ、と入口から奥まで強く穿たれ光一の息が一瞬止まる。
「……ッ! んっ、いや、……くるし、もう動かなっ――ア"ッ!」
 遠慮なしに腰の動きを再開されて、光一はドライで絶頂を繰り返す。
「あ"あっ、あんっ! いやっ! もうや、だ……っ! ひ、は! ──あ"ッ!」
 光一はガクンと膝から頽れると、くったりと頭を垂れた。
 ブライトはギリリと歯軋りした。
『やめろ! 光一くんを傷つけるのはもう、やめてくれ……!』
「ククッ……ブライト。お前が意識を失っている間、光一が何をしたと思う?」
 床に転がるプリズマイトに足を掛けながらダークソウルが言う。
「こいつを砕こうとしたわたしに、お前を庇って自ら股を開いて誘ったのさ」
『そ、んな……』
 ブライトの意識と入れ替わりに自分の姿で目覚めた光一はすぐに全身の激痛を感じたことだろう。それなのに、自ら自分の身体を──。
「光一、お前が欲しがるだけ存分にくれてやるぞ。わたしのことを忘れられなくなるほどにな!」
「ひぎっ……! ひ、ひっ……ひぐっ、がっ……! ッ──!!」
 ズンッと奥を突かれた光一は声も発せずに達したが、その強い突き上げは1度では終わらない。連続して突き上げられ、泣き喘ぎながら絶頂し続ける。
「クハ、食い千切られそうだ……お前のご主人はずいぶんな淫乱だよ!」
 言葉でも嬲りながらガツガツ腰を突き上げる。
「……あ、あ! あんっ、あひっ! ひぃ、んひ、ひぐっ、うっ!いや、ら……っ、や、いや、そこや! いや、いやあ……ッ!」
「いやいや言うところを突くと中が締まる。わかりやすい子供だ。そら、そら!」
 吸いつく場所にその形を覚えさせるよう、腰を使ってあらゆる角度から責め立てると、光一は堪らないとでもいうようにぐちゃぐちゃの相好で喘いだ。
「ひぎっ! ひぃっ! うあっ、ぐ、うっ〜〜!」
「そら、相棒にもお前の淫らな姿をしっかり見せてやれ」
 ダークソウルは光一の身体を抱え上げ、小便を足させるように膝の下に手を入れると両足をM字に開かせる。
 ブライトの入ったプリズマイトの前に、光一のあられもない姿が曝け出される。
「あ……あ……っ?」
 薄く目を開けた光一は目の前にあるその三角柱を認めると、カッ、と顔を真っ赤に染めた。
「や、やだっ……お願い見ないで、見るなブライト……っ!」
「光一が今何を思っているかわからんだろう、ブライト? 今このガキは羞恥に苛まれているのさ。お前にはない感情だろうから教えてやる。この羞恥心というものをくすぐりいたぶってやるのが醍醐味だ。純真な心と身体に2度と消えない苦悶と恥辱を与えてやる……さぁもっと可愛く悦ぶ顔を見せておくれ」
「い"やっ……! いやだ、ひっ、ン"あ"ぁッ!!」
 ブライトの目の前で、光一の身体が強く突き上げられる。太い男根を無理矢理嵌められ出し挿れされる穴からヂュプヂュプと淫らな音を立て、幼い肉筒はそのピストンの度にヒクンヒクンと収縮して中で締めつけているのが傍目にもわかるようだ。
 小さかった穴の縁は赤く広がって、ぬぼ、とペニスが引き抜かれる度に濁った体液がドクドクと溢れてくる。本来は排泄機関のそこは、すっかり生殖のための穴に作り変えられていた。
「ひっぐ! ひ、い、……ぁ、や……めっ」
「肉体の快楽はお前にもさっき味わわせてやったからわかるだろう? 光一が今どんなに感じているか……このだらしない顔を見れば」
 光一の泣き疲れ濡れた瞳はトロンと情欲に濁っている。前髪は汗で濡れて、薄く開いた唇からは唾液が。
「はっ……、ァ……んっ」
 ダークソウルの手が、性器を飲み込んだ光一の腹をねっとりと撫でる。光一は歯を食い縛って眉を寄せると痙攣した。
「ひっぅ……、」
「ガキのくせにイキ通しだな。クク……わたしの種を植えつけるに最適の器だ」
 ダークソウルの手がするすると上に伸び、光一の平らな胸を弄る。乳首を探るとグニグニと揉み、摘み、長い舌で苛んだ。
「子が生まれたらここから栄養をやるんだぞ」
「ヒィッ、いや"ぁッ……!」
「クク、凄い……中がビクビク痙攣して……! そんなにここが好いか? ここ、ここがっ!」
 じゅぷ、じゅぷ、じゅぷっ、と野太い性器が容赦なく少年の中を抉る。
「あ"ぐっ! あ"っ、あ"あ"、あ"ぁ〜〜っ!!」
 ダークソウルは光一を前に押し倒し四つん這いにさせた。プリズマイトをちょうど跨ぐようにしたために、ブライトは2人の結合部を目の当たりにする。
 信じられないくらい大きく怒張したペニスが、光一の尻の穴にズブズブと飲み込まれては抜き出され、その激しい出し入れを繰り返す。抽挿のペースはどんどん速まり、光一の喘ぎ声は殆ど過呼吸気味の悲鳴に変わっていた。
「あ、あはぁ、あはぁ、は、はっ! はぁ、はひ、ひっ、ひぃ、いぅっ……イッ、ちゃう、イッちゃ……ッ! アッ! アッ! アッ! アグッ! や"あ"あ"ぁ〜〜ッ!!」
「子供のくせに愉しませてくれるじゃないか。これはその褒美だ、子種をくれてやる!」
 ダークソウルは光一の耳元で囁くと、細い腰をぐいと引きつけ奥の奥までペニスを嵌めた。腰が震え、薄い腹の奥に勢いよく精液がぶちまけられる。
「ぎ、ひぃっ……!? なにっ……!? な、いやっ! あづい、あづいよぉッやら、やぁ、い"や"あ"ぁぁあっ……!!」
 ビュクビュク、ビュルル、と閉じた腸壁を抉じ開ける勢いで満たしていく熱い感覚。身体の器官に染み込んでいくものに、光一の身体はガクガクと大きく震えた。
『……っ!』
 禍々しいものを中に出されて極めてしまう少年の姿を、ブライトはただ見届けることしかできない。
 性器が抜き取られた瞬間、光一の尻から大量の汚液が溢れ出る。ビチャ、と飛散したそれはプリズマイトも白く汚した。
「あ……っは……ぁ、」
 光一の口から切なげな声が漏れ、性器が引き抜かれると死んだ家畜のように横ざまにくたりと倒れた。
 連続絶頂を強いられた末にとうとう最後まで射精することのできなかった幼いペニスは、緩く勃起したままヒクヒクと震え、その代わりとばかり後孔からは悪党の吐いた精液がドロドロと溢れていた。
「フゥ……なかなか好かった。シャドウズよ。お前達もしばし愉しむがいい」
 ダークソウルは先までの行為が嘘のような涼しい面持ちで指を鳴らす。
 たちまち黒い影が集うと光一の無残な裸体に群がり、あっという間にその身体を真っ黒な球体で包み込んだ。中からはくぐもった悲鳴が断続的に聞こえ、それはやがて官能の響きを持って高くなっていった。
「ブライト。お前にとっての光は彼──光一だったのだろう?」
 太陽のように眩しい笑顔。真っ直ぐな瞳。自分に名前を与えてくれたマスターであり、仲間で、相棒で、親友。
「どうだ、お前にとっての光が消えていく気持ちは? わたし達闇の世界に生きる者達がさんざん味わってきた絶望と屈辱を、お前も噛み締めるがいい」
 シャドウズの真っ黒な球体がやがて色を薄くし、中から光一の裸体が現れた。
 表情をなくし、光を失った瞳と涎を垂らす締まりのない唇。紅潮した肌にはダークソウルのつけた所有の証だろうか、タトゥーのような黒い紋様が全身に浮かび上がっていた。
 肌につけられた鬱血痕や擦過傷は光一の被った陵辱の激しさを物語っていたが、何よりも薄く膨らんだ腹と内股を伝う白濁を見れば、彼が魔族達にされたことは明らかだった。
「ブライト、おねがい……おれを見ないで……っ」
 顔を覆う光一の涙がプリズムに落ちて跳ねたが、陽の光の絶たれたここではもはや煌めかない。
 プリズマイトの微かな光も、白い体液に濡れたままやがて静かに消えていく。まるで光一の願いを静かに聞き入れるように。
 本当の闇が、青い惑星を飲み込もうとしていた。

2019/02/11


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