Long StoryShort StoryAnecdote

アフターダーク


第2話


 人の形すらなさない異形のもの。表皮に得体の知れない体液を纏わりつかせた魔物どもが、暗闇の中をうぞうぞとひしめく。
 その中心には1人の子供──まだ年端もいかない少年がいる。下履きのない、前掛けのような薄布を1枚纏っただけの心許ない姿で、それら魔物達によってもみくちゃにされていた。
 半開きになった少年の赤い唇からは、甘い吐息混じりの喘ぎと唾液が。頭上に掲げた両手首は蔦のようなものに絡め取られ、天井から吊り下げられている。
 項垂れた頭、自由の利かない上半身からは力が抜けていたが、その両足首には赤黒くぬめった触手が絡みつき、少年の爪先は床から少し浮いて強引に開かされていた。
 その股を割って夥しい量の触手が蠢き、我先にと少年の肛門を犯しては中を無秩序にこすりあげていた。
「んあっ……あんっ、は、」
 少年は眉を寄せるが、その愁眉には堪えがたい快楽も滲んでいる。左目の下のほくろが涙で濡れる。
 埋められた穴の奥でグヂュと卑猥な音がして、少年は甘く鳴くと腰をくねらせた。犯された穴から触手が這い出すと白濁した汁が震える内腿をヌルリと伝い落ちていく。
 それは、少年の胎内を苗床としたおぞましい生殖行為だった。魔物達は少年の腹に自分達の卵を植えつけ、精液を塗りこめる。少年は己の後孔から新たな命が産まれるのを、もうすでに幾度となく味わわされていた。闇のものに穢された証拠に、少年の全身には禍々しい黒い紋様が刻まれていた。
 薔薇色に染め上げた肌を震わせ、すすり泣く少年の頬に黒い手が伸びる。
「もう何匹の我が同胞を産んだのだ? はしたない顔をして、すっかりここが気に入ったようではないか、光一」
「ダーク……」
 光一と呼ばれた少年は朦朧としながらも顔を上げると、目の前に立つ黒ずくめの男、闇の帝王ダークソウルを虚ろな目で見上げた。
 ブライトと共に立ち向かってきた戦いの完全なる敗北の後、この男に囲われてしまった光一は、その下僕の魔物──シャドウズの手で陵辱の限りを尽くされていた。
 呪術でも使われただろう、何も食べず眠らなくとも、ひどく犯されてさえ衰弱することなく、老いることもなく生かされている。
「光一、どうせなら本当のメスの快楽を味わってみたくはないか?」
「な、に……? ひ、やだ、触るなっ……さわ、ぁ!?」
 ダークソウルは光一の腹に掌を押し当てるといやらしく撫でた。そこが熱くなったと感じるが早いか、ズブズブと光が融解するかのようにダークソウルの手が光一の腹に飲み込まれていく。
「ひっ!! ひあ"ぁぁぁっ!?」
 しかしそこから血が出ることはない。ぐちゃぐちゃと内臓を直接掴まれ揉みしだかれるような違和感、けれどそれは物理的に施されている痛覚を伴う刺激ではなく、「あの時」の──シャドウズに生殖を強いられるあの行為の快楽だけを再現したような異様な感覚だった。
「い"や"ぁぁぁッ!! あ"あっ! ひあ"ンッ! あ、あ、ア"ッ! やめ……ッ!!」
 あまりに直接的な快感に、光一は仰け反るようにして極めていたが、意識を手放す間際でダークソウルの手が離れた。
「どうだ、光一? 腹の中に何か感じるか?」
「はっ……! は、はぁ、は、あっ……、」
 光一は天を仰いで激しく喘ぐ。自分が一体何をされたのか、恐怖を感じながらもまだ胎内に渦巻く快楽が強過ぎて思考がまとまらない。
「お前自身の胎内でこさえた卵と、わたしの子種がお前の子宮で出逢ったらどうなると思う……? それは正真正銘わたしとお前の子、人間と我ら闇の魔族との交わりの証」
「な、に……を、いって……?」
 朦朧としながら戸惑う光一をよそに、唯一黒い紋様の浸食を逃れた乳白の下腹に、淡く桜色をした印が浮かび上がってくる。刺青のようなそれはしかし、皮膚の上に彫られたのではなく、むしろ皮膚の下の血の色を透かしたかのようだ。
 いばらを思わせる繊細な線はハート型を上から押し潰した曲線──子宮を模したような形をしている。その中央には六芒星が描かれており、六芒星の下、膣にあたる部分には蛇の頭がハート型を貫通して六芒星を食らおうとしていた。そこからさらに下、膣口を示す線は光一の幼い性器へと繋がっている。
「美しい……よく似合っているぞ、光一」
 慈しむように、ダークソウルの指先が蛇の尾から六芒星までをなぞりあげ、つぷと光一の臍に入る。
「うあ"ぁぁあっ……!?」
 これまでの比ではなく、光一の身体がガクガクと震えた。それと同時に、淫猥な意匠の紋様もその赤みを増して白い肌にくっきりと浮かび上がった。
「あ"っ……ン!! なにをし……、ひあッ!?」
 ぐりぐりと臍の中を指で刺激されるだけで、光一は全身を朱に染めて仰け反った。
「ひぃッ……ン! あっ、ああっ! あうっ、いやあぁッ!!」
 ダークソウルの指が臍に指を押し込むようにしながら下腹を撫でると、光一は再び痙攣し絶叫した。
「クク……どうだ、触れられるだけでも堪らないだろう? この淫紋を施された者は死ぬまで性の快楽でよがり苦しむことになる。これまでいやいやと可愛らしく恥じらってきたお前も、シャドウズにさえ自ら股を開き悦んで腰を振りたくるだろうよ」
 光一の眉は八の字に歪み、潤んだ瞳は快楽に蕩けている。甘い悲鳴をあげる口の中で唾液にぬめる舌が震えた。
「は、あっ……!! こんな、のやら、やぁっ……ん! さわるな、さわっ──は、あ"ーッ!!」
 ダークソウルは一方の手で光一の下腹を撫でさすり、もう一方で乳首を愛撫した。光一は震え、その太腿を透明な液体が伝う。
「はっ!? ……はぁ、あっ……?」
「わかるか? 折角だからな。お前の身体にもう1つ、穴を増やしてやった」
 ダークソウルの指は、今度は蛇の口から尾の方向へ下になぞり、つつ、と光一の陰茎をなぞる。
「やうっ!! さ、さわらな……ひぃッ!?」
 つぷ、と肌に押し付けられたダークソウルの長い指は、関節の根元までずぷりと光一の肉に飲まれていく。さらに、その指がぐちぐちと蠢いた。
「ッ──!? ふあっ、あっ!! はぁんっ、あ! あ、やんっ、あはぁんっ!!」
 これまでにない甘い悲鳴に、ダークソウルは嗤う。
「どうだ光一、メス穴をかき混ぜられた感想は?」
「……ッ!?」
 光一は声もなくビク、ビク、と痙攣する。
 ダークソウルの指を食んでいるのは、紛れもなく「膣」だった。光一のまだ遺精も知らない性器の下、睾丸の奥に本来男にはないはずの肉の割れ目があり、そこを指で掻き混ぜられているのだ。
「う、そ……? あっ! なに、なん……ぇ、おれのからだ、どうなって……うあ、あっ、ああんっ!!」
 その間にも容赦なく指を抜き挿しされて、光一は自分の膣壁の粘膜がこすられるのを実感する。
「紋様に描いたようにお前の腹の中にわたしの子をなすための部屋も作ってやったんだ。わかるか? 早速こんなに愛液を溢れさせて悦んで……淫乱め」
「いやっ、……あひっ!!」
 言葉で詰られた通り、光一は手淫だけで割れ目からトロトロと蜜を溢れさせる。闇の魔力によって、少年の下半身は一瞬にして妊娠できる肉体に作り変えられてしまったのだ。
「はぁんっ! あんっ、あっ、いやああっ!」
 長い指が中を弄ぶように動く。抜き挿ししたり、腹の方を押すように関節を曲げられて光一の足の爪先がピンと伸びた。
 喘ぎ、よがる光一の表情は扇情的で、ダークソウルは喉を鳴らし嘲る。
「お前の淫らな陰唇はもっと大きいのが欲しいとねだっているな。ならばくれてやろうか」
 光一の放つ性の匂いを嗅ぎつけたかのように、触手達がうぞうぞと群がる。それらは光一の両足を絡め取ると、宙空に分娩台を築くかのように光一の身体を操り、まるで出産に臨む妊婦のような体勢を強いた。
「っ!? いや、やだっ」
 無理矢理作られたばかりの秘部はダークソウルの目の前に晒され、指で無遠慮に掻き乱されたそこは透明な蜜を溢しながら物欲しそうにヒクヒクと疼いている。光一の開かれた両の膝は未知の恐怖に震えていたが、肌は誘うように上気していた。
「いい眺めだ」
「やだ……見るなぁ……っ」
 割れ目から溢れた汁が尾てい骨まで伝い、重く糸を引いて垂れ、光一の足元にツー、と落ちる。
「やめ、て……おねがいだから……っ、」
「そう言うな。共に可愛い子孫をこさえようじゃないか? なぁ、光一……」
 ダークソウルは光一の頬を掴むと幼子をあやすように額をコツンとぶつけた。そのまま鼻筋を辿り、強引に舌を割って口づけ、戸惑う舌も絡めとってしまう。
「んんっ、ふ……ぅ」
 ダークソウルのキスは巧みだった。上顎をなぞられ、頬の内側の粘膜をこすられると光一の下腹は熱くなり、陰唇からはまた新たな愛液がコプリと溢れる。くちゅ、と卑猥な音を立てて口内を蹂躙され、2つの舌が銀糸を引いて離れると光一の表情はすっかり蕩けたものに変わっていた。
「わたしもお前に愛着が湧いてきたからな。人間達の営みに倣って愉しみ方をご教示願おうか」
 他者との性行為はおろか、自慰も知らない少年を揶揄うように耳元で囁き、細い首筋を舐める。鎖骨や胸元に点々と鬱血の痕をつけられながら、光一は唇を噛んだ。嫌なのに、気持ち好い。それを打ち消したくて目もぎゅっと閉じるが、ダークソウルの唇が乳首をしゃぶると耐えきれず甘い吐息を漏らした。
「ひぅっ……」
「ここもこんなに色づいて……可愛がって欲しいんだろう?」
「んひっ!?」
 胸の突起を舌で捏ねられ甘噛みされる。下腹がキュンと切なく疼く。ダークソウルは口を大きく開くとぱっくりと光一の乳首に吸いつき舐めしゃぶった。
「やっ……ひあぁっ!」
 しつこく愛撫されると光一の身体には切ない痺れが走った。もっと、もっと──ねだるように胸を反らすと、ビチャリとダークソウルの長い舌が乳首を舐る。
「ひゃあんっ!」
 両方の乳首を交互に虐められ、その度に陰唇が熱くなり、濡れる。
 舌が離れるその瞬間にはまるで芳醇なクリームがツンと角を立てるようにして、光一の艶やかな乳首の突端もピンと勃ち上がった。
「ひっ、は、あっ……あ、いやっ……ああ、あッ……!!」
 光一はビクンッと震えた。途端、陰唇からプシッ、と潮を噴く。
「おやおや、こちらは早熟だな」
 ダークソウルは脱力した少年の身体の中心線をなぞるように舌をすべらせ、臍にも舌を突き入れる。
「ふあぁ……! あ、はあ、あんっ……!」
 下腹の六芒星には荘厳な儀式のように丁寧に口づけし、まるでダークソウルの方が光一の身体に服従を示しているようでさえあった。しかし、彼は六芒星を食らわんとする蛇に他ならない。
「はっ……はぁ、は……んっ、」
 すっかり逆上せたように全身を赤くした光一の姿は、ダークソウルの征服欲をいっそう高めた。かつて気丈だった少年は元来の活発さを放擲し、ぐったりとしなだれている。
「さて、お待ちかねだな」
 ダークソウルは光一の陰唇に顔を寄せる。これまでの愛撫で潮まで噴いてしまったそこは、むわっと濃い性の匂いを放ち、誘うように淫らに愛液を垂らし続けていた。
 とはいえ少年の身体に急造された秘唇はまだほんのささやかで可愛らしい。大人の、まして魔族の剛直など突き挿れられようものならひとたまりもないであろうそこに、ダークソウルは舌舐めずりをした。
 光一は先の手淫だけで腰が砕けそうになりつつも、触手に支えられているために体勢を保っている。
「はぁ、あっ……」
 食われるのを待つだけの贄になった少年、その濡れそぼった秘唇にダークソウルの顔が迫った。入口に舌が伸びる。熱く湿った先端が震える外陰部に触れるや、淑やかに開いた陰唇に舌を突き挿れた。
「いやあぁぁぁッ──!!」
 光一は絶叫した。
 膝を閉じたいのに触手の拘束力はギチギチと強まり、押し広げられてしまう。
「ああっ!! や、いやっ……!!」
 陵辱の舌は縁を刺激し、やや乱暴に中の肉襞を割くと届く限りをヌチュヌチュと犯した。熱くぬめった異物に中を掻き混ぜられて、光一は腰をガクガクと震わせて悶える。
「いひゃ、いやぁ! は、いやっ、もうやら、あんっ! あっ、あっあっ……!」
 再び達してしまいそうな昂りを感じたが、ちゅぱ、と音を立てて舌が出て行くと、光一の下腹は名残惜しさに切なく疼いた。
「はっ……は、ンは、」
「ふふ、中まで震えて悦んでいる……好い顔だ。それではいくぞ光一。わたしとひとつになろう」
 ダークソウルによる肛虐に、光一は幾度も鳴かされてきた。
 太く長く、熱く脈打つ力強いそれ。エラの張った亀頭部に狭い後孔を抉じ開けられて、前立腺をしこたまこすられ気絶するまで奥を抉られるのは、理性が焼き切れるほど堪らなくて──よみがえる狂おしいほどの快楽の記憶に、身体は欲望を訴える──でも。
「いや、だ……」
 ぬりゅ、と熱い肉棒が濡れそぼった割れ目に触れる。それだけでもチリチリとした快感が光一を苦しめる。卑猥な音を立てながら、ダークソウルの性器は光一の愛液にまみれていく。
「ああ、あ……っ」
 肉の花弁はこすられるうちに赤く熟れて、早く挿れて欲しいと濡れながら花開く。
 恐ろしい。気持ち悪い。それも本音だ。けれど、この腹の底から押し寄せてくる欲望は──。
「わたしを受け入れろ光一。さぁ、いい声で鳴いてくれ」
 ダークソウルが光一の耳元で囁くと、光一の瞳から涙が溢れた。ある種の、諦念の涙だったかもしれない。
 腰を掴まれぐっ、と力がこめられる。熱い剛直が可憐な陰唇を押し開き、硬いところが膣口の抵抗を退けた。
「ひ……、いだ、あっ! やだ、お願いやめてやだやっ……い、はい、てくるなぁっ……!」
 そして次の瞬間、光一の身体を稲妻のような衝撃が貫いた。
「あ"ァ──〜〜ッ!!」
 花弁の中央、泡立った愛液でぬかるむ間隙がぐぷぅ、と先端を飲んだと思うや、閉じていた膜が打ち破られる。指や舌とは比較にもならない異物の侵入になすすべもなく、電気が走ったかのように中の襞がビクビクと痙攣した。
「あっ……は!! はぁ、あぁっ……!!」
 太股は緊張に強張り、光一の爪先はピクピクと伸びきった。逃れようにも入口から子宮口まで貫かれ身動ぎさえできない。淫紋は真っ赤に染まった。
「ふぅ……、全部入ったぞ」
 ダークソウルはあまりに心地好い内壁の熱さと締めつけに恍惚とした笑みを浮かべた。光一が感じている痛みと快感、そして悲しみや悔しさ、羞恥心といった感情までもを余すことなく味わっているのだ。
「クク……ああ、好い……っ好いぞ、光一」
「はっ……は、はぁ、はっ……」
 光一は開いた口を閉じられないまま息を荒くし、涎を垂らす。目尻からこめかみに涙が流れ落ちる。
「い、た……っ」
「そうだったな。こちらはまだ誰も……わたししか知らないというわけだ。お前の身体はもうすっかり淫らな快楽を知っているというのに、この花弁だけは清廉だなんて可愛いじゃないか。穢し甲斐がある」
 無残にも踏み躙られた未開の園は、剛直を突き挿れられて血を滲ませていた。それでも、淫紋を刻まれた光一の身体は快感にのたうつ。
「これまでさんざん仕込んでやったお前のことだ、すぐにここも後ろと同じように馴染んで淫らに悦ぶようになるさ」
 ダークソウルはさも面白そうに言うと腰を引く。
「ひうっ……!」
 割れ目から糸を引いて姿を現した男根は、その表面をいやらしく光らせている。初めての挿入に緊張した膣壁のうぶな反応をさも愉しんだとでもいうように、血管を浮き立たせていた。
「やぁ……ん! あっ、待っ……お願いもうやめ、ああ、……あっ!」
 か弱く震える光一だったが、がっちりと拘束された身は逃げることなどできない。
「さぁ、もっと鳴け、叫べ!」
「あああっ……!」
 再びゆっくりと、光一の秘唇を熱く硬い質量が埋めていく。そして少年の泣き所を責めるように、ねっとりとした律動が始まった。
「あ、いや、あ、あっ……あーっ!!」
 熱く硬い肉棒が中をこする度に、そこを犯す異物の形をまざまざと覚えさせられていく。
「い……うっ! ひゃめ……いあっ、やあっ」
 光一は、痛みよりも未だかつて味わったことのない暴力的な快感に怯え、震え上がった。すでに2度達してしまったほどに敏感なのだ。異物が一往復するだけでも気をやりそうになるというのに、いつもの調子で激しく突き上げられたら一体どうなってしまうのか──思ったのも束の間、恐れた通りの律動が光一を襲う。
「ひぃっ!! ぎぁっ、あっ! あ、あ、あ、──あ"ッン!!」
「クク、好いぞ、好い顔だ!」
 強張った肉襞を掻き分けるように、ダークソウルの性器が容赦なくこすりあげた。
「ああっ! やああっ! あ"っ! あ"っ! あ"ーっ!」
「なんと淫らな締めつけよ……底が知れぬな!」
 ダークソウルは腰の動きを速め、茹で上がったような膣壁のうねりを楽しむように激しく中を突き上げ、ペロリと唇を舐めた。
「ひぐっ!! うっ! ううっ! うーっ!」
 光一のそこは、快楽の壺だ。挿入された性器を締めつけ、時に緩く愛撫し、侵略者に絡みつく。奥からは次々と愛液が溢れて、抽挿を助けるように中を濡らす。ダークソウルはこれまでにない快感を少年の中で味わう。
「あ、あっ、あん! はうっ……!」
「少しは力を抜け」
「はひ、あ"っ〜〜!! いや、うア"ッ――!!」
 ねっとり責めるような腰の動きに、光一の細い腰がくねり、肋骨の陰影も露わに、背中は美しいアーチを描く。奥を突かれると光一の膣がヒクンと痙攣した。
「ひ、やぁっん!!」
 まるで精液を催促するような淫らな膣壁の蠕動に、ダークソウルも俄かに息を詰め震えた笑いを笑う。
「ああ、想像以上だ……光一、お前のメス穴は後ろに劣らず熱くてキツくて具合が好い」
「ひん、ひっ! ひうっ! あ"っあ"っあ"っ、あ"ぁんっ!!」
 やめて、もうやめて、お願い、許して。
 頭には拒絶と哀願の言葉が濁流のように押し寄せるのに、光一の身体はダークソウルの暴虐を拒んではくれない。それどころかどんどん敏感になり、肌を撫でられただけでメスにされた器官がビクビクと悦ぶ。
「ひぁ! あっ! あ"ーっ!! おくっ、おくあた、て……っあ"はぁーっ!!」
 淫紋を赤く染め、泣き叫びながらも突かれる度に達する姿は壮絶と言って過言ではなかった。埋められた穴から愛液がしぶくのが恥ずかしくて堪らないのに、その羞恥心すらもがさらに光一を興奮させる。
「お前のここはなんて淫らで……最高じゃないか!」
 全身で快感を貪る少年の痴態に昂ぶったのはダークソウルも同じか、いつになく息を乱しながら激しく腰を突き上げた。その律動は的確に光一の弱点を突き、甘い悲鳴をあげさせる。
「どうだ光一! お前の膣が悦んでいるのがわたしにはわかるぞ!」
「ひぃ、ひんっ! ひ、んあっあん! あ、あんっ! あ"んっ! あ"ひんッ!!」
 律動の度、そのすべてが急所を命中する。光一の中が悲鳴をあげるように締めつけを強くする。気持ち好い、気持ち好い、気持ち好い──!!
 光一は達した。ひと突きされ、また達する。繰り返され、もう声も出せない。
「クク、膣壁がみっちりといやらしく絡みついてくる……よほど好いらしい」
「っ、〜〜ッ!! っ、──あっ! 〜〜ッ! ひ、ッ〜〜!!」
 戸惑う大きな瞳からボロボロと大粒の涙が流れ、光一はしゃくりあげながら絶頂し続ける。
 ダークソウルの性器は逞しい。それで中を嫌というほど強くこすりあげられ、先走りに濡れた鈴口に最奥を小突かれては堪らなかった。腰を逃したいのに固定された身体でそれは叶わず、むしろ突き上げに合わせて腰をカクカクと揺らしてしまう。
「ひいっ! い"っ! ぃあっ! あ"はンッ!」
「光一、言え。どこが好いか言うんだ」
「は、ひっ……! ひっく、よ、くにゃ……ううっ──!!」
 ズンッ、と奥を突き上げられ光一は再び絶頂する。濡れた割れ目からは泡立った精液がぐちぐちと溢れ、床に垂れ落ちた。
「下の口から泡を吹くとは器用なヤツめ!」
 一際強い突き上げを受けると淫紋の六芒星がカッ、と光った。光一の瞳の中に星が煌めく。
「ひっ──!? はひぃ、んっ……!! い、です……!! きもぢぃ……っ!!」
 違う、違うのに──光一の思考は乱れる。
「い、やぁ……あんッ!! あっそこっ……ああっ!! おくにひびいて……ひび、くぅっ……! おくっ、おくきもち、ぃ……っ!」
 この屈辱的な行為を拒む自分と、淫紋の効果に負けて快楽に溺れる自分とがひしぎあう。
「だめっ……! も、イきたくな……っ、よく、なんか……っ」
「強情だな。どこまで耐えられるかな?」
 ズンッ、ズンッ、ズチュ、ゴチュンッ
「いやっ! もうやあぁっ!! ひっ、ひんっ! あっ! そこ、そこ好いっ、好きぃっ!! 突いて、もっと来てぇ……!!」
「ここ、ここかっ!」
「ひあっ! あうっ、ぁひっ! やだ、も、イ、てるぅ……イってる、のに、深いのいや、奥いやぁあっ……!!」
 半ば精神病者のように、光一は対の言葉を叫んで泣き喚いた。
「いやらしく締めつけて、奥まで蕩けるようにうねって……!」
「はうっ、うっ! な、か突かな、でぇ……ひっく、ひぐ、は、はぁん……っ、ぉ、ねがっ……もっと、もっとおくぅ……!!」
 光一の目はもう焦点が定まっていない。
「奥をどうして欲しいんだ? 光一、答えろ」
「おく……おく、に……ひ、なか、に……せぇしらひて、くらひゃ……ん"うっ!!」
 唇を塞がれ、息もできない。激しい突き上げに頭がクラクラする。口内も侵略されながら、激しく出し挿れされる性器で膣内もグチャグチャに掻き混ぜられる。
 ジュプッ、グヂュ、グヂュ、
「ぷぁ……ぅ、こわえう、こわれぢゃ、あっあっあっ、らひて、ここにせいえきらひてぇ……っ!!」
「お望み通り今からここに、わたしの子種をたっぷり出してやる。わかるか光一、ここ……ここにだ!」
 これでもかと奥を突き上げられて、光一は自分を犯している肉棒の形をまざまざと感じた。そこはもう、ダークソウル専用の生殖器にされてしまった。子種を蓄えるための従順な器に。
「ん"はっ!! だめっ、らめぇぇぇっ!! あっ、ん!! ひんっ!! きもちぃのっ、イく、イッちゃ……!!」
「くっ、この締めつけ……」
「待って、まっ……そんなダメ!! いや、やだっ、中いや、やらぁぁぁっ!!」
 膣内で漲り硬くなる熱。その限界を察した光一は達しながらもいやいやと首を振った。
「お前が言ったんだろう、中に出してくれと」
「ひが、あ"あーっ!! あ"んっあ"っ、あ"!! あ"ぐっ!! ぅひ……! ひっ……!!」
 奥を突かれると思考が掻き乱される。人間性を失っていくみたいに。
「お願い抜いてぇ……っ! もういやら、ひびく、ひびいちゃ……もうやめでぇっ……!! あぐっ、きもぢぃ、あっあっあ"んっ、あだまっ変になるうぅ!」
 先まで一介の少年だった幼い肉体は蹂躙され、望まぬ子作りの準備を施されていく。
「孕め、孕めっ! わたしの子種をしっかり受け止めろ!」
「やら、うみたくない、うみたくにゃ、ぁ、あ"、あ"、いやら、やらやらや、やらぁっ! なか、らすな、いやっ! い"や"ぁぁぁっ!!」
 ビュグビュグ、ビュ──ッ!!
 ダークソウルの吐き出した熱い汚液が、薄い腹の中にたっぷりと蓄えられていく。
 ビュルル、ビュグッ、ドクッドクッドクンッ──
「あっ……! あ、あ……な、か……れて……! ひぐ、ひっ……ぃ」
 闇の帝王の吐いた精液は一瞬で少年の小さな子宮を満たし、飛沫をあげて割れ目から溢れた。床には、恥辱の水溜まりが作られた。
 体内にたっぷりと子種が注ぎ込まれていく感覚にさえ極めながら、光一の瞳は光を失いやがて気絶した。しかし、ダークソウルの性器から子種を絞る取るかのように、断続的な締めつけを繰り返しながら。
「ふふ、好かったぞ、光一……可愛い子を産んでくれよ」
 射精をし終えたダークソウルは淫紋を浮かべて震えている光一の下腹をいやらしく撫でた。

2019/11/24


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