これは、きっとお酒のせい
*
それは、ある稽古の後の夜
双葉「あれ〜?めずらしく、潰れちゃった?」
みんなの目線の先には、お酒を飲みすぎて潰れる朝喜の姿
早乙女「生徒に肩入れしすぎて、世話を焼いて、嫌われてるようじゃしょうがない」
「朝喜、嫌われちゃったの?」
あたしは台所で片付けていた手を止めて、朝喜に近寄る
双葉「なんていうか、嫌われちゃったというか。まあ、悠太くんはまだしも、海斗くんはちょっと怒ってたよね」
「朝喜、こんなところでうたた寝すると、風邪引いちゃうよ?」
あたしは朝喜の肩をそっと揺する
すると、朝喜はゆっくりと寝返りを打つ
魚住「…ん、…名前…」