「あ、鏡くーん!そのダンボールこっち持ってきてー!」



帰国してから入学までそれほど時間もなくバタバタ



暁「お、重い!一体、この中は何が入っているんだ!」


楪「#name2#!この箱はもう開けてもいいデースかー?」



日本に実家がないあたしは、おじい様の計らいから、柊一族が所有しているマンションで暮らすことになった


女の子というのはそれなりに荷物も多く、こうして翼と同じ華桜会のメンバーだというお友達にも引越しを手伝ってもらっている



柊「すみません。私一人で充分かと思ったのですが、まさか#name2#の荷物がこんなにあるとは…」


暁「いいんだよ柊くん!キミのせいじゃない。」


漣「柊の友達の引越しくらい、みんなでやってしまえば早いだろう」


楪「そーうデースよー!僕も外国人のお友達が出来てとっても嬉しいデース☆」


「いや、あたし確かにアメリカから来たけど、日本人だから(笑)」


暁「それにしてもなんて荷物だ。よくまとめてきたものだよ」


「向こうでのミュージカルの衣装とか台本とかが多いんだけどね。向こうでは遥が手伝ってくれたから☆」


楪「ええ!?月皇先輩が?」


暁「きみ、舞台終わりで疲れてる月皇先輩にこんな荷物をまとめさせたのかい;;;」


「うん、暇だから手伝ってくれるって(笑)」


暁「月皇先輩が暇なわけないだろう!」


漣「まあ、そーいうところも月皇先輩らしいが(笑)」



柊翼(翼)
暁鏡司(鏡ちゃん)
楪=クリスチアン=リオン(楪)
漣朔也(さっくん)

※ニックネームはあたしが勝手に命名(笑)


この4人はみーんな遥が綾薙学園で華桜会だった頃、team月皇として遥に指導を受けていたという



「遥が指導かー。いつもは向こうでは指導されてるところしか見てないから、ちょっと想像出来ないなー(笑)」


暁「月皇先輩、向こうで頑張ってるんだな」


楪「月皇先輩が頑張っているのデースから、ボク達も頑張りましょー!!」


漣「そうだな」



そんなことを話しながらあたし達は荷物の片付けを続けて、午前中からやっていた引越しは、夕方にはすっきり片付いた