5


「ゴロちゃん最近私の事避けてない?」

『えっ、そーぉ?そんな事無いよ〜?』

そうやって何時もはぐらかされた。
でも今日は私も引き下がんない。

「嘘、絶対避けてるよ!」

『……そんな…ことは…』

「ねぇ、何で?私気に障るような事した…?」

『………。』

「………。」

暫くお互いに見合うと、視線を外される。
沈黙を破って、ゴロちゃんはその場に立ち上がった。

『あ〜もうっ!!ゴロちゃん限界だよ!』


!?


ちょっと来て!
そう呼び出されて、手を引かれて。
人目の付かない路地に入った。

「な、何!?どうしたの…?」

『***ちゃん、今から言う事全部信じて…』

「?」

はてなマークでいっぱいの私に、ゴロちゃんは静かに話し始めた。


『ゴロちゃん…ボクが…男だって言ったら、ボクの事嫌いになっちゃう…?』


「え……?」

普段より1オクターブ下がった声…
私の思考は真っ白になった。

『ごめんね、***ちゃんの話聞いたらボク、キミの側に居られないんじゃないかって…』


どうしよう…
どうしよう…

私、
ゴロちゃんが
好きみたい…


『でも聞いて!ボクキミの事が…っ』

「好きっ…!」

私はゴロちゃんの腰に抱きついた。



そっか、あの時。
『大丈夫だよ』と言ってくれたあの時…
ドキッと胸が高鳴ったのは。

ゴロちゃんに恋していたんだ…



[*前] | [次#]

生意気な餓鬼。 index