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『…これは…!』
黒い服を身に纏った…
「永田…さ、ん…?」
私は虚ろな目で上を見上げた。
もう手首には抵抗して喘いだ時に出来た手錠の後がくっきりと残っていた。
着ている物はワイシャツと下着だけで…。
『先生、起きて下さい…』
永田さんは私を起き上がらせ、ベットに座らせた。
とても申し訳無さそうに顔を顰めて、私の様子を伺う。
『これは…翼様がやった事なのですね?』
私は意識も曖昧に首を縦に振った。
永田さんはまた顔を顰めた。
そんな哀れに満ちた顔で見ないで…。
『先生が学校に不在だと言う事と、翼様の様子が最近おかしいので少々気になったのですが…まさかこんな事を…』
永田さんは私の手錠を外してくれた。
痛々しい手首に包帯を巻いてくれる。
先生には大変申し訳ない事です。
しかしどうか…どうか翼様を許してやって下さい…。
あの方は早くに母親亡くした所為もあり、愛情を知らないのです。
しかし先生に惹かれて、その想いをどう表現していいか分からず、こんな…。
永田さんは此処から逃げて下さい、と言った。
責任は私がとります、と。
私は、その言葉を
きかなかった。
「永田さん、永田さん…聞いて」
私は翼君を愛しているわ。
だから、ちゃんと彼と話をします。
永田さんは驚いていたけれど、私の思いを受け入れてくれた。
本当に本当に申し訳ないです、と頭を深く深く下げて…。
私は包帯を外して、また手錠をかけた。
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生意気な餓鬼。 index