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最近…***は食事も其れほどとらない。
風呂に入れて体を洗ってやってもその顔は悲しさの色に塗られていた。
愛されない事はこんなに辛い事だと分かった。
身勝手なのは分かっているが、解放してやらなければもう限界に近いだろう…。
このままでは本当に壊れてしまう…。
俺は束縛しておきながらつくづく甘いと思った。
結局満たされるものは何もなかったのだ。
痛い、傷跡だけ残して…。
***を監禁している部屋に着き、扉を開けると…
『…?どうしたんだ、***』
***はベットの前に凛と立っていた。
何故か、何時もの光を失った瞳ではない…。
「この手錠を外して、お願い」
それは見下すような言葉ではなかった。
俺は少し躊躇ったが、やはり***は此処から逃げたいと思っているのだ。
もう…解放してやろう。
手錠を外す。
俺は***の顔を見られなかった。
結局今まで***が苦しむ姿を見る事が一番辛かった。
もう自由に…、そう思った時。
ふと、背中に心地よい重みを感じた。
『***…?』
思考回路が停止した。
俺を覆っているのは紛れもなく***だった…。
「愛してるよ…翼君…」
はっと胸を突かれた…。
なんで…、なんで…!
俺は無意識に涙が零れてしまった。
「翼君…」
『ヤメロ…!こんな、こんな酷い扱いをしてきた俺に…』
「何で翼君は私に、尋ねてくれなかったの…?」
***は俺の涙を口ですってくれた。
優しく優しくこう話す。
「私は翼君が好きだったのに…」
…俺は、本当に馬鹿だ。
自信が無くて、俺は愛される存在じゃなくて、全てが怖くて。
訊けなかった。
ただ…***をきつく抱きしめた。
『***…、謝る言葉も見付からない…』
俺は謝るのが下手なんだ。
人に頭を下げた事が無いから…。
「翼君は、私の事どう思っているの…?言って…」
それがきっと“ごめんなさい”よりも償いの言葉になるわ。
***はこう言った。
『I Love you…
誰よりもずっと、ずっと…』
END
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