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居なくなった途端
急に部屋は広くなった
-空っぽ-
「じゃあね、ちゃんと此処の範囲プリントだけはやってくるのよ?」
『煩いぞ担任、何度も言われなくても分かっている』
***は俺の家に前触れなくズカズカ入り込んでは
俺に勉強を教える
初めは面倒だとか
適当に受け流していたけれど
最近はそれが当たり前のようだった
何時の間にか担任が来る事を待ち望んでいる自分がいる
「さぁ翼君、今日もお勉強よっ!」
そう大きな声で入ってきた時とはまるで反対に
***は帰る時、静かに扉を閉めていく
俺も静かにその小さくてきしゃな背中を見送る
居なくなった途端に酷く部屋が虚しい
俺の周りは空白の時間
どれだけ高級な品を揃えても
心のどこかが空いてしまった
…人は何年立っても孤独には耐えられない、と
それまで信じたくなかった言葉が過ぎった
耐えたとしても
優しい温かさを知ってしまったから…
勢い良く部屋を飛び出した
『担任!』
「?あら翼君、何かしら」
忘れ物だ、ついでに送って行く
ほんと?翼君ってば優しいのね
違う、今はまだ構って欲しいだけ
-END-
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生意気な餓鬼。 index