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ふっふふ〜ん♪
今日は朝からかなり上機嫌な私。何でだと思う?知りたい?それは登校中に王子様に話しかけられたからだ。
『よう、***ちゃんおはよう。今日もか〜わい〜いねぇ〜』
私の意中の人サンジ君。クラスが一緒ってだけで全然話した事も無かったんだけど、私の名前を覚えてくれていた。遠くから見ているだけの存在だった彼が凄い近くに感じられて、ほんのそれだけの事に胸が高鳴るのだから私も女の子なんだなーって実感する。
『えー!本当に?良かったじゃな〜い!』
「えへへ…ちょっと話しかけられただけなんだけどね」
お昼休み。私はいつもの様にナミと屋上でお弁当を食べる。今日はガールズトークにも花が咲きそうだ。甘めに作った卵焼きを頬張ろうとした時、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
『サンジ君!あの、あたしと付き合って下さい!』
(………!)
『そりゃ、本当かい?いやー君みたいな可愛いプリンセスに好かれるなんて、おれも罪な男だなぁ〜』
(……ななななみっ、)
(シッ!静かにしなさい、***!)
『よかったー、サンジ君ならそう言ってくれると思ってた…』
(ナミっ!もう私、無理だよ……っ!)
(あっ、こら***待ちなさいよ!)
天国から急降下、地獄に堕ちた気分だ。あの子はサンジ君が好きでもちろんサンジ君もあの子が好きで……私はその場にいる自信の欠片も無くなって、お弁当を急いでしまうと全速力で階段を駆け下りた。
「はぁ、はぁ……くっ、ぅええ…」
私は階段を最後まで駆け下りた所で声を殺して泣いた。そりゃそうだよ、私なんて遠い存在。いつも優しくて格好良くて、ちょっぴり危険な香りのするサンジ君。最初は少し怖かったけど、裏庭でこっそりと猫にエサを与えている所を見てからは好きになる一方で……私はいたたまれなくなって午後の授業を休んでしまった。
数日後。
『まーだ、食欲戻らないの?***』
「だっでぇなみぃい"、わだじ初めで失恋じだぁ…」
『ひっどぃ顔ねぇ……そう思うでしょ?サンジ君』
「……?!」
『なっ、なにぃぃいっ!***ちゃんが失恋?!誰だそんなヤローはっ!おれがブッ飛ばしてやるっ』
( あんただよ… )
「ごめ…私、保健室行って顔冷やしてくるね。先生に言っておいて」
『……』
『わかった!いってらっしゃい』
私はよろよろと席を立ち、保健室に向かった。昼休み終わりのチャイムが頭にガンガンと響いてくる。
『***ちゃんっ!』
「?」
後ろから呼ばれた声に振り向くと、そこには紛れも無い綺麗なブロンズ髪のサンジ君が立っていた。あれ、近くない?あれ、てか私………
「ちょちょちょちょ…まっ、何してるのサンジ君っ!」
『あ、わりぃ…つい』
私はふわっとタバコと甘い香りのするサンジ君に抱きしめられていた。一気に沸騰する私の脳内。なんかとても良くない事をしている事だけは分かった。
『…最近、***ちゃん飯食ってねーだろ』
「え…う、うん、食欲無くって…」
『…おれ、好き嫌い無くて必ず最後には弁当空っぽにする***ちゃんが好きだよ』
「な、なんで知ってるの、そんなこと…」
『んで頬袋いっぱいにしていつも幸せな顔しててよ、おれが作った料理食わせてやりたかった…』
「……」
『おれじゃダメなのかよ、***ちゃん…』
「あの、」
『好きだ、***ちゃんっ』
「あああのっ;」
『?』
何がなんだか分からない。告白されてる?私。嬉しいけど、おかしいよね。絶対におかしい。こんなに上手くお話は進まない。
「……彼女さんは?」
『彼女?そんなのいねーけど』
「あの、屋上にいる時告白されてて…」
『ああ、悪いが丁重にお断りしといた』
「えええっ?!」
『おれのプリンセスは***ちゃん1人で十分』
「………わ、わたしも」
『ん?』
「私もサンジ君が好きっ……!」
たった1人のお姫様
そりゃあ良かった、と二カッと笑ってサンジ君は私に触れるだけのキスを1つくれた。
(2012.12/02)
ナミは一部始終分かってました(笑)
屋上にサンジが居たのは***ちゃん観察の為。
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