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***の事を聞いても誰も1人答えてくれねぇ。きっと***に口止めされているんだろう。おれは全てを知っているであろうオヤジの所へ行った。
『グララララ……さぁ、知らねぇなぁ…』
『オヤジ!本当は知ってんだろ?!教えてくれよ…!』
『……教えて、お前はどうするんだ?息子よ』
『どうする…って、』
おれは言葉に詰まってしまった。どうするって、なんで***が船を降りたのかもわからねぇ…おれに挨拶だけして、おれとの関係はこれきりだと…おれの…せい…?
『グララララ…おれの可愛い娘だ。早く迎えに行ってやれ』
『?!あ、ああ…サンキュ、オヤジ…!』
おれは上からヒラヒラと落ちてくるビブルカードを手にして立ち上がった。まだ、頭ん中はぐちゃぐちゃで、整理はついていないんだが…
『エースさんっ!』
不意に後ろから呼び止められた。???ちゃんだ。
『っ…、』
その身体には俺が付けたのであろう紅い痕が残されていた。
『やっぱり、行っちゃうんですね…』
『あ…ああ、あのバカほっといたら何するかわかんねーからな…』
『そうじゃなくて…バカは、エースさんの方ですよ』
『 ? 』
『まだ分かんないんですか?私を抱いた時も、エースさんの心はどこか上の空でした』
『……そんなこたぁ、ねーさ』
『エースさんは、***さんのこと…』
『…やめてくれ、』
『……好きなんですよ』
ザァっと風が吹いた。船の帆がバタバタと音を立て???ちゃんのシフォンのスカートがふわりと舞った。
ダセェ、おれ。
***のこと好きなんだって、なんで教えてもらうまで気付かなかったんだ。いや、本当は気付いていたのかもしれない。***がいなくなってから、おれは柄にも無く焦りが込み上げ、息も出来なかった。心臓が痛い。最後の打撃を与えたのは他ならぬ???ちゃんだった。
『ごめんっ、???ちゃんっ、おれっ、最低だ…』
『……大丈夫です私なら。エースさん、早く行ってあげて下さい…』
おれは???ちゃんの横を駆け抜け、ストライカーに乗った。風に乗って雫が落ちたのを、おれは見逃さなかった。
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