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『なぁ***。』
「ん?なに??」
***は小首をかしげる
その気も無いような自然の雰囲気に乗せて
俺は他愛も無い質問をしてみた
『お前は、この桜を一緒に見たいという男はいるのか?』
「へ?なに、それ」
『好きな…男はいるのか…?』
暫く***は考えて、口を開く
そしてとびきり笑顔で
「いるよ!!」
と、応えた。。。
その瞬間、頭の中が真っ白になる
咄嗟に訊いた質問でこんな答えが出るなんて…
口を開くのにそれなりの覚悟はしてたつもりだが、一番聞きたくない答えだった。。。
少し俺は動揺して、話を続ける
『へ、へぇ…そう、なのか…?あ、あはは…***が好きになる男なら其れなりに良い奴なんだろ…?』
もし、昔の俺だったら
そいつを殴っていたかもしれない…
娘が嫁入りする、という時の親父より
俺はそいつを怒鳴り散らしていたかもしれない…
でも、今はそんな“愛情”と言う言葉だけでは足りないんだ…
本気で***を考えて、守ってやるより…***自身が欲しいんだ。。。
そいつがどんな奴かは分からない…
でも、
今なら***が好きになった女なんだ、と潔く諦めも付くかもしれない…
フラれた、男として…
「うん!!良い人だよ〜wなんかね、カッコ良くてー、強くてー、優しくてー、私を絶対守ってくれる人!!」
楽しく話す***を、俺は一体どんな顔で見つめていたんだろう…
顔は必死な作り笑いで、しかし心では耳を塞いでいたんだろうな…
堪えようとしても、だんだん悲痛に顔が歪んできた…
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