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最近、俺は変だ…
上手く人を騙す事が出来ない。

人前では自分を偽る。

悪魔でも。
誰にでも親切で優しい人気者の…表の俺を維持する。
あたかも偽善者振りを演じてるくせに干渉しない。
深入りはしない。
情に飲み込まれるのが嫌いだから。

偽るのはもう慣れた。疲れもしない。

寧ろ上手く皆を騙せていると思うと楽しい。
アイツ等は馬鹿だ。
俺の手の内で踊っている馬鹿な奴等…


「ちょ…華原君っ…華原君ってば!!」


ビクリと肩を動かす。
***の声が一際目立つ…

あの女の声が…

俺はとにかく体を起こした。
クラスの奴等の前でこんな姿は見せられない。
今までの演技すら台無しになる…


『ん。ちょっと体調が悪くて…ごめんね***、俺保健室行って来るよ。』

笑顔で俺は踵を返した。
その言葉に***は少し顔を引き摺らせる…


***は知っている…俺の正体を。


俺の本性は演じる表の俺とは
正反対だと言う事を…


俺は誰の顔も見ないまま教室を出た。


『俺は一体何をしたいんだ…?』


その疑問が虚しく響く。

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