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…寝たのか…?



時計を見るともう午前の授業が終わる時間だった。
もうすぐ正午を伝えるであろうその秒針を暫く眺めていた。

その時、カラカラカラと戸が開く音がする。


「華原君…具合どう?」

薄いカーテン越しでも分かる、その声…
多分。おそらく。***だろう。

俺は内心、今一番口を利きたくない奴だった。

お前はどうして俺に構う…?
俺に優しくする…?


あの時。突き放した筈なのに。


『ん…何の用?俺の看病でもしに来た訳?』

出た言葉は冷たかった。

大体此れは***には関係無い話だったのに。
俺とユウキの話だったのに。

過去は変えられない。
なんであの時お前が居たんだろう。
あの時失態を見られなかったら


俺は…


「看病…しに来ちゃ悪いわけ?」

…質問を質問で返される。

こう言う時***は酷く鋭い。
俺がわざと突き放している事を多分…知っている。


俺は顔を背けて枕に埋もれる。
此れじゃあまるで拗ねている子供のようだ。
癪にくるが反論は出来ない。

『俺に…構うなって言っただろ…』

ボソリと呟く。

俺はお前が嫌いだ…
バレたから。
寧ろ嫌いになろうとしている…


「構いたいんだもの、仕方が無いじゃない。」

声で分かる作り笑い。苦笑。
突き放されているのが辛いんだろう。

『何で俺に構う訳?俺、アンタの事嫌いなのに。』

上半身だけを起こして俺は笑ってやった。



此れで良い。
俺にお前は必要ない…



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