理外の獣



ガラガラと玄関の戸が開かれる音で目を覚ます。
この広い家に住んでいるのは、ボルサリーノとサカズキの二人だけ。きっと、仕事が終わったから帰ってきたんだ。
ボルサリーノはサカズキが特注してくれた座椅子から降りると、ずりずりと床を這って玄関まで向かう。海軍の元帥であるサカズキの家は本で見たワノ国の御屋敷のように大きく、廊下も果てしなく長い。おまけにボルサリーノは上手く歩くことができないので、いつもサカズキの出迎えに間に合わない。今日こそはと思いながら一生懸命に手足を動かす。しかし、またいつものようにボルサリーノが玄関に着くよりも先にサカズキがやって来る方が早かった。

「サカズキ、おかえりィ」

今日もひとりでいい子にしてたよ、と二の句を次ぐ前にサカズキの逞しい腕に抱き上げられてしまった。いつもなら「偉いのう」と頭を撫でて褒めてくれるのに、サカズキは口を真一文字に引き結んだままズンズンと廊下を進んでいく。

「サカズキ〜?」

「…………」

やはり応えてくれない。そろりと顔を上げて様子を窺おうとしたが、いつもよりも帽子を目深に被ってるのか表情はわからなかった。仕方ないのでサカズキの腕の中で大人しくしていると、寝室に到着した。ボルサリーノが昼寝できるようにと予め敷かれてあった布団に降ろされる。

「サカズキ、どうしたのォ〜……ねぇ、ッ」

問いかけても返事はない。その代わり、ボルサリーノの上にサカズキが覆いかぶさってきた。大きな身体に押し潰されて苦しい。反射的に両手でサカズキを押し返そうとすると、今度は腕をつかまれて頭上で拘束されてしまった。
何かサカズキを怒らせるようなことをしただろうかと考えていると、まるで肉食動物の捕食のようにサカズキが大きく口を開けて唇にかぶりついてきた。

「んぅう!?ふぁ、む、ンン、んー!」

サカズキの分厚い舌がボルサリーノの口の中いっぱいに侵入してくる。大人と子供の体格差だ、抵抗する間もなく口内を蹂躙されてしまう。大きく分厚い舌で歯列をなぞられ、上顎を擦られる度に快楽を教えこまれたボルサリーノの未熟な身体がビクビクと跳ねる。ようやく解放された頃にはすっかり息が上がり、飲み込み切れなかった唾液が顎を伝っていた。

「あぅ……サカズキィ……」

「ボルサリーノ……」

熱に浮かされたように名前を呼ぶが、サカズキは無言のまま自身の服を脱ぎ捨てると、ボルサリーノの浴衣にも手をかけ、あっという間に生まれたままの姿にされてしまう。
性急に求められて面食らってしまったが、どこか切羽詰まった様子のサカズキを痛々しく思い、ボルサリーノはそのか細い両手を広げて迎え入れた。

「おいでェ〜」

「……っ」

サカズキは一瞬だけ隈の浮かんだ顔を歪めると、ボルサリーノを強く抱きしめた。そのまま荒々しい手つきで首筋や胸元に噛みつきながら、ゴツゴツとした手のひらで幼い肢体をまさぐる。

「ンッ……♡は、ぁ…あんっ♡」

再び深く口づけられ、くちゅくちゅと舌先を絡ませ合う。その間、サカズキの大きな手がボルサリーノの薄い腹の上を優しく撫でている。やがてゆっくりと下に降りていき、ボルサリーノ自身に触れる。まだ精通すらしていない幼い性器は勃起すらしておらず、ふるふると震えながら先走りとも潮ともつかない液体をピュッと吐き出している。
同い年の子供が無邪気に外で遊び回っている間、ボルサリーノはこの屋敷で数え切れないほどサカズキと身体を重ね、その幼さには似合わないほどの快感を覚え込まされていた。
サカズキは己の親指ほどしかないボルサリーノの性器を握り込むと、乱暴に上下に扱き始めた。グリグリと先端を指で押し込むようにして刺激すると、ボルサリーノは背中を反らせながら激しく悶える。

「ひゃ、ああ♡♡♡だめぇ、それッ♡♡♡さきっぽばっかりいじめないでぇ♡♡♡」

「……」

敏感すぎる亀頭を虐められるのは辛いようで、サカズキの手を止めようと必死に手を伸ばすが、サカズキにとってボルサリーノの抵抗など無いに等しい。

「あぅう〜〜〜〜ッ♡♡♡」

ボルサリーノは目を見開いて仰け反ると、ガクンガクンと腰を揺らして絶頂を迎えた。と言っても、射精できないボルサリーノは小さな陰茎から僅かばかり透明な粘液を零しただけのメスイキだった。

「はぁ、はぁ……♡サカズキィ……♡」

達したばかりの身体を休ませる暇もなく、サカズキはボルサリーノの小さな尻を掴むと左右に割り開いた。サカズキの規格外の剛直に食い荒らされたそこは肉の縁がめくれてふっくらと盛り上がり、赤茶色に変色して縦にぱっくりと割れてしまい、くぱくぱと口を半開きにさせて閉じきらないでいた。幼子に不釣り合いなのは見た目だけでなく、小さな身体を無理矢理犯したせいでボルサリーノはまともに歩けなくなってしまった。
サカズキが壊し、己のためだけに作り替えられ、サカズキなしでは生きられないボルサリーノの姿を見る度にサカズキは暗い愉悦に浸る。この子供は自分のものだ。他の誰にも渡さない。

「ボルサリーノ……」

「サカズキィ……早くぅ……おまんこ寂しいよォ〜」

ボルサリーノはサカズキの首に腕を回すと、甘えた声で強請った。

「……ああ」

サカズキは枕元に置かれた潤滑油を手に取ると、ボルサリーノの後孔に念入りに塗り込んでいく。
サカズキの太い指がボルサリーノの後孔に触れ、そのまま挿入するのかと思いきや、入口をくるくると円を描くようにしてなぞり始める。てっきり思い切り弄ってくれるのかと思いきや、もどかしい愛撫にボルサリーノは腰を揺らして催促を始めた。

「あっ♡やぁ……♡焦らさないでェ……♡♡♡」

「……そうじゃのう」

ぐぷ、と音を立てて指が一本侵入してくる。しかし、ボルサリーノが待ち望んだ前立腺には触れず、浅いところを解すように抜き差しされるだけだ。ボルサリーノは無意識のうちにサカズキの手首を掴み、もっと奥まで入れて欲しいとねだるが、サカズキは意地悪にも更に指を浅くしてしまう。

「ふ、うぅ〜……♡いじわるゥ……ッ♡♡♡おまんこ奥まで弄ってよォ……お゛ぉ゛っっ♡♡♡」

懇願の途中で突然、ゴリっと音がするほど強くボルサリーノの泣き所を押し潰され、ボルサリーノは脳天に突き抜けるような快感に目の前が真っ白になる。サカズキはさっきまで焦らしていたのが嘘のように、二本、三本と増やした指で前立腺をグリグリと押し込みながら抽挿を繰り返す。ボルサリーノはサカズキにしがみついて快感を逃そうとするが容赦なく責め立てられ、まるで女のように何度も何度も果ててしまう。

「あ゛っ♡♡♡やめ、っ♡♡やめてぇぇ♡♡♡イグっ♡またイッちゃうぅ〜〜〜ッッッ♡♡♡」

「なんじゃ、おどれの望み通りに弄ってやっとるんじゃろうが」

「ちがっ…♡指じゃなくてぇ、サカズキのおちんちん欲しいのォ♡わっしのことめちゃくちゃにしてェ♡♡♡」

「……はっ」

サカズキはボルサリーノの痴態を見て完全に勃起した陰茎を取り出すと、勢いよくボルサリーノの胎内に押し込んだ。

「ふぎゅぅぅぅぅ!?♡♡♡」

あまりの質量と熱量は、何度身体を重ねても息が出来なくなる程に苦しい。ボルサリーノの未熟な身体では到底受け入れきれない大きさだが、弛みきったボルサリーノの後孔は嬉々として肉棒を飲み込んでいる。
サカズキはボルサリーノの膝裏を抱えると、上から叩きつけるようにしてピストンをはじめた。

「ひぎぃっ!♡♡すご、♡♡♡おっきくてあついよォ……!!♡♡♡んほおおッ♡♡♡いきなり激しすぎりゅう〜〜ッ♡♡♡」

腰を打ち付けるたびに、ボルサリーノの薄い腹がボコボコとサカズキの剛直の形に沿って膨らんでいく。メリメリと狭い肉壁を無理矢理押し広げながら進んでいき、長大な肉棒を全て埋め込むとボルサリーノの結腸口に亀頭がみっちりと押しつけられる。それだけでも意識が飛んでしまいそうな程の衝撃だというのに、サカズキはボルサリーノの細い腰を掴むと、力任せに揺すりはじめた。

「おごぉッ♡♡♡あへっ♡♡♡あ゛ぁ〜〜……♡♡♡」

パンパンと肌を打つ乾いた音と共に、結合部からはゴチュッ♡ブチブチ♡とおよそ人体から聞こえてはいけないような淫猥な水音が響く。その度にボルサリーノは舌を突き出して喘いだ。

「お゛♡♡♡お゛ぉっ♡♡♡イグぅ♡♡♡イグイグイグッ♡♡♡」

肉棒が出し入れされるたびに前立腺と結腸をいっぺんに穿たれ、パンパンに張ったカリ首が腸壁を掻き回し、肉縁を捲り上げる。快楽と苦痛の狭間を行き来し、ボルサリーノは濁点混じりの汚らしい声を上げ続ける姿は娼婦も顔負けだ。

「んへぇ♡♡♡イくっ♡♡♡おほっ♡♡♡イグの止まらないよォ〜〜ッ♡♡♡」

ボルサリーノは獣のような叫びをあげ、再び絶頂を迎えた。しかし、ボルサリーノの幼い性器からは相変わらず透明な粘液しか出ていない。
射精を伴わない強烈なメスアクメに、ボルサリーノはサカズキに抱きついて泣き叫ぶ。小さなボルサリーノはサカズキの腹に爪を立てて耐えようとするが、そんなものは気休めにもならない。

「はぁ……ボルサリーノ、出すぞ……!」

「ふぁ♡だしてぇ♡♡わっしのなかにいっぱいちょうだい♡♡♡ああ゛ぁぁ〜〜ッッ♡♡♡」

どぷどぷと大量の精液がボルサリーノの中に注がれていく。熱い奔流を叩きつけられ、ボルサリーノは全身を痙攣させて悦んだ。

「んおぉ……♡♡♡おなかのなかあちゅい……♡♡♡赤ちゃんできちゃう……♡♡♡」

ボルサリーノはサカズキの精子を胎の奥で受け止め、愛おしそうに下腹部を撫でている。サカズキは身体を起こして胡座をかくと、ボルサリーノをその上に跨らせた。

「あっ……♡」

対面座位の体勢になり、ボルサリーノは期待に胸を躍らせる。甘えるようにサカズキの硬い腹に頬ずりをするボルサリーノをあやしながら、サカズキは軽々とボルサリーノの身体を持ち上げて己の剛直の上に落とした。

「あ゛っ!?♡♡♡」

自重でより深くまで一気に貫かれ、ボルサリーノの視界にはチカチカと星が舞う。そのままサカズキはボルサリーノの身体を上下させ、何度も何度も繰り返し責め立てた。

「おっ♡♡♡おほォっ♡♡♡きもちいいっ♡♡♡もっとついてぇぇ♡♡♡」

「っ、……はっ」

サカズキはボルサリーノの小さな尻を掴み、まるでオナホールを扱うかのようにキツく締まる後孔に思うまま肉棒を突き立てる。串刺し状態で揺さぶられるボルサリーノは背中と不自由な脚をピンと伸ばし、涙や鼻水で顔をぐちゃぐちゃにして善がり狂っていた。

「ひぎぃっ!♡♡♡イグぅ♡♡♡またイッちゃうぅぅ〜〜〜〜ッッ!!!♡♡♡」

サカズキの身体に抱きつき、ボルサリーノは今日何度目かもわからない絶頂を迎える。激しく蠕動する腸壁に誘われるまま、サカズキは結腸にしっかりと狙いを定めて二度目の精を放つ。

「ふーっ……、」

「おぉ……♡♡♡あつい……♡♡♡おなかいっぱいだよォ〜……♡♡♡」

二回目とは思えない大量で濃厚な精液に満たされ、心做しかボルサリーノの胎がぽってりと膨れている。サカズキがゆっくりと肉棒を引き抜くと、栓を失った後孔からどろりと白濁が溢れ出る。

「あへぇ……♡♡♡」

ボルサリーノは余韻に浸るようにピクピクと震えていた。身体を布団に横たえさせると、ボルサリーノは不随意に痙攣しながら虚空を見つめていた。
サカズキは自分もすぐ横に寝転ぶと、その巨躯を縮こめて汗ばんだボルサリーノの腹に顔を埋める。
母親との思い出などないはずなのに、そんなサカズキの姿が母親に縋る幼子のように思えて、朦朧とした意識の中でボルサリーノは力を振り絞って細腕でサカズキの頭を抱き寄せた。

「いいこ、いいこ。サカズキはいいこだねェ」

サカズキの頭を撫でながら、ボルサリーノは囁く。しばらくそうしていると、規則的な呼吸音が聞こえてきた。
普段通りに見えても、やはり仕事が大変なのか、珍しくサカズキの方が先に眠ってしまったようだ。
サカズキを抱きしめたまま、ボルサリーノも目蓋を閉じる。
傍から見たら歪な関係の二人だが、こうして肌を合わせて眠る瞬間が、ボルサリーノは堪らなくしあわせだった。

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