ブルーベリージャム
「んーっ!」
さっきからジャムのビンと格闘している芽依
紅茶飲むんだろうね
最近、ブルーベリージャムを入れるのにハマってるみたいだから
「むかつく…」
「(んふっ、可愛い)」
開かなくてイライラしてるよ
「和也ー」
「ん?」
「開けて?」
「いいよ。貸して?、はい」
「ありがとー」
「俺も飲みたいな、紅茶」
「用意するね」
お湯を沸かして、おそろいのマグカップに紅茶を淹れる
「なんでビンオープナーもらってきてくれなかったの?」
「あぁ、夜ふかし見たの?」
「私のこといっぱい喋ってた」
「だってきかれるんだもん」
「きかれてないことも喋ってた!」
「はいはい、ごめんね」
本当いちいち可愛いなぁ
「俺が開けれるからいらないでしょ、ビンオープナーとか」
「それマツコさんも言ってた」
はい、と俺の前に紅茶を置いて隣に座る
「和が出てる番組見てたら、結構な割合で私のこと話してる気がする」
「あー、そうかも」
「見るの恥ずかしいもん」
「じゃあ見なきゃいいじゃない」
ニノさんとかチェックされてるの見ると、俺も恥ずかしいし
「んー、でも見たいもん」
和也のこと好きだから、と小声で言う
「小声でもばっちり聞こえてるからね」
「んふふ」
「俺も芽依のこと好きだからいっぱい話しちゃうんだもん」
ふざけてるでしょ、と紅茶をひとくち
「本当だよ?」
そうやってマグカップを両手で持つのとか
ビンが開かなくて頑張ってるのとか
「可愛くて自慢したくなっちゃうの」
「…やめてよ」
照れる芽依を見て、俺も紅茶をひとくち飲む
ブルーベリージャム
(「甘いね」)
(「美味しくない?」)
(「いや、美味しいよ」)