「んじゃあもう寝るわ」
「あぁ、そうか。明日朝一で福岡か」
「そやねん。マネージャーと2人で行かなあかん(笑)」
「そりゃあんた京都からやしな(笑)。もう、はよ寝えや」
「はぁい」
今日は雑誌の撮影の関係で京都に来ていたので、久々に実家に帰ってきました。
明日はマネージャーと2人で飛行機…さみしいな(笑)。
「あ、翔ちゃんに連絡しとこ」
朝、いつも私が起こしているから少し不安になる。
ちゃんと起きれるのかな…。
『明日寝坊しないようにね!』とLINEを送る。
すると、1分もしないうちに『わかってるよ(笑)』と返ってきた。
これで寝坊したらシャレになんないね(笑)。
〜翌日〜
「みんなって先に福岡入ってるの?」
「芽依ちゃんが着く頃には入ってる」
「そっかぁ」
空港に向かう車内。マネージャーと2人きりです。
翔ちゃんたちもそろそろ雲の上かなー。
プルルルルル…
「…!びっくりしたー(笑)。はい」
『渡辺さんですか?』
「そうだけど…そんな慌ててどうしたの?」
『櫻井さんが電話に出ないんです!』
「えぇ?なんで?」
『わかってたら連絡しませんよ!なんか知りませんか?』
翔さん…これまさかのやっちゃったやつですか?
「あのー、多分なんですけど、寝坊じゃないですかね」
『寝坊?ですか』
「うん…。いつもは私がいるからそんなことはないんだけど、昨日から京都にいたから…。昨日『寝坊しないでね!』とは言ったんだけど、やっぱりか(笑)。ほんとごめんなさい」
『いやいや、渡辺さんのせいじゃないんで。わかりました。なんとしてでも起こして福岡に向かいます』
「ごめんね。こっちからも電話してみるから」
そう言って電話を切った。すぐ翔ちゃんの番号に掛けてみるけど、繋がらない。家の電話に掛けても同じだった。
「絶対寝てる(笑)」
「翔くんが寝坊なんて珍しい(笑)」
「最近はずっと起こしてたからなー。自分で起きるってことがなくなったからだろうね(笑)」
「まーた惚気?(笑)。ほら、もう着いたからそろそろ携帯使うのやめなさい」
お母さんみたいなマネージャーに怒られる。惚気だなんてそんなつもりじゃなかったのに。
最後に一回翔ちゃんに掛けて繋がらないことを確認してから電源を切った。