「にのみさんにのみさん!」
「どしたの。楽しそうだね」
「あのね、今日ね、WOWOWで『ストロベリーナイト』やるから一緒に見ませんか!」
『ストロベリーナイト』は芽依の好きな俳優さんと俺の好きな女優さんが出ているドラマ。
「いいけど…翔ちゃんはいいの?」
「もちのろん!翔ちゃんの許可は昨日取ってありまーす」
プロポーズされてから一緒に住んでるから、邪魔しちゃ悪いと思って聞いてみたけど、その心配はいらなかった。
「しかもね、翔ちゃんいないの!」
「なんか悪いことしてる気分ね(笑)」
「にのみさん?芽依ちゃんに手出したら許さないからね?」
目が笑ってない翔ちゃんが近づいてくる。
「人妻取るような趣味ありませんよ(笑)」
「あくまで『ストロベリーナイト』見るだけに来るんだからな!」
わかってるのに、すごい念押ししてくる。重いね。
「わかってるよ。んじゃ翔さんお先」
「翔ちゃん頑張ってね!起きて待ってるから」
「にのと絶対変なことすんなよ?」
「わかったから(笑)」
ファンやってます
(ほんと菊田さんかっこいい!)
(私も姫川主任みたいな人になりたい)
(芽依には無理だね)
(にのみさんひどい)