きたかも!?

「わ、しぃちゃん火見ててね」


「わかったから(笑)。芽依はあっちで座ってて」


「もー。そんな過保護になんなくても… 」


本日はわたしのおうちでしぃちゃんとまったりのんびりデーです。(笑)


翔ちゃんがお仕事でいなくても、過保護な親友がいるのであまり変わりません(笑)。


「よいしょっと…」


ソファーに座り、テレビをボーッと眺めていると、突然下着の中が気持ち悪くなる感覚に襲われた。


「え!?なに?」


「なにが?どしたの?」


もしかして、、もしかすると来たのかもしれない。


「しぃちゃんごめん。タクシー呼んでもらってもいい?」


「だからどうしたのってば」


「…もしかしたら破水したかもしんない」


普通は陣痛が来てから破水するものなんだけど、こういうパターンもあると聞いたことがある。


タクシーはしぃちゃんに任せてわたしは病院と実家に電話を掛けた。


親は「今から向かう」って行ってくれたし、とりあえず病院に向かおう。


「芽依!タクシーあと5分くらいって!」


「わかった。ありがとねしぃちゃん」


しぃちゃんにお礼を言って、最後にあの人に電話をかける。

今仕事中かなぁ…。


『…もしもし?どした?』


「翔ちゃん?私、さっき破水しちゃってね、今から病院行ってくる」


『え!?なに?破水!?嘘だろ!?』


「本当だってば(笑)。今仕事中でしょ?終わったらでいいから病院来て?」


『終わってからって…無理!今から行くから!』


「あのね、翔ちゃん1人で仕事してるわけじゃないでしょ?あなたがいないことで何人の人に迷惑掛かると思ってんの。私はまだ陣痛も来てないから、仕事してから来てください(笑)」


『でも…』


「いいから働いてこい!収録ほったらかしてきたら怒るから!」


「よかったの?櫻井さん」


「うん。病院行くことは伝えたし大丈夫」


「そっか。じゃあタクシー来たし行こうか。歩ける?」


「うん。ありがとう」


こうしてしぃちゃんと共に病院行きのタクシーに乗った。



仕事場に芽依がいなくなってから早1ヶ月。

ようやく男5人の楽屋にも慣れてきた頃の楽屋にて事件は起こった。


それはある撮影の待ち時間。俺の携帯に電話が掛かってくることから始まった。


「翔ちゃん携帯鳴ってるよー」


「あ、芽依」


芽依からの電話に出ようとしたにのを阻止して電話に出る。


「

もしもし?どした?」


『翔ちゃん?私、さっき破水しちゃってね、今から病院行ってくる』


衝撃的なことを『今日のご飯なにがいい?』みたいなテンションで言ってくる芽依。


「え!?なに?破水!?嘘だろ!?」


『本当だってば(笑)。今仕事中でしょ?終わったらでいいから病院来て?』


「終わってからって…無理!今から行くから!」


そう言って電話を切ろうとすると、芽依からとんでもない答えが返ってきた。


『あのね、翔ちゃん1人で仕事してるわけじゃないでしょ?あなたがいないことで何人の人に迷惑掛かると思ってんの。私はまだ陣痛も来てないから、仕事してから来てください(笑)』


まぁ芽依らしい返しと言えばそうだけどさ…。でも普通ここで行くのが旦那の役目じゃないの?


「でも…」


『いいから働いてこい!収録ほったらかしてきたら怒るから!』


どうしようか迷っていると、芽依に怒られた。いや、怒るからと言ってる辺りまだ怒ってないか。


「芽依破水したの?陣痛は?」


「陣痛はまだって…どうしよう!俺!」


芽依には仕事してから来いって言われたけど、それどころじゃない。


そんなとき、楽屋のドアが慌ただしく開いて、全員の視線がそっちに向いた。


「翔さん!芽依破水したって…!」


入ってきたのは芽依のお兄さん。俺の義理の兄にあたる人。

ディレクターさんで、よく仕事も一緒になる。


「僕もさっき連絡きました。今から病院向かうって」


「なら行ってやってください!芽依には行かせるなって言われてたんですけど…。あいつそういうとこ素直じゃないから」


「ほら!翔ちゃん早く!」


「来るなって言ってるけど、本当は来て欲しいって思ってることぐらい翔くんならわかるだろ。行ってこい」


「いいの?」


「焦って事故るの怖いから、マネージャーに車出してもらってね?(笑)」


「俺らもあとから行くからさ」


「ありがとっ…!行ってくる!」


メンバーと義理兄さんに後押しされて、俺はマネージャーの車で芽依がいつも行っていた病院に向かった。