きたかも!?

わ、しぃちゃん火見ててね


「わかったから(笑)。芽依はあっちで座ってて」


もー。そんな過保護になんなくても…


本日はわたしのおうちでしぃちゃんとまったりのんびりデーです。(笑)


翔ちゃんがお仕事でいなくても、過保護な親友がいるのであまり変わりません(笑)。


よいしょっと…


ソファーに座り、テレビをボーッと眺めていると、突然下着の中が気持ち悪くなる感覚に襲われた。


え!?なに?


「なにが?どしたの?」


もしかして、、もしかすると来たのかもしれない。


しぃちゃんごめん。タクシー呼んでもらってもいい?


「だからどうしたのってば」


…もしかしたら破水したかもしんない


普通は陣痛が来てから破水するものなんだけど、こういうパターンもあると聞いたことがある。


タクシーはしぃちゃんに任せてわたしは病院と実家に電話を掛けた。


親は「今から向かう」って行ってくれたし、とりあえず病院に向かおう。


「芽依!タクシーあと5分くらいって!」


わかった。ありがとねしぃちゃん


しぃちゃんにお礼を言って、最後にあの人に電話をかける。

今仕事中かなぁ…。


…もしもし?どした?


翔ちゃん?私、さっき破水しちゃってね、今から病院行ってくる


え!?なに?破水!?嘘だろ!?


本当だってば(笑)。今仕事中でしょ?終わったらでいいから病院来て?


終わってからって…無理!今から行くから!


あのね、翔ちゃん1人で仕事してるわけじゃないでしょ?あなたがいないことで何人の人に迷惑掛かると思ってんの。私はまだ陣痛も来てないから、仕事してから来てください(笑)


でも…


いいから働いてこい!収録ほったらかしてきたら怒るから!


「よかったの?櫻井さん」


うん。病院行くことは伝えたし大丈夫


「そっか。じゃあタクシー来たし行こうか。歩ける?」


うん。ありがとう


こうしてしぃちゃんと共に病院行きのタクシーに乗った。



仕事場に芽依がいなくなってから早1ヶ月。

ようやく男5人の楽屋にも慣れてきた頃の楽屋にて事件は起こった。


それはある撮影の待ち時間。俺の携帯に電話が掛かってくることから始まった。


翔ちゃん携帯鳴ってるよー


あ、芽依


芽依からの電話に出ようとしたにのを阻止して電話に出る。




もしもし?どした?


翔ちゃん?私、さっき破水しちゃってね、今から病院行ってくる


衝撃的なことを『今日のご飯なにがいい?』みたいなテンションで言ってくる芽依。


え!?なに?破水!?嘘だろ!?


本当だってば(笑)。今仕事中でしょ?終わったらでいいから病院来て?


終わってからって…無理!今から行くから!


そう言って電話を切ろうとすると、芽依からとんでもない答えが返ってきた。


あのね、翔ちゃん1人で仕事してるわけじゃないでしょ?あなたがいないことで何人の人に迷惑掛かると思ってんの。私はまだ陣痛も来てないから、仕事してから来てください(笑)


まぁ芽依らしい返しと言えばそうだけどさ…。でも普通ここで行くのが旦那の役目じゃないの?


でも…


いいから働いてこい!収録ほったらかしてきたら怒るから!


どうしようか迷っていると、芽依に怒られた。いや、怒るからと言ってる辺りまだ怒ってないか。


芽依破水したの?陣痛は?


陣痛はまだって…どうしよう!俺!


芽依には仕事してから来いって言われたけど、それどころじゃない。


そんなとき、楽屋のドアが慌ただしく開いて、全員の視線がそっちに向いた。


「翔さん!芽依破水したって…!」


入ってきたのは芽依のお兄さん。俺の義理の兄にあたる人。

ディレクターさんで、よく仕事も一緒になる。


僕もさっき連絡きました。今から病院向かうって


「なら行ってやってください!芽依には行かせるなって言われてたんですけど…。あいつそういうとこ素直じゃないから」


ほら!翔ちゃん早く!


来るなって言ってるけど、本当は来て欲しいって思ってることぐらい翔くんならわかるだろ。行ってこい


いいの?


焦って事故るの怖いから、マネージャーに車出してもらってね?(笑)


俺らもあとから行くからさ


ありがとっ…!行ってくる!


メンバーと義理兄さんに後押しされて、俺はマネージャーの車で芽依がいつも行っていた病院に向かった。