※やや下品



「傑おはよー」
「……ああ、おはよう。寝癖ついてるよ」

寝起きのとろりとした顔のまま教室に入ってきたなまえ。ほんのちょっと跳ねた髪がかわいいが、瞼の開ききらない表情は気だるげでどこか色っぽい。朝からそんな色っぽい顔で大丈夫なのだろうか? 襲われるんじゃないかと心配になるからちゃんと顔を洗ってからきて欲しい。

「今日はいつにも増して眠そうだね」
「昨日悟の部屋でゲームしててさあ、気付いたら床で寝落ちしてたんだよね」

身体いてー、と言って腰をさするなまえの、その細い腰に釘付けになる。何なんだその細さと薄さ。自分や悟より明らかに華奢なそれは、もちろん男の体格ではあるものの、庇護欲が湧くと言うか、もうありのまま正直に言ってしまえばエロい。何回か風呂上がりや着替えでインナー姿を見たことがあるが、それがやたらと身体の線をそのままに見せるようなぴったりとしたもので、2秒と見つめられなかった。頭の中で連写したので問題はないが。

というか悟が羨ましいを通り越して憎い。でも私はなまえと同じ部屋で一夜を明かす(語弊)なんてことになったとき何もしない自信はないので参加できない。

「何のゲームをしてたんだ?」
「桃鉄。アイツ容赦ねえの。俺の嫌がるとこばっか突いてきてさあ」
「……そうか」

いや、分かってる。深い意味なんてない。ゲームだ。間違いなくゲームの話なんだが、言葉のチョイスに悪意が無いか? 無いか。そうか。あったらあったで八つ当たりとして悟に表へ出ろと言わなければいけない。

いや、だって、嫌がるとこを突くとか。私だったら善いところだけ攻めるのになとか、思うだろう。呪術師だって健全な男子高校生なんだ。エロいことはそれなりに考える。それが片思いの相手なら尚更。

「まあ最後の方はギリギリだったし、2回やったのにリベンジだっつって結局そのまま寝かせてくれなくてさ」
「……へえ」
「傑は次、いつが休み? 今度3人でしようよ」
「…………そうだな」

3人で? 何を? いかがわしい方向にしか聞こえないので本当にやめてほしい。

書きかけ供養。キャラが一人で悶々とするのが好きなのでこういうのばかり浮かんでしまう…
夏油傑は絶対ムッツリ