糸師冴に向ける激情を幼馴染の男主に向けてしまい酷くしてしまって拗れる糸師凛の話



冴のことが殺したいぐらい憎いけど昔の優しくされた記憶もあるしで情緒ぐちゃぐちゃな凛が、凛のことを心配した男主を無理やり犯すところから始まるお話。



男主は酷くされてもなんだかんだ凛をほっとけなくて、そうする内に凛の脆さとかにどうしようもなく惹かれていくんだけど、ある日「兄ちゃんと話して、和解、した」って言いにくそうだけどホッとしたような表情で言う凛を見て「(あぁ、もう俺は要らないってことか)」って思って凛から距離を取る男主。

その日から凛のこと避けるんだけど散々抱かれた身体は自慰ではうまく発散しきれないし何より誰かに必要とされて酷くされて上書きしてもらって忘れたいって思って、出会い系サイトに登録して知らない男との約束取り付ける。男と会ってホテルでまず男にシャワー譲ってベッドでぼーっとしてたら、凛から電話がかかってきて、やっぱり知らない男に抱かれる不安とかは拭いきれなくて反射的に電話に出てしまう。
「…もしもし」『やっと出やがったな…!今どこだ』「…」『家行っても居ねえし、』「ホテル」『…は?』
ああ言うつもりなかったのになって思って電話を切るとまたすぐ凛から電話かかってきてホテルの場所を聞かれて、相手がシャワー浴びてるから何も言わずに帰るのは…って律儀に言えば『抱かれやがったら相手の男を殺す』って言うその声に本気さを感じてお金を置いてホテルを後にする。
ちょうど駅で凛に捕まって、ああこれ殴られるかもなと身構えていると骨が軋むぐらい抱きしめられる。
「…んで、こんなことした」独り言みたいに呟く凛の声があまりに小さくて少し震えていて、自分のしたことは間違っていたと気付く男主。
「冴と仲直りしたら、もう俺、要らないんだと思って」「は…っ?」「でも一人だとうまくできなくなってて、あと凛のこと忘れるのもちょっと無理そうだったから、誰かに抱かれれば気持ちよくなれて、凛のこともちょっと忘れられるかなって、思った」ごめん、と最後に謝れば身体が離れて、さすがに引かれたかなと思ってたら手引かれてラブホに無理やり連れていかれる。

今はどうしても凛には抱かれたくなくてラブホの一室で「凛とはもうしない」とはっきり言えば「何もしねえから、話だけ聞け」ベッドの上で縋るように抱きしめられた。初めての時は衝動だったけど何度も抱く内に好きになったこと、兄を負かして認めさせることが人生の唯一だったけど男主がいれば少し感情が穏やかになると気付いて、憎悪だけだった頭の中に男主に触れる幸福が生まれたと話す凛。

なんやかんや話してもう一回「好きだからどこにも行くな」と伝える凛に戸惑いながらも頷いて、その日は本当に何もせずに抱きしめて寝るだけ。
…だったんだけど男主は自慰できず溜まってたから凛の匂いで勃っちゃって、凛も寝れなくて起きてたからそれに気付いて我慢できなくて結局朝まで甘々セッする話