二次試験 豚の丸焼き
二時試験会場と思われる建物の前で、開始時間を待つ受験生達。
緊張が走る中、建物に備え付けられている時計が12時を示した瞬間その扉が開く。
中にいたのは大柄な男性と細身の若い女性の2人。
「おまたせ〜。
どう?お腹はだいぶ空いてきた?ブハラ」
女性の方のその質問に男が答える前に彼のお腹が鳴る。
「聞いての通りもうペコペコだよぉメンチ…」
「てなわけで、二次試験の審査は私たち美食ハンターが担当するわ。」
そして二次試験の試験内容が料理と聞いて、受験生たちからは不満が溢れ出した。
しかし、試験管が文句のある奴は帰ればいいという発言によって沈黙が訪れる。
「アッシュさんは料理得意?」
「うーん、人並みにって感じかな。」
犬同伴のお店は多くないため、泊りがけの仕事の時は基本自炊である。
そのため一人暮らしでも生きてけるくらいの料理は作れる。
それよりもナチュラルにゴンとキルアの間に立ち、ゴンに話しかけられてる状況の方に驚いている。
「(キルアの友達と仲良くなる予定はないしなあ。)」
あまり仲良くして小太郎との仲を深められてしまうとアレの制約上あまり良くない。
しかしここで離れるのもあまりに不自然でもある。
「そんじゃあ俺のお題は、豚の丸焼き!」
男の試験管のその言葉で二次試験は始まった。
「わんっ!わんっ、わんっ!」
「ダメ」
お題の豚の丸焼きを作るため豚を探しに森に入ればすぐに豚は見つかった。
内臓などの処理は面倒だったので、そのまま丸焼きにしている。
が、そこで問題が発生した。
小太郎が豚の丸焼きに興味を持ってしまった。
「小太郎には後で作ってあげるから。これはダメ。」
「くぅーん…」
しょんぼり耳を伏せてこちらも見上げる小太郎
「ぐっ…。その目は、卑怯だ…。」
しかしここで負けては試験に落ちてしまう。
ヨルイは心を鬼にして小太郎を無視し、試験管へと豚の丸焼きを持って行ったのであった。
そして、71名がメンチの二次審査に進んだ。
しかし、メンチの課題の料理は非常にマイナーなものだった。
「私のメニューはスシよ!!」
「…まじかよ。」
受験者達はスシ、という聞いたことない料理名にただただ困惑している。
それも当然である。スシはある島国固有の伝統料理であり、その島国さえ聞き覚えのない者がほとんどである。
たまたまヨルイは父親を連れて食べに行ったことがあり、作り方も知っている。
が、本来スシは習得までに非常に長い年月を必要とする料理である。
「なーアッシュ〜。」
「キルア、少しは自分で考えなさい。」
「やっぱりスシが知ってんのか!?」
「すごいアッシュさん!」
「2人とも声がでかい…。
スシが何かは知ってる。でも素人が作れる料理じゃない。」
「でもさ、さっきの豚の丸焼きかなり甘めの採点だったじゃん!行けるかもしれねえぜ!」
言われてみれば、黒焦げの豚にさえ合格を与えていた。
「…わかった。じゃあまず外に行って必要なものを取りに行こう。」
「「わかった!」」
わざわざ他の受験者に教える義理はないので2人を連れ、魚を取りに行こうとした矢先、
「魚ぁ!?ここは森ん中だぜ!?」
レオリオの盛大な声が響き渡った。
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戻る緊張が走る中、建物に備え付けられている時計が12時を示した瞬間その扉が開く。
中にいたのは大柄な男性と細身の若い女性の2人。
「おまたせ〜。
どう?お腹はだいぶ空いてきた?ブハラ」
女性の方のその質問に男が答える前に彼のお腹が鳴る。
「聞いての通りもうペコペコだよぉメンチ…」
「てなわけで、二次試験の審査は私たち美食ハンターが担当するわ。」
そして二次試験の試験内容が料理と聞いて、受験生たちからは不満が溢れ出した。
しかし、試験管が文句のある奴は帰ればいいという発言によって沈黙が訪れる。
「アッシュさんは料理得意?」
「うーん、人並みにって感じかな。」
犬同伴のお店は多くないため、泊りがけの仕事の時は基本自炊である。
そのため一人暮らしでも生きてけるくらいの料理は作れる。
それよりもナチュラルにゴンとキルアの間に立ち、ゴンに話しかけられてる状況の方に驚いている。
「(キルアの友達と仲良くなる予定はないしなあ。)」
あまり仲良くして小太郎との仲を深められてしまうとアレの制約上あまり良くない。
しかしここで離れるのもあまりに不自然でもある。
「そんじゃあ俺のお題は、豚の丸焼き!」
男の試験管のその言葉で二次試験は始まった。
「わんっ!わんっ、わんっ!」
「ダメ」
お題の豚の丸焼きを作るため豚を探しに森に入ればすぐに豚は見つかった。
内臓などの処理は面倒だったので、そのまま丸焼きにしている。
が、そこで問題が発生した。
小太郎が豚の丸焼きに興味を持ってしまった。
「小太郎には後で作ってあげるから。これはダメ。」
「くぅーん…」
しょんぼり耳を伏せてこちらも見上げる小太郎
「ぐっ…。その目は、卑怯だ…。」
しかしここで負けては試験に落ちてしまう。
ヨルイは心を鬼にして小太郎を無視し、試験管へと豚の丸焼きを持って行ったのであった。
そして、71名がメンチの二次審査に進んだ。
しかし、メンチの課題の料理は非常にマイナーなものだった。
「私のメニューはスシよ!!」
「…まじかよ。」
受験者達はスシ、という聞いたことない料理名にただただ困惑している。
それも当然である。スシはある島国固有の伝統料理であり、その島国さえ聞き覚えのない者がほとんどである。
たまたまヨルイは父親を連れて食べに行ったことがあり、作り方も知っている。
が、本来スシは習得までに非常に長い年月を必要とする料理である。
「なーアッシュ〜。」
「キルア、少しは自分で考えなさい。」
「やっぱりスシが知ってんのか!?」
「すごいアッシュさん!」
「2人とも声がでかい…。
スシが何かは知ってる。でも素人が作れる料理じゃない。」
「でもさ、さっきの豚の丸焼きかなり甘めの採点だったじゃん!行けるかもしれねえぜ!」
言われてみれば、黒焦げの豚にさえ合格を与えていた。
「…わかった。じゃあまず外に行って必要なものを取りに行こう。」
「「わかった!」」
わざわざ他の受験者に教える義理はないので2人を連れ、魚を取りに行こうとした矢先、
「魚ぁ!?ここは森ん中だぜ!?」
レオリオの盛大な声が響き渡った。
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