ヌメーレ湿原
「ヌメーレ湿原、通称“詐欺師のねぐら“。
二次試験会場にはここを通っていかなければなりません。
この湿原にしかいない奇怪な動物達、その多くが人間をも欺いて食料にしようとする狡猾で貪欲な生き物です。
十分注意してついてきてください。
騙されると、死にますよ。」
サトツがそう言い終わると同時に、今まで走ってきた地下通路の出口が閉まる。
そして、再びサトツが歩き出そうとしたその時、叫び声が響いた。
「騙されるな…っ!そいつは、
嘘をついている!!!
そいつは偽物だ!俺が本当の試験管だ!
」
突如現れた人物のその言葉に、受験生はざわめき出す。
「こいつを見ろ!」
そう言って物陰から引っ張り出してきたのは顔が人間の猿だった。
「わあっ、サトツさんそっくり!」
「え、どの辺が?」
ゴンの感性はよくわからないが、あの手足の細い貧相な猿はサトツ似らしい。
その猿は人間に化けて騙し、他の生き物と協力して狩をするそうで、試験管のサトツの正体はこの猿で受験生を騙し喰らおうとしていたのだという。
騙されるなと言われたばかりなのに何人かの受験生はサトツを疑い始める。
しかし次の瞬間、サトツと男にトランプが飛んでいく。
「ふふっ、なるほどなるほど…
これで決定、そっちが本物だね。」
サトツはそれを受け止め、男は体に刺さり絶命する。
「試験管と言えども審査委員会から依頼されたハンターが無償でつくもの…我々が目指すハンターの端くれともいうものが、あの程度の攻撃を防げないはずないからね。」
「褒め言葉として受け取っときましょう。
しかし、次からはいかなる理由でも私への攻撃は試験管への反逆行為とみなし即失格とします。
いいですね?」
こうして本物の試験管がはっきりし、ようやく試験が再開される。
足場はぬかるみ、霧で少し前の受験生の影を頼りに走っていく。
「(霧が深い…。
そしてあのピエロ、この霧に乗じて何人か殺すな)」
関わりたくないのでヒソカより前の方で走るヨルイ。
一瞬キルアが巻き込まれないかと考えたが、早く小太郎をバッグから出してあげたい。先程から小太郎は慣れない土地と何時間もバッグから身動きが取れないことのストレスで低く唸っている。
弟が相棒か。天秤は後者に傾いてしまった。
「ごめんね小太郎。もう出て大丈夫だよ。」
無事二次試験会場につき、ようやく小太郎をカバンの外から出してやる。
嬉しそうに土の感触を楽しみながら周囲の匂いを嗅いでいる。
そこで改めてヨルイは受験者を確認すればギタラクルとキルア、ゴンたちも見つけられた。
「ワンっ!」
小太郎もキルアを見つけたのか、そちらへ駆けて行く。
そのままキルアに飛びつきじゃれる。
「おっ!小太郎〜。元気だなお前。」
「なんだぁ?なんでまた犬がこんなところに。」
「アッシュさんの相棒で小太郎っていうんだよ!」
「このハンター試験にペットと参加とは随分余裕なこった。」
少々悪意のあるレオリオのその言葉に小太郎はキルアの腕の中でぐわっと口を開き歯茎を見せる。
「げ、オッサン。あんまりこいつの前でアッシュの悪口言わないでよ。」
「少なくとも絶対死なない位の余裕はあるかな。」
「アッシュさん!さっきぶり!」
「やあゴンくん。無事でよかったよ。
後ろの2人はゴンくんの仲間かな?」
先程嫌味を言ってきたサングラスをかけた男と、えらく中性的な顔立ちのものがゴンとキルアの他にそこにはいた。
「私はクラピカだ。アッシュと呼んでも?」
小太郎も気になったのか2人に近づきふんふん匂いを嗅いでいる。
そして満足したのかヨルイの元に戻る。
それを確認してからヨルイは答える。
「ああ、構わないよ。」
「俺はレオリオだ。さっきのは、そのだな、別に悪口つうか…」
「いいよ別に、気にしてない。
ところで…クラピカの性別ってどっちなんだい?」
「私は男だ!!!!」
そうして一次試験は無事に終わり、ヨルイ達は二次試験へと進んでいった。
後書き
ヒソカの台詞の語尾に絵文字付けたいけど文字化けする…
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戻る二次試験会場にはここを通っていかなければなりません。
この湿原にしかいない奇怪な動物達、その多くが人間をも欺いて食料にしようとする狡猾で貪欲な生き物です。
十分注意してついてきてください。
騙されると、死にますよ。」
サトツがそう言い終わると同時に、今まで走ってきた地下通路の出口が閉まる。
そして、再びサトツが歩き出そうとしたその時、叫び声が響いた。
「騙されるな…っ!そいつは、
嘘をついている!!!
そいつは偽物だ!俺が本当の試験管だ!
」
突如現れた人物のその言葉に、受験生はざわめき出す。
「こいつを見ろ!」
そう言って物陰から引っ張り出してきたのは顔が人間の猿だった。
「わあっ、サトツさんそっくり!」
「え、どの辺が?」
ゴンの感性はよくわからないが、あの手足の細い貧相な猿はサトツ似らしい。
その猿は人間に化けて騙し、他の生き物と協力して狩をするそうで、試験管のサトツの正体はこの猿で受験生を騙し喰らおうとしていたのだという。
騙されるなと言われたばかりなのに何人かの受験生はサトツを疑い始める。
しかし次の瞬間、サトツと男にトランプが飛んでいく。
「ふふっ、なるほどなるほど…
これで決定、そっちが本物だね。」
サトツはそれを受け止め、男は体に刺さり絶命する。
「試験管と言えども審査委員会から依頼されたハンターが無償でつくもの…我々が目指すハンターの端くれともいうものが、あの程度の攻撃を防げないはずないからね。」
「褒め言葉として受け取っときましょう。
しかし、次からはいかなる理由でも私への攻撃は試験管への反逆行為とみなし即失格とします。
いいですね?」
こうして本物の試験管がはっきりし、ようやく試験が再開される。
足場はぬかるみ、霧で少し前の受験生の影を頼りに走っていく。
「(霧が深い…。
そしてあのピエロ、この霧に乗じて何人か殺すな)」
関わりたくないのでヒソカより前の方で走るヨルイ。
一瞬キルアが巻き込まれないかと考えたが、早く小太郎をバッグから出してあげたい。先程から小太郎は慣れない土地と何時間もバッグから身動きが取れないことのストレスで低く唸っている。
弟が相棒か。天秤は後者に傾いてしまった。
「ごめんね小太郎。もう出て大丈夫だよ。」
無事二次試験会場につき、ようやく小太郎をカバンの外から出してやる。
嬉しそうに土の感触を楽しみながら周囲の匂いを嗅いでいる。
そこで改めてヨルイは受験者を確認すればギタラクルとキルア、ゴンたちも見つけられた。
「ワンっ!」
小太郎もキルアを見つけたのか、そちらへ駆けて行く。
そのままキルアに飛びつきじゃれる。
「おっ!小太郎〜。元気だなお前。」
「なんだぁ?なんでまた犬がこんなところに。」
「アッシュさんの相棒で小太郎っていうんだよ!」
「このハンター試験にペットと参加とは随分余裕なこった。」
少々悪意のあるレオリオのその言葉に小太郎はキルアの腕の中でぐわっと口を開き歯茎を見せる。
「げ、オッサン。あんまりこいつの前でアッシュの悪口言わないでよ。」
「少なくとも絶対死なない位の余裕はあるかな。」
「アッシュさん!さっきぶり!」
「やあゴンくん。無事でよかったよ。
後ろの2人はゴンくんの仲間かな?」
先程嫌味を言ってきたサングラスをかけた男と、えらく中性的な顔立ちのものがゴンとキルアの他にそこにはいた。
「私はクラピカだ。アッシュと呼んでも?」
小太郎も気になったのか2人に近づきふんふん匂いを嗅いでいる。
そして満足したのかヨルイの元に戻る。
それを確認してからヨルイは答える。
「ああ、構わないよ。」
「俺はレオリオだ。さっきのは、そのだな、別に悪口つうか…」
「いいよ別に、気にしてない。
ところで…クラピカの性別ってどっちなんだい?」
「私は男だ!!!!」
そうして一次試験は無事に終わり、ヨルイ達は二次試験へと進んでいった。
後書き
ヒソカの台詞の語尾に絵文字付けたいけど文字化けする…
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