そしてゴンが粘り続けて三時間が経った。
ゴンの反応はどんどん鈍くなっていくが、決して参ったとは言わない。


「(初戦でこんなに時間がかかるってどういうこと?
退屈だし眠くなってきたわ…。)」


クラピカやレオリオは握り拳を作って何かに必死に耐えているようである。
ハンゾーへの怒りだろうか。
というか、今すぐ飛び出していきそうである。


「(これが友達思い、というやつなのだろうか。
でもこれはハンゾーが悪いのか?
ゴンが参ったと言わないからここまで痛めつけたわけで、試験のルール上普通なことだろうに。)」


分からない。
自分にはわからない感情だ。

仮に自分の家族が痛めつけられていたら?
迷わず相手を殺すだろう。




じゃあ友達は?




大切だ。
確かに彼は大切な存在である。

しかし、クラピカ達のような感情を抱くのか。





わからない。
助けを求められたら助けるだろう。

しかし、求められなかったら…?
自分は見殺しにするのだろうか。

彼を、俺は、見殺しにするのか。
助けられるのに求められなかったらそのままにするのか。

わからない。わからない。





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