最終試験
結局ゴンの頑固さに、ハンゾーが打つ手なしとなり、ハンゾーが負けを宣言した。
そして第二試合、クラピカvsヒソカの試合が始まった。
この試合で負けた方が俺の対戦者となるわけだが、圧倒的にヒソカが強い。
クラピカが参ったと言って終わり。
誰もがそう思ったはずだ。
しかし、
「僕の負けだ。」
宣言をしたのはヒソカ。
何を囁いたのかクラピカの動揺もすごい。
こちらからではヒソカの方の動きは読めなかった。
「(は?嘘だろ?
俺あのキモチワルイのと戦うの?)」
やつは普段と変わらないような表情でこちらを一瞥する。
しかしその目には明らかな興奮の色が見られた。
「うわー、気に入られてるんじゃない?」
「冗談でもそう言うのはやめなさい。」
試験落ちてもいいから殺していいかなマジで。
ハンゾーvsポックルが、ハンゾーの勝利で終わり遂に自分の番がやってきた。
相対したヒソカはこちらに近づき、右手を俺の左肩にのせ、耳元で囁いてくる。
「やあ。
君と戦えるなんて本当に嬉しいよ。」
のせられた手を払い退けると、大人しかった小太郎が唸り始める。
何か仕込まれたかなと思い凝をすれば、肩からヒソカの右手に向けて伸びる念の線が見えた。
「俺の気分は最悪だけどね。
小太郎、安全な場所に行きなさい。」
そう言うと、小太郎は真っ直ぐサトツのところに駆けていく。
やつも試験官の方には間違っても攻撃なんてしないだろうし安全ではある。
が、イルミの所に行かなかったのが意外だ。
「両者準備はよろしいですね。
では、はじめ!」
その言葉とともにヒソカは走り出し、そのまま近接戦になる。
ヒソカの足蹴りを避け、変形させた手で相手の喉元を狙う。
しかし難なく左手で軌道を変えられ当たらない。
「うーん、まあそんな簡単にはいかないよ」 ね。」
一度距離を取るが、逃さないとばかりにトランプを投げられた。
避けたはずだが、不自然にトランプの軌道が変わり右肩に刺さる。
「あれ?避けたはずなのに。」
その後も投げられたトランプは軌道を変え、避けたものは全て身体に刺さる。
「不思議だなぁ…。」
刺さるといっても流で防御しているので、傷は深くなくかすり傷程度だ。
凝をすればトランプが刺さった場所はすべてヒソカの手元と細い糸のようなもので繋がっていた。
「あー、なるほどね。」
「バレちゃったか。
というか器用だねぇ…。
トランプが全然刺さらない。」
流でトランプが刺さる場所に念を集中させてるからだろうか?
それよりこの糸鬱陶しいな…。
どうするか考えていたら突然体がヒソカの方に引っ張られる。
「うおっ、何これ?」
踏ん張るが、地面から足が離れてしまい飛ばされる。
「(この糸ただのマーキングじゃなくて伸び縮みするのか)」
引き寄せられた俺に向けて右ストレートが繰り出される。
それを左手でいなし、こちらはヒソカの顔面を右手で殴る。
見事決まり相手は吹っ飛ぶ。
「いいよ…本当に素晴らしいよ…。」
殴られて鼻血も出ているというのに、ニンマリと笑い、狂熱の目で見てくる。
その後もヒソカはトランプと体重を使った攻撃を繰り返す。
恐らくヒソカの発であるこの伸び縮みする念の糸は単純な仕組みだ。
しかし狡猾で頭が回る使い手だと厄介この上ない。
先ほどから龍でかすり傷程度にしているがそろそろ鬱陶しいし、頭が疲れてきた。
そしてかなりの威力で殴ってるというのにタフだな。
そもそもこのドMのようなヒソカに参ったと言わせるにはどうすればいいんだ?
痛めつけるだけじゃダメみたいだし、面倒だ。
ふと視界にギタラクルが入る。
その手には携帯。
立てた人差し指に疑問を感じ凝で見れば文字が浮かび上がる。
“親父にリアルタイムで送ってる”
「…は?」
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戻るそして第二試合、クラピカvsヒソカの試合が始まった。
この試合で負けた方が俺の対戦者となるわけだが、圧倒的にヒソカが強い。
クラピカが参ったと言って終わり。
誰もがそう思ったはずだ。
しかし、
「僕の負けだ。」
宣言をしたのはヒソカ。
何を囁いたのかクラピカの動揺もすごい。
こちらからではヒソカの方の動きは読めなかった。
「(は?嘘だろ?
俺あのキモチワルイのと戦うの?)」
やつは普段と変わらないような表情でこちらを一瞥する。
しかしその目には明らかな興奮の色が見られた。
「うわー、気に入られてるんじゃない?」
「冗談でもそう言うのはやめなさい。」
試験落ちてもいいから殺していいかなマジで。
ハンゾーvsポックルが、ハンゾーの勝利で終わり遂に自分の番がやってきた。
相対したヒソカはこちらに近づき、右手を俺の左肩にのせ、耳元で囁いてくる。
「やあ。
君と戦えるなんて本当に嬉しいよ。」
のせられた手を払い退けると、大人しかった小太郎が唸り始める。
何か仕込まれたかなと思い凝をすれば、肩からヒソカの右手に向けて伸びる念の線が見えた。
「俺の気分は最悪だけどね。
小太郎、安全な場所に行きなさい。」
そう言うと、小太郎は真っ直ぐサトツのところに駆けていく。
やつも試験官の方には間違っても攻撃なんてしないだろうし安全ではある。
が、イルミの所に行かなかったのが意外だ。
「両者準備はよろしいですね。
では、はじめ!」
その言葉とともにヒソカは走り出し、そのまま近接戦になる。
ヒソカの足蹴りを避け、変形させた手で相手の喉元を狙う。
しかし難なく左手で軌道を変えられ当たらない。
「うーん、まあそんな簡単にはいかないよ」 ね。」
一度距離を取るが、逃さないとばかりにトランプを投げられた。
避けたはずだが、不自然にトランプの軌道が変わり右肩に刺さる。
「あれ?避けたはずなのに。」
その後も投げられたトランプは軌道を変え、避けたものは全て身体に刺さる。
「不思議だなぁ…。」
刺さるといっても流で防御しているので、傷は深くなくかすり傷程度だ。
凝をすればトランプが刺さった場所はすべてヒソカの手元と細い糸のようなもので繋がっていた。
「あー、なるほどね。」
「バレちゃったか。
というか器用だねぇ…。
トランプが全然刺さらない。」
流でトランプが刺さる場所に念を集中させてるからだろうか?
それよりこの糸鬱陶しいな…。
どうするか考えていたら突然体がヒソカの方に引っ張られる。
「うおっ、何これ?」
踏ん張るが、地面から足が離れてしまい飛ばされる。
「(この糸ただのマーキングじゃなくて伸び縮みするのか)」
引き寄せられた俺に向けて右ストレートが繰り出される。
それを左手でいなし、こちらはヒソカの顔面を右手で殴る。
見事決まり相手は吹っ飛ぶ。
「いいよ…本当に素晴らしいよ…。」
殴られて鼻血も出ているというのに、ニンマリと笑い、狂熱の目で見てくる。
その後もヒソカはトランプと体重を使った攻撃を繰り返す。
恐らくヒソカの発であるこの伸び縮みする念の糸は単純な仕組みだ。
しかし狡猾で頭が回る使い手だと厄介この上ない。
先ほどから龍でかすり傷程度にしているがそろそろ鬱陶しいし、頭が疲れてきた。
そしてかなりの威力で殴ってるというのにタフだな。
そもそもこのドMのようなヒソカに参ったと言わせるにはどうすればいいんだ?
痛めつけるだけじゃダメみたいだし、面倒だ。
ふと視界にギタラクルが入る。
その手には携帯。
立てた人差し指に疑問を感じ凝で見れば文字が浮かび上がる。
“親父にリアルタイムで送ってる”
「…は?」
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