サトツという試験官が貸した一次試験は二次試験会場までついていくことだった。
ヨルイは試験中、小太郎を連れやすいようにと持ってきていたペットキャリーバッグに小太郎を入れ、現在走っている。


「(お、キルが話しかけた。)」


前方を走っていた三人組の1人に声をかけるキルア。
彼こそが試験前にヨルイが見つけたキルアと同い年っぽい男の子である。
そしてどうやら一緒に走ることが決まったようだ。


「(さてさて、彼はどこまでキルについていけるのか…)」


もし彼がハンター試験を乗り切れるだけの資質があるなら、親父達も納得するかも知れない。


「(にしてもどこまで走るんだこれ)」


試験会場に着く前、確か部屋ごと地下に移動した。その分を上がるするなら…考えるだけでそのめんどくささにため息が出る。先は長そうだ。


「あっ、いた!アーシュッ!」

「キル…?なんでここに…。」


キルア達はそこそこ前を走ってたはずなのに、いつのまにかすぐ近くを走っている。


「こいつはアッシュ!
俺の…兄貴…の友達!」

「(そういえば細かい設定考えてなかった)アッシュです。こっちは相棒の小太郎。」

「わんっ!」

「犬だ〜!可愛い〜!」

「で、こいつはゴン!さっき知り合ったんだ!」

「ゴン=フリークスっていいます。
よろしくお願いします!」

「よろしく。」

「なあアッシュ、アッシュはゴンの親父さんのことなんか知らねえの?」

「いきなり一体誰のことさ…」


聞けばゴンはハンターの父親を持っており、その父親のハンターって職業に興味があり、今回の試験を受けたらしい。
父親の名前はジン=フリークスというらしい。


「ジン=フリークス…?」

「知ってるの!?」

「(知ってるも何もかなり名の知れたハンターだが…)一度だけ、あったことがあるよ。」

「まじかよ!一体どこで…」

「…仕事の依頼で。詳しくは話せないけど。」


その言葉にキルアが、(依頼を)した側でかと口パクで聞いたが首を振っといた。


「(てことはゴンの親父はターゲットだったわけだ…どんだけ恨まれるようなことしたんだよ。)」

「彼とは揉めに揉めたんだけど最後は面倒になって依頼をキャンセルしたよ。」


二度とあんな依頼はごめんだと言えばゴンは申し訳そうに謝ってきた。


「親父が迷惑かけたんだ…なんかごめん…」


この時ゴンは、「ジンがヨルイに仕事の依頼をしたが依頼内容で揉めて、ヨルイの方から仕事をキャンセルした」と思った
が、正しくはキルアの


「(ゴンの親父さんの暗殺の依頼を兄貴が受けたが、中々殺せなかったから依頼主を殺したんだろな…)」


が正しかった。


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