妄想別館 弐号棟


チョウチンアンコウ その2


電車に揺られ揺られて海に着いた。
イモ洗いよろしく、人、人、人、さらにまた人。
夏場の海水浴場では、まあよくある光景だな。
「おい、あっちの岩場の先、ほとんど人がいないんだよ」
昨年もここに来たことがある、省吾が言った。
(省吾)「穴場だぜ」
(美月)「そんな場所があるんだ」
(優香)「人の少ない方がいいよね」
ということで、その場所に行ってみることにした。

しばらく岩の上を歩いていると、
(結衣)「あ、変な魚が死んでる」
フニャフニャの魚が岩の上にヘナヘナになっている。
みんなが近寄ってみると。
(美月)「これってチョウチンアンコウ?」
(優香)「アンコウ鍋の?」
そのようだな。
通常、深海にいる魚だが、死んで打ち上げられたのかな?
「頭についてる、棒みたいな釣り竿みたいな変なものは何なの?」
かがみこんで見ていた優香がボソッと言った。
(慎之介)「あれで魚をおびき寄せて、近づいたところをパクッと食べるんだよ」
釣り竿(誘引突起)だけはまだ新鮮でユラユラしながらおっ立っている。
(優香)「フーン」
彼女は竿を指でつまんで引っ張ったり突いたリしている。
あんなのを素手で触るって、結構、好奇心があるんだな。
しかし、これが一連の予兆だったとは、俺は気が付かなかった。

岩場をぬけると再び砂浜に出た。
さっきの場所と違って、人が誰もいない。
早速、適当な場所を選んでパラソルを立てて、荷物を置いて、
(新之助)「さあ、着替えようぜ」
(結衣)「あたしたちは、あそこの岩の陰で着替えるけど、絶対にのぞくんじゃないよ」
当然であるが・・・やっぱりしぶしぶと、
「わかってるよ」
変なマネをして、女性陣を不愉快にさせてしまっては最悪だ。
見たいのはやまやまだが、仕方がない。
俺たち男どもは、パラソルの荷物の横で、丸見えであるにもかかわらず着替えた。
やがて彼女たちも岩陰から出てきた。
3人ともビキニであった。
形容できないくらいすばらしいプロポーション。
それぞれが競うようにセクシーというかエロいというか。

だがしかし、特筆すべきは優香であった。
3人の水着を見ているうちに、
(慎之介)「おい、あれ」
(省吾)「あ!」
優香の水着からは、胸のポッチや乳輪、股の大事な線が透けて見える。
(壮太)「インナーを付けてないんじゃないのか」
そのとおりであった。
髪を結びながら仁王立ちになっている優香は美月に向かって、
(優香)「下(インナー)を忘れてきちゃったぁ」
と、のんきなことを言っている。
男たち、もちろん余計なことは言わない。
ガン見をしたいところだが、とりあえずチラチラ見ている。
慎之介はスマホを取り出そうかどうしようか迷っている様子だ。
(壮太)「おい、あせるなよ」
(省吾)「そうだよ、時間は十分にある」
(慎之介)「ああ、わかったわかった。そうするよ」
じっくり構えて待てば、すごくいい写真が撮れそうだ。
あからさまに変な素振りを見せれば、優香の機嫌を損ねるかもしれない。
しかし海に入り、泳ぎ始めるとさらにすごいことになった。
優香の乳首と割れ目はよりクッキリと目立つ。
というか水着がペタリと貼りついて、丸見えになっている。
しかし彼女は知らん顔だ。
楽しそうにはしゃいでいる。
気が付かないのか、わざとそうしているのか。
他の女性2人も特に何も言わない。
俺たちにとっては、かなりうれしい誤算であった。
もちろん、すばらしい写真もバッチリ撮りまくったがね。

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