ハプニング その6
夏希はうつむいていたが、キッとなって顔をあげると思い切ったように言った。
(夏希)「水着を着ないでやらない?」
「はぁ?!」
みんなは一瞬何を言っているのか理解しかねた。驚いて夏希を見るが彼女の顔は真剣そのもの。
(久美子)「え、え、水着を着ないって、裸でってこと」
(夏希)「そう。はずかしいけれど、もうこれで本当に最後だし、なにより見たがっている人が大勢いるの」
(理恵)「そ、それはないでしょ!」
(あかね)「いやだよ。そんな」
夏希は「そうだよね。それは当然だと思うけどさぁ・・・」
持っていた紙切れをパラパラと落とした。
それにはこう書かれていた。
『夏希のすべてが見たい』『夏希の小さなパイを見せて』『お願い、夏希裸になって』etc・・・
(夏希)「全部で15枚」
アハハ、と笑いだしたのは啓だった。
(啓)「15枚も。あたしは13枚来てたよ。あたしの裸を見たいんだってさ」
久美子も目を丸くしながら「えー本当かな。あたしも13枚来てた」
あかねも笑い出し「うそみたい。実はあたしにも来てた。14枚。裸が見たいっていうのばっかり」
理恵も「やんなっちゃうね。あたしにも13枚。1枚は犯人がわかっちゃたけど」
美江も「そうなんだ。やっぱりみんな同じだね」
美江も紙きれをパラパラと落とすが、1枚にはマジックでデカデカと『美江の全てを見たい』
驚く夏希ではあったが、ニッコリしながら、
(夏希)「みんなもなんだ。やっぱり見たがっている人は大勢いるんだね」
うつむいて「先生に怒られるのは、覚悟の上」
「あっ」と思う間もなく、衣装、手袋、ブーツ、そして水着と、身に着けている物、全部を脱ぎスててしまった。
身にまとっているのはメガネだけという、まさに完全なる裸、スッポンポンだ。
5人の目の前で仁王立ちになっている夏希は、昨日までの彼女とは別人だ。
恥じ入る気配はまったくなく、堂々とお〇ぱいやおマ〇コを晒している。
啞然と見ている理恵たちを、気にも留めずに続ける。
(夏希)「1日考えて覚悟を決めたの。在校生へのお礼というなら、こんなこともありかなぁなんて」
5人は夏希の決心がよほど固いものであると見て取った。
(夏希)「みんなに強制はしないよ。でもダメならあたし1人でもやるつもり・・・」
フフンと頷いた啓がすかさず前に出てきて、
啓が「いい度胸だね。あたしも付き合うよ」と、衣装をちぎるように脱いでしまった。
あかねも、フゥと息をついて「それじゃあたしも」
夏希に加えて啓とあかねも全裸になってしまった。
「キャッ、全部脱いじゃったよ!」
両腕で胸を隠しパタパタと足踏みをして、はしゃいでいる啓とあかねである。
(理恵)「ったく・・・ ここで隠したってしょうがないでしょ。どうするよ、久美子、美江」
理恵は想像した。
3人は裸で3人は水着で回っているところを・・・
(理恵)「すごくチグハグな舞台になりそうだよね」
美江と久美子は顔を見合わせていたが、苦笑すると、
(久美子)「はずかしいけど、付き合うか」
(美江)「しょうがない。でも大変な思い出になるな」
(理恵)「見たがってる人かぁ。結構いるもんねぇ。わかった、じゃあみんなでやろうよ」
(夏希)「ありがとう、みんな」
あと2分足らずでカーテンが上がる。
理恵たち3人も大急ぎで衣装を脱ぎ捨てて、素っ裸になってしまった。
6人は全裸で向かい合い、お互いの裸を見ていたが、
(美江)「さあ、みんな急いで準備しようよ」
我に返るとサッと指定の位置について、両隣の間隔を確認し、足の位置も固定し終えた。
もうそれぞれは背中合わせで、お互いの様子はわからないが、
あかねが背中越しに「準備、いえ、覚悟はいいね、みんな」と、叫ぶと、
夏希も後ろに向かって「大丈夫だよ」と声をかける。
(理恵)「観客の視線を浴びても動かないようにね」
(啓)「視線は無視よ。無視無視」
(久美子)「わかってるって、たったの2分ちょっとだもの」
(啓)「それじゃ久美子が動いたら針千本飲ましてあげるよ」
(久美子)「いいよそんなの。遠慮しておくね」
(啓)「遠慮するなって」
(美江)「針千本はさすがに厳しいかな。それじゃ、あんた坊主にでもなるかい?」
(啓)「え、坊主? 髪を切るのもちょっとぉ。爪ならいいよ」
(あかね)「それじゃ意味ないでしょ。そうだな、啓だったら大事な所を摘めるとか」
(啓)「は? なにいやらしいこと言ってんだい」
(あかね)「だってあんた露出癖あるでしょ」
確かにその通りである。みんなはうなずく。
図星であった。啓は赤くなってあわてながら「な、何言っての。失礼な!」と叫ぶ。
(理恵)「静かにしなよ。外に聞こえる。そうだなぁ、啓だったらそれぐらい摘めたほうがいいかもね」
(あかね)「そうそう、その方が控えめになるかも」
(啓)「な、なんてことを言ってるのよ。あっ!」
おもわず胸と股を押さえてしまった拍子によろめいてしまった。
ガタンと大きな音がした。
各自は背中を向けているので見えるわけではない、しかし状況は理解した。
(美江)「あ、ほらほら動いちゃったんじゃない」
(久美子)「大丈夫かい。本番まで1分もないよ」
啓はあわてて元の位置で姿勢を整え直した。
(啓)「だ、大丈夫だよ」
(あかね)「本当に?」
(啓)「しつこいな。本当だったら! わかったよそれじゃ・・・」
啓はためらっていたようだが、意を決したように言いきった。
(啓)「本間 啓は絶対動かないわ。もし動いたら、久美子、あんたあたしのおマ〇コを切っていいよ。本気だぞ」
(美江)「ブッ!バカ!」
(理恵)「まあ、本当に言ってしまったわ!」
(夏希)「ちょっと何よ。いやらしい。あんたたち何考えてんのよ」
(啓)「別にみんなに強制するわけじゃないもん。でも『あたしの決意の表れ』と見てくれればいいよ。
あたしはこれで絶対動かないし、まあみんなに約束したつもりだから」
(あかね)「約束かぁ、一理あるかもね。でもやっぱりバカみたいじゃない。動いちゃったらどうするのよ」
(啓)「その時は、まあ、あきらめるわな」
久美子も笑いだし「わかった。もう時間もないし、後先考えないことにするよ。
松本久美子、絶対動きません。動いたらあたしもおマ〇コをチョン切ります。これであたしも約束した」
(美江)「え、久美子、あんたまで。正気なの? 変な約束しちゃって大丈夫なの」
しかし理恵も笑いだし「約束ねぇ、そういうことなら私も。木村理恵、絶対動きません。動いたらマ〇コを切っちゃっていいです」
(あかね)「ちょっと、みんな本気なの」
幕開きまであと30秒くらいか。
時間が切羽詰まってくると考える余裕もなくなって勢いで事が進む。
(あかね)「もうしょうがない。馬鹿みたいだけれど、えっと、小林あかねも絶対動きません。動いたらおマ〇コを切ります」
美江もなさけない顔をしていたが、「仕方がない。わかったよもう。やればいいんでしょ。山川美江も動きません。動いたらマ〇コを切ります。これでいいのね」
(啓)「ちょっとこれ、一応約束なんだよ。大丈夫なの」
(美江)「心配すんなって。あたしらだって絶対動かないから」
ブザーが鳴り始めた。
夏希はやりとりを聞いていたが、元々この状況を作ったのは彼女である。
(夏希)「あたしもやるよ」
(久美子)「え、夏希はやめといたほうがいいよ」
みんなもそう思った。6人の中では一番最初に動きそうだ。
カーテンも上がり始めている。
(夏希)「何言ってんのよ、やるよ。松嶋夏希も動きません。もし動いたらすきなだけマ〇コをチョン切ります!」
焦った夏希は何を言っているのかよくわからなかった。
(啓)「好きなだけチョン切る、ってなによ?」
5人は夏希のナニが切り落とされるところを想像してしまった。
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