妄想別館 弐号棟


レズ旅館の秘密 その2


数刻後の美代子の部屋。
お風呂に入って夕食も終わった後は、やることがない。
二組に分かれて、旅館内をなにげなく見て回ったが、特別におかしなところは見当たらず。
もう少し遅くなった頃に、もう一度館内を見て回ろう、ということになった。
夏希が、祐子とるい子に「その前に、もう一回お風呂に入ってこない?」と、誘った。
(るい子)「そうだね。少しひまだし。署長もいかがですか」
(美代子)「あたしは、ちょっと真理子に用があるから」
(祐子)「あたしもパス。お風呂はもういいや。留守番してる」
るい子と夏希はうなずいて立ち上ると、
(夏希)「わかりました。それじゃ私たちだけちょっと失礼して、お風呂に行ってきます」
ここで少々補足をいれる。
秘書の祐子を含めて、この3人の部下は美代子の腹心中の腹心だ。
美代子がこの旅館に泊まると聞くと、彼女たちも『署長1人では危ないのでは』と、わざわざ休暇をとってついてきてくれている。
よほど美代子に心酔していると見える。
そして、3人はベネチアンマスクの秘密を知っている。
秘密厳守。口外しないと固い約束をして、また美代子も彼女たちを信じている。

るい子と夏希は、しばらくの間、湯舟の中でおしゃべりをしていたが、
(夏希)「眠くなってきちゃった。そろそろ上がろうよ」
(るい子)「せっかくの温泉だから、あたしは、もうちょっといるよ」
(夏希)「そう、じゃあ先に戻ってるね」
夏希は湯船から出て体を拭き、脱衣所に出ようとしたその時、
『ガラリ』と、浴室の扉が開き、女将が手にバケツを持って入ってきた。
夏希は「あら、何だろう」と思った。
るい子も湯船の中から彼女を見つめている。
(女将)「ちょっと失礼いたしますね。お肌にいい入浴剤をご用意しましたので、お入れしますわ。どうぞご堪能くださいまし」
「フフフ」と笑いながら、るい子が入っている浴槽に近づき、ザーッと、流し込んだ。
夏希もるい子も、女将の不躾(ぶしつけ)な行動を理解しかねた。
液体は一瞬で浴槽全体を紫色に染めてしまった。
るい子が前を隠しながら立ち上がり、
(るい子)「あの、湯船の外に出てましょうか?」
と、聞く間もなく、湯舟の中で恐ろしいことが起こった。

るい子は「うっ」とうめき声をあげた。
たちまち手足を広げだして大の字の姿勢になり、固まったように身動きもしなくなった。
ふくよか、それでいて締まった体を晒(さら)しながら不安定に立っていたが、仰向けにザボンと倒れて沈んでしまった。
(夏希)「る、るい子。大変だ、早く彼女を引き上げて・・・?」
湯船に近づこうとする夏希の前に、女将が立ちふさがるようにして、
(女将)「フフフ、説明してあげるわ、おまわりさん。
この紫色の溶液はね、うちの旅館で開発した『筋肉硬直液《A液》』なの。すごいでしょ。
これに少しでも触れると、この女のような格好になって固まってしまうのよ」
白衣や手袋、ビニールスーツを着た男たちがドカドカと入ってきて、るい子を湯船から運び出している。
夏希は男たちを目にすると、あわててタオルで体を隠した。
この旅館に男はいないはずだ。それにここは女湯だぞ。などと言っている場合ではない。
るい子は大きく手足を開いた格好で、目を開けて笑ったような顔になっている。
全裸の体を男に触られ、いじくりまわされているのにまったく動く気配はない。
夏希は気を取り直すと「いったいどういうつもりなのよ」と、叫ぶが、
(女将)「あなた達全員、反物になってもらうのよ」
(夏希)「た、反物!反物ですって?」
夏希は言っている意味がよくわからない。
(夏希)「どういう意味よ」
(女将)「すぐにわかるわよ、あなたの体でね。えいっ!」
女将が夏希に素早くタックルをかます。
油断していた夏希はつき飛ばされて、湯船の中に落ちてしまった。
(夏希)「うゎ、な、何をす、あー、か、体がーーぁ・・・」
手足がどんどん広がっていく。痛くなる程開いた頃、意識がなくなった。
(女将)「さ、早く引き上げて、となりの部屋に運んでおしまい」
夏希もスリムな手足を完全に開ききり、目を見開いたまま湯船の底に沈んでいる。

浴室の奥の壁が開き、隠し部屋現われた。
部屋の中は作業所のようになっていた。
バカでかい広さであり、中央にはこれまた、10m四方はあろうかという巨大な金属台が置かれている。
(女将)「まず、この肉付きのいい女からだ」
るい子はその金属台の上に寝かされた、いや載せられた。
(女将)「さ、『人体軟化液《B液》』をかけて」
男の1人が壁にかかっていたシャワーノズルを持ってくると、
大の字に横たわっているるい子に、芳香臭の有る液体をザーザーと浴びせ始めた。
(女将)「もっともっとだよ。十分に浸すんだ」
目を見開いたまま、手足を広げたまま、彼女は全身にシャワーを浴び続けていたが、
(女将)「もういいかな。よしプレスしてちょうだい」
合図をすると、上から分厚い天井板がギーと降りてきて、るい子の体をどんどん押しつぶしていった。
『ベッチーン』と音がして、天井板と金属板がくっついたようになった。
5分程経った頃「もういいかな。よし上げて」
再び天井板が上に上がっていくと、ノシイカになったるい子がいた、いや、あった。
何というか・・・るい子は、押しつぶされて、身長5m程の平面女になって大きく広がっていた。
男たちは手際よく、頭、手、足の端の方を持ち、
凧(たこ)の骨枠のようなもの(以下『骨枠』と表す)にかぶせて、引っ張ってしわを伸ばしていく。
るい子はピンピンに引っ張られた後、骨枠に貼りつけられた。
(女将)「やっぱり肉付きのいい女は良質の反物になるな。次、この痩せた女だ」
夏希も同じように金属台に載せられて・・・ベッチーン。
夏希は少し痩せぎす体形であったが、やはり平たく大きく伸ばされてしまった。
数分後、2つの骨枠に、大の字のるい子と夏希(の反物の下地)が、それぞれお〇ぱいやおマ〇コを強調するように貼りつけられている。
(女将)「まず、2枚の下地のできあがりだな。
必要なのは胴体部分だけよ。完全に乾いたら、首と手足は切り落としておくように」

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