復讐劇場 その4
スーパーガールがまず「変身解除」と叫んで変身を解いてしまった。
スーパーガールRもすぐあとに「変身解除」と続く。
一瞬の閃光ののち、観衆の眼前に全裸立ち姿で美代子と真理子が腰に手を当てて立っている。
観衆たちは、これすべて余興だと思っている。
2人が裸にされたことが、まさかピエロの復讐だとは微塵も思っていないのであろう。
歓声に加えて楽しそうな絶叫やうれしそうな悲鳴が沸き起こる。
拍手に加えてホイッスルまで鳴っている。
(ピエロ)「さあ、ご覧ください。スーパーガールたち、いや本間母娘のすべてです」
美代子は泣きたくなったが、気丈に開き直って、
(美代子)「もう、好きなだけ見ればいいでしょ」
(ピエロ)「うるさいな、これでお前たちは公然わいせつ罪だ。美代子、お前は警察の署長だよな。懲戒免職・・・かな」
「クゥッ」美代子はにらみつけるしかない。
真理子は「みんな見ないで」と叫んでいる。
(ピエロ)「真理子もお友達の男子にしっかり見てもらってうれしいだろう。あれれ、もしかしたら公序良俗違反で退学かも」
(真理子)「何言ってる、あんたが勝手に・・・」
ピエロはやかましいと言わんばかりにさえぎると、
(ピエロ)「おっとみなさん、ここで、2人は自己紹介をしたいそうです。ぜひ聞いてみましょう。それではどうぞ」
美代子と真理子は、気がスーッと引いて行く感じがした。
とても恐ろしい暗示内容を思い出してしまったのだ。
美代子は(絶対しゃべるものか)と、「うぅ」「うぅ」と、口をつぐみ必死に抵抗しようとしたが・・・
口はあっけなく動きだしてしまった。
(美代子)「スーパーガー」
(ピエロ)「声が小さいなぁ。もっと叫ぶように言えよ」
美代子はポーッとしたまま、さからえず、息を深く吸い込んだ。
そして絶叫する。
「スーパーガールぅ、その正体は本間美代子ぉ、年齢42歳・・・」
見た目はもっとずっと若く見える。
「うそぉ」と、声が上がる一方、「おばさんだぁ」と言う声も。
「・・・身長170p、体重42kg、バスト89cm、ウエスト67p、ヒップ92p、以上であります」
(ピエロ)「もっといろいろ書いてあったはずだ。続けろ」
(美代子)「あんなはずかしいこと言えるか」とピエロに怒鳴ったが、止めることができなかった。
顔を真っ赤にしながら、口が勝手に叫びだしている。
「乳首3pくらい、乳輪の直径4pくらい、マン長は1.5p、えーっと」
(ピエロ)「『えーっと』って何だよ。マン長も、もっとわかりやすく丁寧に説明しろよ」
(あーダメだ。神様ぁ)と、彼女、今度は目をつぶって天を仰いだ。
そしてそして、まるで大空に向かって叫ぶように、
(美代子)「マン長とはおマ〇コの長さです。私のは普段1.5pくらい。勃起して最大に立った時は、たぶん2pくらいに大きくなります。
好きな体位は、た、立ちバック。以上です」
「信じられないくらい下品」「こんなおばさんになりたくない」「風俗女優みたい」
「卑猥なことやってるけど警官だってさ」「こんなきれいな人がうそでしょ」「本間のお母さんなんだろ」などなど。
聞こえてくる、聞こえてくる!
真理子があきれるように「おかあさん、立ちバックって・・・そうだったの」
(美代子)「ち、違う、違うよう」
(真理子)「違うわけないでしょうに。自分で言ってるんだから」
言い逃れはできまい。
目の前の観衆が向けてくる、冷たい、好奇な、その他諸々の視線を一身浴びて、
美代子は「だってだって、違う、違うのよぅ。だって」と、真っ赤になりながらまだ言っている。
(ピエロ)「はい、校庭の向こうまで聞こえましたね。次は真理子の番だよ」
真理子はギョッとして怯えたようになった。
大声で叫びだした「いやだ、いやだよ、いやだったら!こんな皆の前で、そんなみっともないこと」
(ピエロ)「何を言ってるんですか。はい早くして」
(真理子)「あ、あ、あ・・・自己紹介します。スーパー」
(ピエロ)「お前も声が小さいよ。クラスのみんなに聞いてもらうんでしょ」
真理子も興味津々で見ているクラスメートに向かって絶叫に近い声で叫び出した。
「自己紹介しまーす。スーパーガールRぅ、正体は本間真理子ぉ、年齢18歳、身長168p、体重40kg、
バスト85p、ウエスト70p、ヒップ89p、
乳首は1p、乳輪は3pくらい。マ、マン長1p。立つと1.5pくらいかな。好きなのは正常位。以上」
(ピエロ)「なんかあっけなくてつまらんな。今までに何回ぐらいやった?」
真理子はギョェと震えるような声を出し、
「えーーーそ、そんなこと、そんなことってーー言えるわけがーーー」と、叫んで、
(真理子)「3回です」
美代子が驚いてにらんでいるのがわかった。
「やーい本間」「真理子―」「ウソをつけ」クラスメイトからも絶叫の嵐。
目を輝かせている者、興味深そうにしている者、軽蔑のまなざしを向ける者。
あこがれていた彼女の実像を知って、中には「ガッカリだぁ」と、言う声も。
下を向いている2人は「もう消えてしまいたい」と、思った。
(ピエロ)「はいよくできました。真理子さんの彼氏、ちゃんと聞いてくれたかな」
真理子は「もういやぁーーー」と、言って泣き顔にかわっている。
(美代子)「いったいいつの間にあたしたちに催眠術をかけたのよ。あ、あのアロマの匂いか」
(ピエロ)「美代子さん意外とはうかつだね。やっと気がついた。
そうアロマの匂い、真理子が持っていったお茶、光っていた屋台の屋根などなど。
・・・なんていうのは半分くらいの正解だ」
実際には、彼は半年くらい前から用意周到に、徐々に徐々に、2人に催眠術をかけていたらしい。
この日を復讐の決行日と決めて。
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