報仇雪恨の巻 その4
グリーンと碧はあっさり囲まれてしまった。
こうなっては是非(ぜひ)もなし。
彼女たちは男たちと打ち合いを始めた。
イエローも入口のところで1人で戦っている。
警報も鳴ってしまっている。
早くしないと、ミスターNたちにまた逃げられてしまう。
(G)「ええいもう、仕方がない。碧さん、強行突破するよ」
碧は「もちろんいいよ」と。
しかしはて、この囲いをどう突破するのだろう?
グリーンは両手をあげて振り回している。
(碧)「な、何やってるのよ。撃たれちゃうでしょ」
グリーンは答えず、口の中で何かブツブツ言っていたが、突然、森の木が大きく揺れはじめて、
嵐の時に葉が舞い散るがごとく、晩秋に枯葉が一斉に落ちるがごとく・・・
森の方から大量の葉がバサバサと落ちてきた。
そして、それがまっすぐに手下たちに向かって降り注ぐ・・・
見えない力による、葉っぱの弾幕のようだ。
(手下)「うわ、なんだこれは」
手下たちは、グリーンたちを襲うどころではなくなり、
手で顔を覆ったり、飛んでくる落ち葉を防いだりと。
(碧)「え、え、どうして。なんなのあれ」
大風も吹きはじめて、さらに葉が舞って・・・男たちに向かって飛んでいく。
(G)「さあ今のうちに建物の中へ。あの連中は当分葉っぱで遊んでいればいいわ」
(碧)「はぁ・・・」
3人が建物の中に入ると、手下がワラワラと飛び出してくる。
「なんだお前ら。あ、スーパーガールか!」
(碧)「警察だ。おとなしくしなさい。ミスターNがいるでしょ。案内してよ」
「ふざけるな」と、殴りかかってくる。
今度は碧が、「ええい、うっとおしい。あたしだって能力が使えるんだから」
怒りに任せて手を振ると、ビビビとすさまじい衝撃波が。
男たちは一撃でなぎ倒されてしまった。誰も起き上がれない。
碧は何事も無かったように走り出した。
イエローとグリーンはあきれたように見ていたが、
(Y)「あ、まずいな」
彼女はなんの迷いもないように、どんどん廊下の奥に入って行ってしまう。
(G)「あ、ちょっと待ってよ。1人で行っちゃあダメだよ」
イエローとグリーンは今気がついたが、碧は丸腰だ。
何の武器も携帯していない。
(G)「大丈夫かな?」
(Y)「大丈夫じゃないでしょ!」
追おうとしていた2人の前に、すぐに別の連中が出てきて立ちふさがる。
(Y)「ちょっと、じゃまだよ。あんたたち」
イエローとグリーンは、殴って、回し蹴りで、投げ飛ばしで片付けた。
さらに進んだ時に『バターン』と、
「あっ!」
通路の前と後ろが壁で閉まり、閉じ込められてしまった。
あっという間もなく、ソリッドネオ液が噴霧された。
「うゎ」「ちょっと」
壁が開くと、イエローとグリーンは固まっていた。
出てきたのはミスターNと魔老女である。
手下たちは「カチンカチンに固まっているぜ」などと言っているが、
(Mr.N)「おい、婆さん、俺はズラかるぜ。この薬剤、こいつらには効かないよ。すぐに復活しちまうぞ」
(老婆)「わかってる、まかせとけ、あの部屋に誘い込んで片付けてやるから」
言ってるそばから、ギシギシと言う音とともに、彼女たちは動き出した。
(Y)「あたしたちにこんなものは効かないんだってば」
あわててピストルを撃ちまくるが無駄であった。
(G)「あー、体がこわばるわぁ。あんたたち、よくもやってくれたわね」
あわてている手下たちは、簡単に突き飛ばされているが、その間にミスターNと魔老女は別々の方向に逃げる。
(Y)「あたしがミスターNを追うから、あんたは、あの老婆を追って」
(G)「わかった」
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