妄想別館 弐号棟


スーパーガールのお酒 その2


ここは都心の洒落たレストランである。
(美穂)「それじゃ、碧さんを歓迎することにして」
(碧)「もう碧でいいよ。その代わり美穂さんも夏美さんも呼び捨てにさせてよ。
その方が仲間らしいでしょ」
(美穂)「それもそうかな。それじゃ碧の参加と健闘を祝してカンパイ!」
というわけだ。
女子会、最近では女子トークともいうようであるが、とにかく盛り上がった。
そして、時間もまだ早いので、勢いで2次会に行くことになった。
2次会は大通りからすこしはずれた居酒屋にした。
少し高級そうではあるがいたって普通の居酒屋である。
店内では、背広姿の会社員、普段着の女性たち、数人の学生たちも飲んでいる。
結構、席が埋まっていて、和気あいあいとした雰囲気が漂っている。

さて3人である。
しばらくいろいろな話題や雑談が続いていたが、
(美穂)「ところでさ」
情報屋から聞いた、ちょっと気になる事を言いだした。
「どうも、あたしたちの正体がなんとなくバレている」そうである。
(夏美)「どうしてバレるのよ?」
(美穂)「その道の情報屋がいるんじゃないのかな」
なによりも・・・
(美穂)「スーパーガールの弱点を探っているらしいの」
(碧)「え!まずいじゃないそれは」
イエローは暗いところが苦手、というよりも戦闘不能になってしまうし、
グリーンは植物や自然のある所じゃないと超能力が全く使えないし。
碧が「あたしは・・・」と、言いかけたがやめた。
ブルーにも何か弱点はあるのだろうが、
今現在、青いマスクの超能力がわからなくては、対策の立てようがない。
碧いは黙ってしまった。
(夏美)「まあ、ブルーはボチボチとね」
美穂が「なるべく行動するときは2人で組むようにしようよ」
(夏美)「その方がいいだろうね」

さらに話を続けようとした時、店員がやってきた。
(店員)「あの、恐れ入りますが」
「はい?」
(店員)「あの、お客さんの中に、青柳さんという方いらっしゃいますかね」
(美穂)「え、はい、あたしですけど」
(店員)「お知り合いだという方がいらしているのですが」
(美穂)「え、あたしにですか?」
(店員)「ええ、こちらでお待ちです。どうぞ」
(美穂)「あ、はぁ」
美穂はよくわからないが「誰だろう。ちょっと行ってくるね」
(夏美)「ええ、どうぞごゆっくり」
碧は一瞬、何か変だと思ったが、酔っていて考えるのが面倒くさい。
(碧:ま、いいや)
すぐに夏美と雑談を続けてしまった。
しかしこれは、碧の感の通り、よく考えればおかしなことなのであったが・・・
3人とも酔っていて深く考えなかった。

(碧)「ずいぶんと遅いね」
もう30分くらいたっている。
そして店員がまた来た。
(店員)「あの、島瀬さんですよね」
夏美は飲みかけのサワーをもったまま、
(夏美)「え、はいそうですけど」
(店員)「青柳さんが島瀬さんを呼んできてほしいと言ってますが、来ていただけますか」
(夏美)「え?」
碧と夏美は顔を見合わす。
(夏美)「あの、あたしだけですか?」
(店員)「ええ、お1人で」
(夏美)「あの美穂はどうしたんですか」
(店員)「来てくれればわかるそうです」
(夏美)「どうしようか」
(碧)「しょうがないよ。行ってくれば」
(夏美)「じゃあちょっと行ってくるね。なんなんだろう?」
碧はコップをテーブルに置きながら、歩いて行く夏美と店員を見ていたが、
警察官の直感と言うやつであろうか。
(碧)「あの店員、なんか気になるな」

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