妄想別館 弐号棟


凸凹渓谷の決闘 その5


(碧)「その玉ってさ、あたしが変身してない時の超能力も吸いとることができるのかな?」
(夏美)「うーん、多分ね。生身の人間の能力だったらなんでもだと思うよ」
(碧)「そっか。それじゃやっぱり近づくとやられるね」
碧はしばらく何か考えていたが、
(碧)「ある程度距離をとっていればどうかな?」
(夏美)「距離があれば、多分大丈夫だと思うけど、その距離がどれくらいかはわからないわ」
(碧)「あんたの感でいいよ。10メートルくらいだったらどう?」
(夏美)「あの玉の大きさなら、それぐらい離れていれば多分大丈夫でしょ。でも絶対とは言えないな」
(碧)「10メートルか。それからさ、その玉って、落とせば割れるような脆(もろ)いものかな」
(夏美)「あれはガラス質だったから割れると思うよ」
(碧)「玉が割れれば、あんたたちの能力も戻るのね」
(夏美)「たぶんね」
(碧)「そうか」
碧はまた考える。
(美穂)「ねえ、さっきから何を考えてるのよ」
(碧)「まあまあ、ちょっと作戦をね」
(美穂)「教えてよ」
(碧)「もう少し待ってよ」
碧はまた考え始めた。
(夏美)「あいつら、絶対あんたも狙ってくるよ」
(碧)「そうかも、いやその方がいいかも」
そして妙案が浮かんだ!
(美穂)「ねえ、どうするの。教えてったら」
(碧)「ごめん内緒よ。策を悟られないようにするために、あんたたちも何も知らずに自然にふるまってほしいんだ。
お願い、ね!」
2人は顔を見合わせた。彼女を信用するしかない。

同じ頃、ピーイーのビルにては・・・
彼はすこぶる上機嫌だ。相好(そうごう)を崩しては悦に入っている。
今日は楽勝であった。そして宿敵の物(ブツ)を手に入れることができた。
目の前には二組の●●コと●首が置いてある。
チョコンと尖がったような物と、ふくれてフネッと垂れたようなものと。
●首の方も●輪付きで、二組、4個並んでいる。
「なかなか生意気な奴らだったが、大事なものがなくなれば少しはおとなしくなるだろう」
ウヒヒと笑いが止まらない。
「こっちのふっくらしているのがあの大きい方の女のナニか。んで、皮が剥けているのがグリーンのだな」
手に取って眺めて・・・臭いを嗅いでみる!
変態の真骨頂ともいうべき行動をとっている。
きれいなピンク色の●首もなかなか上物だ。
「大きくて長めなのがイエローので、真ん丸なのがグリーンか。
イエローのは引っ張って伸ばされたんだな。きっと」
なおもしばらくの間、手に取ってうれしそうに眺めていた。
何というか、ほとんど病気だ!
すっかり妄想の世界に入り浸ってしまっている。
「これらは特別のコレクション箱に入れておくとしよう」
きれいな模様の特別な木箱を用意してきた。
彼女たちの大事な部分をピンで留めると満足そうにうなずいた。
「これでよし」
彼女たちの超能力は虹の玉に封じられているので、
そのままピンで留められてしまうと、他のコレクションと同じように陳列品になってしまった。
やがてピーイーは決心するように叫んだ。
「よ―し、あとブルーのをそろえれば、スーパーガールシリーズの完成だ」
拳を振り上げて、
「早く明日にならないかな」

さて翌日。
碧は『変態通り魔』がよく出没するところを1人で歩いている。
美穂と夏美が止めるのも聞かずに「少し考えがあるから」と言って。
案の定、男たちはフラリと現われた。
シルクハットが「これはこれは。スーパーガールこと湯村 碧さんですね」
(碧)「あたしをご存じのようで」
(Pe)「あなたのナニを・・・」
2人が近づこうとするのを、「おっと待った」と、手で制し、
(碧)「あんたたちに挑戦するわ」
(Pe)「は、挑戦ですか?」
明日凸凹渓谷で決着をつけてやる。そこまで出て来いと。
(Pe)「凸凹渓谷ですか?なんでまたそんなところに」
(碧)「そうよ。そこなら絶対負けないわ」
(Pe)「なるほどねえ。たいした自信ですね」
(碧)「もしあんたたちが勝てば、あたしの能力と・・・」
碧は一瞬、うつむいて口ごもる。
(Pe)「能力と?」
(碧)「あ、あたしのおマ〇コと乳〇がほしいんでしょ。あげるよ。とればいいでしょぅ」
ピーイーとツバーンは少し驚いた。
(Pe)「フ―ン、いい度胸ですね」
(碧)「2対1なんだから、あたしの条件を飲んでよ」
碧はニヤリとして、さらに、
(碧)「それともあたしの挑戦がこわいかな。どうするの?」
2人はヒソヒソと話をしていたが、
(Pe)「いいでしょう。では明日の午後に」
そう言うと2人は去っていった。
あとで、その話を聞いた美穂たちは、
(美穂)「挑戦状を突きつけてきたってぇ?」
(夏美)「なんて無茶するのよ」
(碧)「まあまあ、そこは押さえてよ」
(美穂)「大丈夫なの?あんたがやられたらあたしたちは・・・」
(碧)「心配するなって。勝算はあるからさ」

- 5 -

*前次#

物語の部屋 目次へ