妄想別館 弐号棟


ダイヤモンド警備指令 その4


ビルの外に出て暗がりのところまで来ると、イエローは立ち止まって嫌がっている。
(G)「そら、早く行きなよ」
暗闇に入って行くのを渋って、もたついているうちに、ティンカーが暗闇から現れた。
(Y)「あ、あなたがティンカー様ですか?」
(T)「あんた、あたしの言うことを素直に聞けないの!まだ忠誠心が足りないみたいね」
イエローはあわてて手を振って弁解する。
(Y)「い、いえ、そんな、そのようなことはないです。ただあたしは暗いところが苦手で・・・」
(T)「口答えするの!あたしの言うことは絶対服従よ。わかってるの」
イエローはひざまづいて「お、お許しください、ティンカー様。なんでもいたしますからお許しを!」
(T)「それじゃ、あたしの靴を舐めなさい」
ティンカーが靴を前に出すと、イエローはうれしそうに「はい喜んで」
平たく四つん這いになり、ティンカーの靴を舐め始めた。
長い舌でペロリペロリと舐めているが、ティンカーは満足したようだ。
(T)「よーし、お前もいい子だ」
(Y)「わーい、ありがとうごさいますぅ」
褒められて、さらに一生懸命に舐めている。
グリーンはイエローが褒められるのがおもしろくない。
(G)「ティンカー様、あたしも褒めてください。靴を舐めるぅ」
(T)「あん、よしよし。舐めなくてもかわいがってやるから」
舐め終えたイエローが、
(Y)「ティンカー様はあんたよりあたしの方がお気に入りなのよ」
(G)「なんですってぇ」
2人はつかみ合いを始めた。
(T)「やめなさい!騒ぐんじゃないの。次の指示を出すまでおとなしくしているんだ」

(手下B)「ボス、準備できましたぜ」
手下がやってきた。約10名ほどいる。
逃走の車、さらには高飛び用の飛行機も手配が済んだようだ。
さらに身なりのきれいな男が一人いる。
(手下A)「つれてきましたよ」
(T)「フム、お前が金庫の総括管理責任者か」
(男)「ああっティンカー様!はいそうです。仰せの通り、どんなことでもいたしますです」
(T)「よし、お前は、あたしたちが金庫までいったら、カギをあけてダイヤをとり出せるようにするんだ。わかったな」
(男)「ははーっ、かしこまりました」
これでティンカーの方は突撃の準備、万端である。

(手下A)「お、こいつらも味方についたのですな」
イエローもグリーンもティンカーにしがみついて甘えている。
(T)「ふん、この様だよ。スーパーガールっていったって、この体たらくさ」
2人は罵(ののし)られていているが、あまり気にしていない。
手下は2人に「おいしっかりやってくれよ。お前ら」
(G)「はい、もちろんですとも」
(Y)「ティンカー様のためにがんばります」
ティンカーも手下も「よしよし」とうなずいた。
(T)「こいつらがダイヤを盗むのを手伝えば、世間も黙っていまい」
国際問題になり、2人は立派に悪人の仲間入り。
二度と世間様の前には顔を出すことができないだろう。
場合によっては『逮捕』と、いうこともあり得る。
ティンカーが「な、そうだろ、お前たち」というと、2人は「はい、そーでぇす」と、笑っている。

スーパーガールが味方についたので、彼らは大船に乗ったつもりでいたが、
(Y)「なんだよ。あたしが頑張るから、お前は引っ込んでいろ」
(G)「何言ってんだよ。暗がりがこわいくせに。お前の方こそ引っ込んでいろ」
「やるか!」「なんだと!」
再びつかみ合いを始めた。騒ぎを感づかれるとまずい。
(手下)「やめんかおい!ボス、こんなんじゃまずいですぜ」
(T)「2人ともやめろ。気をつけ!」
2人は「はいっ」となって、気をつけの姿勢になった。
しかしティンカーを見つめてうっとりしている。
(手下)「こいつら本当に大丈夫ですか・・・」
まわりにいる手下たちも心配になってきた。
ティンカーも怒り気味で「お前たちはイヌだ。それ、座ってイヌらしくしてみろ」
たちまち2人は大喜びでしゃがみこみ「ワンワン」と吠え出した。
手下はあきれて見ているが、
(T)「イエローグリーン、今度ケンカしたら許さないぞ」
「ワンワン!」
(T)「お前たちも、突入時間までイヌたちと遊んでいろ」
手下は「お手!」などとやりだした。
イエローとグリーンは手を出し、舌も出して「ハッハッ」と、やっている。

ティンカーは別の手下と話をするために茂みの向こうに姿を消した。
男たちが「緊張するぜ」「小便をしておくか」と言っている。
どこでするか?
1人が笑いながら「ビルの中にトイレがあるぜ」と言っている。
「アホかよ。オマワリもたくさんいるだろ」
茂みの陰で立ちションを始めた。
イエローとグリーンはおとなしくいたが、手下が2人に近づいて、
「お前たちはだいじょうぶだろうな」
(G)「大丈夫です」 (Y)「あたしも大丈夫です」
(G)「チビるなよ」 (Y)「そっちこそ漏らすなよ」
(G)「なによ!」  (Y)「なんだよ!」
立ち上がって、またけんかを始めた。
「おいやめろ!」
手下はあわてて止めに入った。
ティンカーもやってきて「またかよ!」
2人はごまかすように「クゥンクゥン」「キャンキャン」と、鳴いているが、
(T)「今度は許さん!どうするかな」
誰かがふざけ半分に「おしっこをさせればいいと思います」と言った。
スーパーガールはどうやってするのか、見たいそうだ。
(T)「よし、ではそうしろ」
手下の中には、
「そこまでしなくても」「あまりそういうのは見たくない」
と、いう者もいたが、ティンカーの言うことは絶対だ。
それに、イエローとグリーンは、ティンカーの命令とあって、むしろ嬉しそうだ。
たちまちに、ボトムを脱ぎ捨ててしまった。
下半身丸出しで、しゃがみこみ、足をパカッと大きく開いた。
大勢の見ている前で、大事なところが丸見えになっているが、イエローとグリーンは気にしない。
すぐに『チャーーー』と、音がしだして、2人のそれは放物線を描いている。
イエローの方は太目でまわり一面に飛び散っている。グリーンの方はかなり遠くまで飛んでいるようだった。

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